2回目の胃カメラ|「毎日飲んでもいいかも」ってくらい見事な検査

前回胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を受けたのは、2009年11月21日だった。そのときも、いまみたいに食欲不振・みぞおち痛があって「じゃ、胃カメラしましょ」となった。ワシ、バリウム検査はどうってことなかったけど、当時はじめて胃カメラ飲むのはちょっと怖かった。

あのときはたしか、胃の動きをゆるやかにするための注射を受けたような気がする。ノドの麻酔はなかったよなあ。でも、管を突っ込まれたあと、あれよあれよというまにスルスルーッと入っていって、ぜんぜん痛くもカユくもなかった。余裕のよっちゃんでモニター画面を眺めているうちに眠くなってウトウトした記憶がある。ただ、ヨダレは盛大に出てきて、口からアゴにかけてベショベショになっとった。

さて、今日はわざわざパートを半日休みをもらい、胃カメラ検査にまた挑む。1月31日に診察を受けたあと、検査説明スタッフさんから「鎮静剤使いますか?どうしますか?」という説明があった。ふうん、いまは鎮静剤を点滴するやりかたもあるんやな。

けれども、鎮静剤を使うと検査のあと2時間はベッドに横になっていないといけない。さらにクルマの運転はその日一日中できない。ウチいなかだから、クルマなら20分で行けるけど、公共交通機関を使うとエラいことになる。徒歩10分→1時間2本しかないバス→電車→病院巡回バスなんて、たぶん片道1時間半つぶれそう。



だいたい検査後2時間寝とかなあかんってのが許せない。その分ピアノの練習時間が確実に減るじゃん? 明日レッスンなんだよっ! そんなら病院にピアノ置いとけよっ! なので、ピアノファーストのために「鎮静剤いらねえっス!」と宣言しといた。

9時からはじまる検査なので、8時40分に検査室にはいったら、もうひとり若いおねーさんが待ってた。おねーさんは鎮静剤希望で点滴のほうに案内されてた。う、ちょっとうらやましい。でも痛くてもガマンや。ピアノのためならどないな拷問でもええねん。

で、まず血圧測られた。上が74、下が41。看護師さんが「え?もう一回ヤるわ」。いやあ、ワシいっつもそのぐらいやで。そしたら、やっぱりつぎもそのぐらい。看護師さん「だいじょうぶですか?」「うん、ずっとだいじょうぶなつもりっス」 ワシ、だからアタマも指も回らんのちゃうか? もしかして人並みの血圧だったらアタマもピアノもバリバリかもしれん。

つぎ、ノドの麻酔としてゼリーを飲まされる。さっきの看護師さんがスプーンにひとさじ、透明プルプルゼリーを「はい、アーンして」って飲ませてくれた。うははあ、なんか、た、楽しい! ノドの奥によく届くように、大口を開けてのけぞって天井ながめてタイマーで3分待つ。



タイマーがピピピと鳴ったら、すぐに検査ベッドに案内されて、左向きに横になる。じきにお医者さんがやってきた。あ、そう!こないだ診察してくれたあのお医者さんが直接やってくれるんだ。「胃カメラ、はじめて?」「いえ、だいぶんまえに一度受けたことあります」「じゃ、わかるよね」

すぐさまなにか口にくわえさせられて、その直後もう管が入ってきた。早っ! とりあえず来るもの拒まずの精神で、積極的に呑みこむことにした。2回ほどごっくんしたら看護師さん「そうそう、じょうずねえ!」ってホメてくれた。さっきスプーンで「アーンして」って言ってた看護師さんだ。ワシ、この看護師さんのコドモになりたい。

しかし、仰天したことにこのお医者さんもめちゃくそウマかった。まったく痛くもなんともなかった。あの管ってけっこう太く見えるけど、そんなものがノドを通過して食道、胃に通っているなんてぜんぜん信じられへんっ! いったいいつの間に通過したのか、大型モニターにはワシの胃袋内部がどーんと映し出されていた。

胃袋、キレいだった。ツヤツヤピンク色で光ってる。しばし見とれていたら、お医者さん「あ、もっと見やすいようにしよか? ハイ、画面傾けるわ、いっしょに見よ。あ、だいじょうぶや、どっこも悪うない。ピロリ菌もおらんね。あ、この黒い点は、空腹のときにお酒やタバコやったときにできる。ああっ、いま返事せんでええから。いよーっと、ほいーっと、う~ん、どこも悪ないで」



管が胃袋のなかで移動するのはわかる。けれども相変わらずなんてことない。そのうちひと通り見終わったらしく、これまたあっという間に管が引き抜かれた。はあ、こんどはヨダレすら一滴も出なかった。スゴいわっ! だいたい玄人芸にエラく感激するワシは、ほおお、いったい何回やったらこないな達人になれるんやろう?と思いめぐらす。

あまりに感動したので、パソコンをカタカタやってるお医者さんのところへ行って「ぜんぜん痛くなかったです……」と漏らしたら、先生「ソレ、院長に言っといて」

さっきのママみたいな看護師さんが「お口ゆすごうね~」って来てくれて、ブクブク、ペッを3回したのち、検査は終了した。ひどく楽しい検査だった。

そして、胃袋の映像が目に焼き付いていた。
胃、あんたのことなんて考えたことなかったわ。でも、あんた、キレいだねえ。胃酸なんてどうやって作るの? しかもさ、ソレで食べ物溶かすのに、あんたは溶けない。そんな工場まがいのことやってるのに、ツヤツヤ輝いているなんて。もう58年近く年中無休で操業してるのに文句ひとつ言わないで。

なんだか「生きていること」を胃袋に教えられたような気がした。

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