「ダメンズコレクター」(=妹)はどうしたらしあわせになれるのか?|その3

今回はじめて、妹の話をじっくり「傾聴」してわかったのだが、これまで私は「だれに対しても、自分の価値観を押し付けていた」と気がついた。自分ではそんなつもりはぜんぜんなかったんだけどね。

むしろ「相手にとっていい方法かもしれない」というのを提案しているつもりだった。でも、それはちがった。単に「自分のモノサシ」で「こうすればいいのに、ああすればいいのに」とジャッジしているだけだった。その根底にあるのは、「相手→まちがっている」「自分→正しい」という考えで、結局それって「相手自身に問題解決能力がない」と見下していることでもある。

「どういう生き方がしあわせなのか?」というのは、だれでも自分自身で考えるものであって、それをハタから「こうするのが正しいだろ? 誠実な男と付き合うべきだろ?」なんてとても言えるもんじゃないとよくよくわかった。

そういえば「発言小町」で「趣味は夫」というトピを見かけたことがある。結婚して何十年たっても「趣味、夫でぇす(はぁと)」という奥さんがたくさん書き込みしていた。


趣味なんてなんでもありなんだから、「趣味はダメンズ」でもちっともかまわないのだ。海外登山が趣味のヒトなんて「100回行ってもう1億円使いました」ってケロッとしていた。なので、「ダメンズ100人集めて数億円使いました」だってOKだよね。

山なんて国内でもふつうに遭難するしね。現に私も一回ヘリコプター飛ばしちまったしね。それこそ妹が身元引受人になってくれた。国内海外にかぎらずふつうに死ぬこともあるしね。

山ヤは、ただ山が好きだから登りに行く。妹は、いまの男(切れかけている)に未練たっぷりだから会いに行く。私だって、なんの意味もないんだけど、今日はモーツァルトソナタを30回弾いてみた。べつに「好き」なんだからなにをどうしようとかまわないよね。

「傾聴」というのは、「相手にとって最善が起こりますように」と祈りながら聴き、そして「そのために私は支え役になる。私を使って欲しい」と貢献する姿勢になり、「相手のプロセスに合わせて、信頼して寄り添って行こう」というのがベースになる。聴き役は「無」になることをめざす。


そうしたらね、妹のすごいことに気がついてしまった。

なにがすごいかというと、彼女「説明のしかた」が非常に秀逸なのだ。なにせ、どの男もワケありばっかりで、やれ元カノがー、元奥がー、結婚してるけど彼女がーとか、複雑怪奇な事情がてんこ盛りなんだけど、妹はそれをたいへんにわかりやすく順序立てて落ち着いて説明してくれるんだよね。声のトーンもおだやかですごくいい感じなのだ。内容はありえないほど異常なんだけど。

私はここしばらくカウンセリングの自主トレで何人かのヒトたちの話を聴いてきた。ふつうのヒトたちって、もちろん私もそうだけど、「聴き手にわかりやすく話をする」ってあまりできないんだよね。まあ、カウンセリングは「話の詳細」よりも「そのときの感情」にフォーカスするから、枝葉末節はどうでもいいのだが、それでも「いったい相手はなにに困っているのか?」を把握しないといけない。

ま、これまで「わかりにくい話」ばかり聴いてきたわけだけど、妹はまったくちがった。彼女は抜きん出て話をするのがうまい! もう明日からすぐにセミナー講師ができるレベルだ。で、その理由はすぐにわかった。妹は職業柄、だれかに説明する場面がとても多くて、だからこそこれほどまで卓越した話術を獲得しているのだ。


「すごいねえ、ものすごくわかりやすいよ。たいしたもんだねえ。そんなふうに話せるヒトはそうそういないよ」と私は思わずうなってしまった。

と同時に、あ、傾聴ってすばらしいなと思った。
そのとき、妹の「愛」にも気づいたからだ。いくら職業だからといっても、同業のヒトたちがみんな妹のように説明できるわけじゃない。妹は「聴き手のヒトが少しでもわかりやすいように」とつねに愛を込めて接しているから、そんなふうに説明できるようになったのだ。

そう、やっぱり妹はとても愛情深い女性なんだよね。だから、そのあふれる愛をついダメンズたちにも注いでしまうんだよね。それはそれですばらしいことだよ。

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