タダの思いつきだけど、「リズム感って『生まれつきの才能』だよね」って感じて、まあもしかするとそうかもしれないな。で、ワシはリズム感がないっス! ソレないから演奏が停滞するっス! もっさぁ~ってなっとります! 録音したらよくわかるよね。くそぅ!
さて、もともとリズム感っちゅーかノリとかキレとか「生まれつきないんで」、それなのに拍子を考えてないから、先週のレッスン、ハイドンのピアノ・ソナタで「これは二拍子です」と先生にあらためて指摘された。
▼ハイドン/ソナチネ第13番第1楽章
そういえば、むかしどこかで、こんなふうに(1小節目)「弱拍にアクセントがあったとしても、せいぜい強拍と同じぐらい、ましてや強拍よりは大きくならない」というのを読んだような気がする。ピアノの先生も同じ意味合いのことを説明されたので、ああ~って思い出した。
先生に手拍子打ってもらいながらえっちらおっちら弾いてたら、さすがに、ひゃあ、2拍子ぐらい弾けるようになろうと真剣に思ったわ。
ついでに欲張って、リズム感もよくなりたいな、ノリとかキレとかも欲しいな。あ、でもいま現在、そういうのは「生まれつき」に属するとうすうすわかってきたのでオノレにはムリなんだが、ちょうど一週間ほどまえは「ノリとキレ、だれかくれっ!」と熱烈に欲していた。
で、突然ある動画を思い出したのだ。それはキレッキレのダンスの動画だ。数年まえにたまたま見かけて、うおっ!これは絶品のノリだ!と感激したダンスがあった。ダンサーの名まえをまったく覚えていなかったが、適当に検索していたらわりとすぐに見つかった。再生回数は8桁だった。
んで、その某ダンサーにどハマりしてもうた。音との一体感がすばらしすぎる。てか、音楽よりもはるかにキレがよすぎる。いやあ、しばらくYouTubeばっかり観てたのう。そんなんしてるからピアノの練習時間が減った。その某ダンサーは振付も自分でしていた。その独特の振付のうちでもとくに手の動きに見惚れてしまった。
う~ん、こんなふうにツェルニー弾きたいな。ハノンとツェルニーは、先生に教えてもらいつつある新しい奏法で、左右対称に手を動かす。その動きをこんなふうな「振付」のごとく楽しんで弾きたいなっ!
などと興奮してしまったので、やたらツェルニーばっかり弾いてて、バッハが手薄になったのだ。いや、だからといってツェルニーもノリだのキレだのからはほど遠い出来なんだけど。
そして、昨日のレッスンでそのツェルニーをだな、クリンクリンとつい弾いてしまったら、先生「たしかにそうです、基本はそういう動きでけっこうです。でも、そこまで大きく見せてしまってはいけません。『振付』じゃないんですから。もう少し早いテンポで、動きはほんのわずかにとどめてください」
ば、ば、ば、ばれてるっっっ!!!
あまりにもモロバレであっけに取られた。せんせえっ!たしかに「振付」って言ったよねっ?! うっそーっ?! な、なんでそんなのまでバレるのっ?!
ああバレた、バレた、恥ずかしい、YouTube見すぎで練習不足もバレてるかもしれん、なにもかもがお見通しっ?!
ハイドンの2拍子も、その某ダンサーめざしてがんばってた。いや、そのダンスはクラシックとはなんの関係もないから、ソレめざすってのはまったくもってヘンなんだけど、好きになっちまったからどうしようもない。例のごとく雷が落ちてきたから、よしっ!某ダンサーがこのソナタ弾いたらどうなるっ?!とか考えて、ま、でもちょっとしか練習できなかった。
しかし、2拍子の取りかたについてはかろうじてOKをいただいた。ふう、こっちはバレなかった。
なので、さすがに「振付」はちゃんとやめるけど、ノリとキレについては「リズム感」のお手本としてこれからも某ダンサーを研究しようと思ってる。好きだから突進するのみっ!