ひとりでは集団になじめない、居場所を作ってくれるのは周りのヒトたち

昨日新人研修が終了したとき、研修生に対して「上司のひとに電話で連絡してください」と指示されたので、めいめいすぐに電話することになった。

半数ほどの研修生はちゃんと自分の所属先の電話番号を覚えていたというのに、私はど忘れしてしまった。
コールセンターの仕事をしているのに、その自分とこの番号すら忘れてしまったのだ!

まあ、モノ忘れの激しさは自分でも慣れとるわ。
電話番号をきれいさっぱり忘れているし、部長のなまえもウロ覚えや。

番号がわからない研修生は、講師のところに行って尋ねていたが、ワシはさすがに恥ずかしくてよう行かんかった。だって、いちおうコール担当なんだよね。
それで、ちょっと後ろ向いてコソコソとググッて、たまたまヒットした番号にかけてみたけど、なんかウマくつながらへん。

ワシなあ、いろいろあって、電話するときはスマホのスカイプでかける。ふつうのヒトは、ふつうにドコモやauや格安スマホでかけるんだろね。
でもいまごろ、電話なんてめったにかけないよね? 私は「Office 365 Soloのスカイプで、月60分無料通話」というのが使えるので、たま~にかけるときはスカイプなのだ。

しかし、1回目はつながらなかった。再度かけると、なんかヘンな部署につながって、転送のとちゅうでまた切れた。
3度目でやっと部長につないでもらって、私はへどもどしながら研修が終わったことを伝えた。

いつも心配りをしてくれる部長は「お疲れさまでした。明日感想を聞かせてくださいね」と答えてくれた。ふう。

気がついたら、部屋に残っている研修生は私ともうひとりの女性だけだった。そのヒトも電話がつながらなくて苦労しており、とうとう外の公衆電話でかけることになった。
電話ぁ~、かけるのむずかしい~、てか、てめえ、それでよくコールなんかやっとるなあ。

最後まで電話にてこずっていたTさんも、公衆電話ではうまくかけられて、そのあといっしょに帰ることにした。
私から席は離れていたけど、とても元気で明るい女性で、先生の冗談によく大きな笑い声をあげていて、いいムードメーカーになっていたひとだ。

40代ぐらいのひとで、1分間スピーチでも印象に残る話を披露していたので、たぶん前職はかなりりっぱな会社だろうと思っていたら、やっぱり超一流企業に勤めていたという。
なるほどねえ、それなりのオーラをはなっているよねえ。

けれども、こんどの会社でとても楽しいそうだ。
「もったいないねえって言うヒトもいるんですが、ここのお仕事が好きだし、みんないいヒトだし、ウチから近いし、すごくいいんです」

そりゃあよかった。それに私も思わず「ウチから近いって重要ですよね」と力を込めてしまった。
「そうそう、もう満員電車に乗らなくていいし」「うんうん、この研修に来るだけでも体力使い果たしましたよ」

「おたがいがんばりましょう」とちょっとなごり惜しく、手を振って別れた。
ふふ、同期のヒトとして仲良くなれてよかったなあ。

「同期」ってことばもなつかしいなあ。
高卒で入社した会社でも、ずーっとのちのちまで自己紹介のときは「昭和56年入社の春子です」と言って、だれそれが同期だねという展開になったもんだ。

そういえば、その会社でも研修が終わったあとに、上司へ報告電話をするのがしきたりだった。そして、翌日にはまた上司にお礼を言いに行くことになっていた。

それを思い出したので、今朝のシフトのはじめに部長へあいさつにうかがった。
まだ若い部長はさわやかな笑顔で「どうでしたか? 基本的なことばかりだったでしょう?」と尋ねる。

いやいや、それがけっこう現場で活かせる奥深い対応も教えてもらえたので、私は「はい、ひと通り基礎を教えていただきましたが、コールでの苦情についても具体的な対応を教えていただき、たいへん勉強になりました。それにとても楽しめる講義でしたよ」と答えた。

部長は「それはよかったですね」と言ったあと、少し声のトーンを落として「いまなにかお困りのことはありませんか? たとえば人間関係のこととかで困っていませんか?」と言われる。
おお、そんなことをいまから心配してくれるのかとうれしかった。でも、周りのヒトはみんないいヒトばかりなので大丈夫。

「いいえ、みなさん、ていねいにやさしく教えてくださいます。困っているのは、自分のアタマで、みなさんのなまえを覚えられません」と答えると、部長は「そのうち覚えるからかまいませんよ」と笑って、「なにかあったらいつでも私に相談してください」と言ってくれた。

新人がこれからも働いていけるように、ちゃんと守ろうとしてくれるんだ。
56才のおばはんなのにそういう扱いをしてもらうと、う~ん、会社という組織は、こんなふうにして「居場所」を提供してくれるんだねとしみじみ思った。

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