2月下旬からずっと早朝覚醒に悩まされてきたけど、あれ? このところマシになってきた。
今朝なんか、いちど目が覚めたけどそのあと9時まで眠れて、ホントひさしぶりによく寝られた。
なぜこんなに眠れるようになったのか?
▼たぶん、その発端はこの楽譜なんだろうと思う。
このあいだのレッスンのとき、先生がご自宅にストックされていたものを譲っていただいたんだけど、
「これからずっと使える楽譜なので、まず20番をやっていただいて……」と言われて渡してもらった。
このことばを思い出すと、いっつも泣けて泣けて……
いま書いていても、ダーッと涙が出っぱなし。
「これからずっと」ってホントなのかなあ?という疑いと、もしかしてホントだったらいったいどうしよう?という夢みたいな心地とがないまぜになって、アタマがクラクラする。
でも、結局この「これからずっと」というひと言のおかげで、すいぶん不安から解放された。
「これからずっと」レッスンしていただけるようだし、「これからずっと」ベートーベンのソナタを勉強するかもしれないし、ソレってやっぱり現実感がないけれど、いやいや、信じていいのかなあ……
今日はパートが休みだったので、隣市の練習室へ行ってグランドピアノで練習した。
4時間枠を取って、正味3時間46分の練習。ウチに帰ってからは電子ピアノで42分。合計4時間28分。
そしたら、ベートーベンソナタ20番がとうとう両手で弾けるようになった。
まだものすごくゆっくりでしか弾けないけど、なんとか通して弾けるようになった。
やっとちょっとだけ安心して、練習はいったんやめてCDを聴くことにした。
ピアニストB氏(私が好きなピアニスト)は、ベートーベンソナタ全曲を3回録音している。
だから、いま私がヨチヨチ弾いているこの20番の演奏も3つある。B氏が30代のとき、46才のとき、63才のとき。
その3つの演奏を代わる代わる聴いていたら、やっぱり泣けて泣けてしょうがなかった。
あまりのうつくしさにも泣けるし、この自分がB氏と同じ曲を弾くことになったのにも泣けてしまう。
このところずっとあわてふためいていたんで、忘れていたけど、久々に「いまの時刻からマイナス9時間」をやってみた。
マイナス9時間というのは、B氏が住んでいる国との時差なんだ。じゃあ、そろそろB氏のティータイムかなあ?
私はこのひとのCDのおかげで、音楽ってどういうものなのかがはじめてわかったからね。
B氏のせいで、ピアノが気になってしょうがなかったんだよね。