「部分練習100回」という実験をしてみた結果

ワシは大むかし、13才のときまでピアノを習ってた。
で、その当時「部分練習」をだな、ただの一度もやったことがなかったわ。

はて? ピアノの先生からそういう練習が必要と言われたことがなかったかね?
いやいや、たぶん言われてるか、それとも常識か。

どっちにしても、部分練習をやらなかった理由は、単に「めんどくさかったから」。
ぜーんぶ通しての練習をのんべんだらりとしかやらなかったなあ。

だから、とっつもうまく弾けなくて当然で、レッスンのたんびに怒られてばっかしやった。
そりゃま、怒るわ。練習してへんの丸バレやから、そら怒るわ、先生。

いくら怒ってもぜんぜん練習せえへん子、きっと先生ウンザリしとったんやろなあ。あああ、先生ごめんなさい。

さて、悠久のときを経てそれから44年後のいま、さすがに部分練習やっとります。片手練習もやってる。
っつーか、ソレやらへんとぜんぜん弾けへん状態っス。

▼先週火曜日に出された新しい課題、バッハ/インベンション第13番。

6月4日(火) 譜読みちょっと。
6月5日(水) なにもせず。動画つくってたから。
6月6日(木) 片手練習を延々と。
6月7日(金) まだ片手でしか弾けない。
6月8日(土) やっと両手でヨタヨタ。テンポ30がせいいっぱい。
6月9日(日) ひたすら両手で通しと部分練習。
6月10日(月) ←今日、部分練習大改革。

これまで、部分練習って「一度に10回」ぐらいしかやってなかった。
通して1回弾いて、マズいとこをまあ10回練習して、また通して弾いて、ゴマかして、……て感じ。

なんだけど、今日とつぜん「部分練習100回やったらどーなるやろっ?」って思いついた。

▼ここが難所で、いつもまちがえたりつっかえたりするトコ。
なので、この部分を100回練習してみる実験開始。
さいしょのうちは、ものすごくゆっくりで、なんの曲かわからへんほど超低速で練習。そのぐらいゆっくりでないと、指使いもできないし、強弱もつけられないし、切ったりつなげたりもできない。

で、とちゅうでわかったけど、50回ぐらいじゃべつにほとんど変化なし。
つまり、相変わらずまちがえたり止まったりしとる。

ところが80回を超えると、まあ少しマシになってきた。100回直前になると、わりかしスースー弾けるようになった。

この100回部分練習にかかった時間は、合計1時間12分だった。

さてさて、こんだけ念入りに部分練習したら、通して弾いてみてもさぞやスムーズにスイーッと弾けるはずじゃろう、うっふっふとほくそ笑んで、はじめから弾いてみたら……
いや、そんなに大したことなかった。

ホンマ、「すごく変わった」なんてほど遠くて、せいぜい「かろうじてまちがわないけど、ギクシャクしてる」程度だった。

なーるーほーどーねえーーー。
ピアノってめちゃくそ練習しないと変化せえへんモンなんやねえーーー。
100回練習しても、ハナクソぐらいしか変わらへんわ。っちゅーことは、10回練習なんて意味なし。

【結論】ピアノって100回練習しても、ほとんど変化なし。

え? コレってワシが年寄りだからかのう? ま、そうかもね。子どもや若者はちゃんと上達するんだろ。
でもさ、57才のいまになって弾きたいんだからどうしようもない。

じゃあさ、この100回部分練習を毎日やったら一週間後には変わるかもしれないね。
なんだけど、はは、明日がもうレッスンでございますのよ。

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