ピアノ「超低速練習」のすばらしいコトと困るコト

ようやっと休みだっちゅーに、また熱が出よった。またも明け方にしんどい苦しいけったいな夢にうなされて、目が覚めたら微熱あるねん。

う~ん、コレはやっぱり「警報」かのうと思って、昼すぎまでおとなしく寝とった。んでも寝ててもしんどい。このさきもはや「しんどくない日」は一日もおまへんのか。なさけないわ。トシ取るってこげにツラいこととは思わなんだ。

午後1時にはようやく起きて、玉子かけごはん食う。いや玉子しかあらへんから「2個」入れてジャブジャブや。基本的に食べることにあんまり興味がないから買い置きないねん。

で、そのあとピアノの練習。このところの流行りは「超低速練習」っス。ものすっっっごくゆっっっくり弾く。なぜかというと、いやまあ、しんどいから。そう、単にしんどいからゆっくりしか弾かれへんってのもあったけど、しかし、コレやってみるとけっこうおもろいねん。意外とね、ちょびっとウマくなるねん。しかもその日のうちに実感できる。



▼たとえば、シューベルト:楽興の時 第4番 D780/4 Op.94-4 嬰ハ短調。
これを8小節ずつに分けて、テンポ30♩でつぎのように練習する。テンポ30♩→高速道路を時速30キロみてえな感じかねえ。

1. 右手で1回。アヤしいところは部分練習(10回ほどブチ込む)。
2. 左手で1回。アヤしいところは部分練習。
3.「右1回+左1回」を合計5セット。適宜部分練習。
4. 両手で練習。アヤしいところは部分練習も入れつつ、両手は合計20回。

この最後の「両手20回」のところで、おもろい現象が発生する。だいたい15~16回めで「フッ」と変わる。なぜか急に、イメージしたとおりにほぼ弾けるようになる。まあでもテンポ30やけど。それでもふいに、ありゃりゃっ?!とびっくりするほど浮上してくれる。

あのさ、公衆トイレに手ェ乾かす機械あるやん? ガーッて風が出てくるヤツ。アレさ、ワシは完全に乾くまでじーっとしてるのが好きやねん。うしろで待っとるヤツなんか無視して、気長に手ェかざしてたら、アレ、急に乾く瞬間が来るやん? 臨界点かよっ?!みたいにいきなりサラッサラになるやん?

ちょうどあんな感じ。
それまでのヨタヨタがウソみたいにサラサラになる。

▼バッハ:シンフォニア第10番、テンポ30♩でも弾けへん。もうメトロノームも最低値、30未満は存在しない。しゃーないから八分音符でいく。テンポ40♪。高速で20キロ、てか高速をママチャリで走るぐらいね。それもばあちゃんが漕いでる程度。
これを6小節ずつぐらい、さっきとおんなじやり方で練習。や、やっぱり両手15回あたりで変化する!

だいたい15回で「乾く」と判明したから30回も弾かない。20回でよろしい。



超低速練習をここしばらくつづけてわかったのは、やっぱりワシは「おもくそゆっくり」でしか弾けへんのやなあってこと。そして、ゆっくりでも弾けなかったらテンポ上げてもぜったい弾けへんってこと。

でも「超低速」はなかなか楽しい。ココまでテンポを落とすと、こまかいアーティキュレーションも含めてヤリたいことをぜんぶ盛れる。「鍵盤から指を離すタイミング」とかも落ち着いて考えられる。レガートってなんじゃらほい?ってのも弾きながら試行錯誤できる。

まあ、それでもさいしょのうちはぜんぜんデキなくてうんざりするけど、だいじょうぶ、15回あたりで急に乾くからそれまでのシンボウや。

とまあ、超低速練習をたいそう気に入っておるけど、問題がある。
それは、だ。時間かかりすぎっ! シューベルト、8小節練習するだけで47分もかかっとる! え?コレぜんぶで177小節あるのにっ! え?そしたらあと17時間練習せんと終わりまでたどりつけへん! レッスンあさってやねんけどっ!

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