パートの帰り道、マジ泣いた

とうとう店長さんから直接お叱りを受けた。「あまりにも仕事ができない」「遅すぎる」と言われた。

ああ、これまでずっとどの職場でも言われつづけてきたコトバだ。そして、まったくもってそのとおりなのだ。

ワシはうつむいて謝りつづけた。あんまり「すみません」ばかり連発するのは、ホントは相手を攻撃することになる。もうそんなことはよくわかっているのに、でも謝るよりほかしかたがなかった。

夜9時すぎ、お店をあとにして帰るとちゅう、さすがに涙がこぼれてきた。
今朝から出勤時刻を30分早めた。これまでより早く出て、仕事を復習するためだった。それでもダメだった。



またクビになるのかな? それでもしょうがないな。また就活か。こうなったら手を使う仕事でもしかたがないかな。痛いだろうな。もういいか。そんなこと言ってる場合じゃねーな。てか、どこに就職してもまたクビになるか。

真っ暗な田んぼのあぜ道で、しばらく立ちすくんでいた。

どこに行っても「使いモンにならん」って見切りをつけられてしまう。
だれにも必要にされないって、つらいなあ。

あぜ道の真横には、細い用水路が流れている。昼間見るとキラキラ輝いている小さな流れだ。去年の夏、ピアノの調律師さんが「ザリガニがいましたよ!」ってよろこんでいた用水路だ。

ふふ、用水路じゃね、しょうがないか。途方に暮れちゃってね。ああ疲れたなあ。情けないなあ。



なにがいっちゃん情けないかというと、このトシになるまで「なにひとつ積み重ねたスキルがない」ってことね。18才からずっと働いているのに「ゼロ」なんだよね。なにも考えないでぼーって生きてたらこんなありさまだ。

でも、ちゃんとウチに帰ったよ。今日はオートロックの番号覚えていた。開けられた。すげーなー、まだできることあるじゃん。

いつもは火曜日がピアノのレッスンなんだが、明日は先生のご都合でお休みだ。休みで助かった、いろいろと。明日はカウンセラー養成講座の事前課題をやろう。

カウンセラーN先生がむかしからよく言っている。
「いまできることをしましょう」

うん、ホントそれだけ。ちゃんとクビになってから職探ししたらいい。いまは講座の事前課題に取り組む。そしてピアノを練習する。いまの自分にできることはそれだけ。

あ、心配される読者さんがいるかもしれないので追記するけど、去年かかった「もの忘れ外来」を再診することも考えてみるね。

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