ハローワークの求人票を見ていると「アットホームな職場です」ってなコメントがついている会社があったりする。ソレ目にするとさ、ああ小せえ会社なんだろうなってわかって、アレコレやらされそうで警戒しちまう。
けれども、いい意味でのアットホームな職場ってちゃんとあるんだなあと実感している。いまのパート先が、和気あいあいとした本当にアットホームな雰囲気なんだよね。これは店長さんのお人柄によるところが大きいな。
このお店へは、去年11月27日が初出勤だったので、いまで丸4ヵ月が経過したことになる。しかし、いまだにまったく慣れない。まあ、ワシはどこに勤めてもずーっと仕事が覚えられなくて慣れないんだけどね。いまのところもやっぱりこれまでと同様まだぜんぜん使いモンにならない。
だが、周りのヒトたちがいいヒトばかりだ。内心ではきっとワシのことを呆れて「これだからババアは困るんだよなあ」と思っているだろうけど、あからさまには非難しないでくれている。さらっと注意される程度だ。
なので、ありがたくこのお店に引きつづき勤めさせてもらおうと思っているのだが、いやあ、ワシって接客業はやっぱり向いていないんだなあとあらためてつくづく感じている。おおぜいのヒトたちにパッパと対応するのがホントに苦手でものすごくしんどい。
だから、将来はカウンセラーになるつもりなんだ。
いまから? もうじき58才になるというこの時期からカウンセラーという自営業をめざすというのか?
はあ、それはそのとおりで本気でカウンセラーになるつもりだよ。
なので、先月から「カウンセラー養成講座」(ビリーフリセット・リーダーズ講座(通称・BRC)5期)に通いはじめた。
そしてその課題として受講生同士で自主トレーニングを行なうことになっている。ワシはこれまでその自主トレで2回カウンセリングをやってみた。まだたったの30分なのであっという間に終わってしまう。
カウンセリングの技法としてはさまざまなものがあるけれども、まずは「傾聴」をマスターしないといけない。傾聴とは「解決しない、指示しない、アドバイスしない」という特別な聴きかただ。そして「相手の奥にある力を信頼し、相手を慈しみ、相手の魅力に心地よさを感じ」ながら、うなずきあいづちを打ち伝え返しをして、的確な質問をする。
そもそも何のために傾聴するのか?といえば、「そのヒトの真実を一緒に探して分かち合うため」に傾聴するのだ。なんとすばらしい!
こういったことに全力を注ぐというのは、もともとやってみたかったことでもあるし、そしてじっさいにやってみたら、たいへん興味深くおもしろくて集中できるものだった。
数年まえにあるカウンセラーのヒトから「春子さん、カウンセラー向いているよ」と言われたことがある。そのときは、りっぱなカウンセラー先生ばかり目の当たりにしていたから、いやいやワシなんかとてもとてもと敬遠してカウンセラーになるつもりはまったくなかった。
ただ、カウンセリングに対する関心はずっとあった。二十代後半ぐらいはカウンセリングの本をよく読んでいたよ。
さて、自主トレとして30分セッションを2回やってみて、なるほど、これはおそらくふつうの接客の仕事よりは向いているかもしれないなと感じた。
相手のヒトの話を聴いていることそのものがおもしろいのだ。それに聴いているうちにその話の内容が徐々に変化していく様がまた興味深い。そのヒトがなぜそのことを取り上げているのだろうか? その根っこにあるものはいったい何なんだろうか?と思い巡らせながらじっと聴いていることに夢中になれる。
これは30分は短すぎるね。60分または90分ぐらいは聴いてみたいかな。そのぐらいじっくり相手のヒトの話を聴き、そして相手のヒト自らが解答を見つけ出す過程を見届けてみたいなあ。まあ、そういう長丁場は好きなんだよね。じっくりとかゆっくりとかマイペースとか大好きだから。対して、接客業で1分1秒急かされるのはホントに苦手であかん。向いていない。
自分がカウンセラーに向いているかどうか?
それはべつに自分が決めればいいだけのハナシ。だれの承認もいらないよね。
なので、もういま決定しよう。
うん、ワシはカウンセラーに向いているよ!
これから研鑽を積んで、2年後には必ず開業するよ!