休みの日なのでゆっくり寝た。
とはいっても、なかなか連続して眠れない。何度も中途覚醒しながら、まあでも8時間は眠れたようだ。
どうもココロの奥底のマグマがエグいわ。
ブワブワたぎっていて、ときおりボワ~ッと噴き上げてくる。
ああでも、きっと「生の原動力」なんだろね。
いちばん大元の原初的なエネルギーのような感じ。すごいモンがあるなあって思っちまう。
なのに、外を見上げたら快晴じゃないか!
昼前になっていたけど、いそいそと二上山をめざす。
▼この小道を歩くときがいちばんしあわせ。
心臓の具合がちょっとずつよくなってきた。ゆっくりなら登れる。だいじょうぶ。
一所懸命「正常」に戻ろうとしているカラダに、ありがとうとつぶやく。
▼どっしりと「大和葛城山」。いつ見てもどっしり。揺るぎのないお手本。
▼そして、すがすがしい雌岳山頂に到着。
▼この日時計を見ると、ほっとする。
万葉集には、二上山を詠んだ歌がいくつかある。二上山は古来より神聖な山として崇められてきた。
その頂きに巨大な日時計を設置したのは、秀逸なはからいだなあ。悠久の時に思いをはせる。
▼頂上は気温が低い。桜はまだ一分咲きぐらい。ふふ、これからこれから。
▼少し降りてきて「万葉広場」。ここの桜もまだこれから。
▼ずーっと下って、もうふもとに近い「古代池広場」では黄色い花が輝いていた。
それで?
いやあ、二上山ってしあわせになりすぎるわ。
もうこれだけでじゅうぶんだ。あまりにも満たされ過ぎてしまう。
というのが実感なんだけど、そうするとふとこう思ってしまった。
べつに二上山だけでもいいじゃん?
いまさら苦労して受験勉強するなんて、そんなことしなくてももうしあわせじゃん?
金剛山もあるよ。ドライブだけでも楽しいよ。ぼーっとひなたぼっこするだけでも満足できちゃうよ。
ははあ、「妥協」ってヤツはこないして誘惑しよるんや。
いやいや、いまのワシはその手には乗らへんで。
ワシはもう決めたんや。「某芸術大学」へ行くことに、もう決定したんや。
だから、いかに二上山が魅力的でも、いやべつに両方とも手に入れたってちっともかまわないよね。
そう、タダの欲ばりになるだけのハナシ。