世間のヒトたちは「仕事のミス」にキビしいけれど

パート先では相変わらずミスばっかりしてあきれられている。いまのとこ、もうじき半年になるからいい加減慣れてもいいころだと思うが、みごとに慣れない。明かりのスイッチの位置をまだ覚えられない。ふしぎだ。

職場では制服上下に着替えることになっている。今朝ふつうに着替えて、お店のほうに行ってゴソゴソしていたら、先輩パートさんに「春子さん、下どうしたん?」とミョーな顔をされた。おっと、ズボンだけ履き替えていなかったよ。ふしぎだ。

「ああ、忘れてました」と言って着替えに行ったけど、そのあと、先輩さんがちょっと素っ気ない感じだった。気のせいかな? そのぐらいのチョンボってべつにかまわないと思うんだけどなあ。

妹もミスや物忘れがひどいらしい。妹って、オトコからケチョンケチョンに扱われているが、それは会社でもおんなじで、やっぱりボロクソ扱いされる。無視されたり、書類投げつけられたり、ドアを目前でバァンと閉められたりとかされてるらしい。昼休みとかだれも話してくれないのがつらいって言ってた。


妹自身、仕事のミスでタイヘンなことになるのが怖いそうで「もうやめたい」という。5月1日に、認知症専門のお医者さんの診察を受けている。でも、その日は問診だけだったみたいだ。別の日に2日間たっぷり検査があるらしい。MRIとスペクトも撮る。スペクトというのは、脳の血液の流れがわかる検査だ。たぶん知能検査とかもするんだろう。

あ、そうそう、こないだ妹が「洗濯機に洗濯物を入れずに回した」と言ってたが、あれは彼氏のウチでやってしまったのだ。そして「彼と話した内容もごっそりまるごと忘れてしまうので、『それ、ついこないだ話したけど?』『おんなじこと何回も訊くね?』などと言われる」らしい。

まあ、それはちょうど私もパート先でいっしょなんだが、でもね、なかなかそうカンタンに認知症という診断はもらえないかな。そりゃもちろん、MRIとかで異常があったらべつだろうけど、そういうのが正常で、かつ知能検査の結果がよかったりするとダメだよね。「治療の対象外」になってしまう。

先日、私は妹と電話で「傾聴」をやってみたが、彼女ものすごく説明がうまい。うますぎる。理路整然とわかりやすく話をする能力がすごすぎる。自分がどんだけ物忘れがひどいのかとか、込み入ったオトコ関係の説明とか、じつにわかりやすくしかも落ち着いたトーンで話すもんだから、こりゃ、ヘタしたら精神科のお医者さんよりハナシうまいんちゃう?って思ったよ。

私も、去年パートをクビになって、そのとき会社のヒトから「病院行ってますか?」と言われたから、すぐに物忘れ外来受診した。結果として「認知症ではない」と診断されたが、でもねえ、いまのパート先でも「こいつ、オカしい」って思われているだろうし。


ただし、私が受診した感触では「認知症と診断されるのは、けっこうハードル高そう」なのだ。まず「一人暮らしができている時点でアウト」っぽい。なんだかんだ言っても、ひとりで生活できていたらだいじょうぶと思われてしまう。

さらに「仕事のミスぐらいでもアウト」。それはもう「会社に行くのを忘れる」レベルぐらいにならないとダメっぽい。私も妹も会社へ行くことはできる。自分のウチに帰ることもできる。ま、私はマンションのオートロック暗証忘れて難儀したけど、そのぐらいじゃ生ぬるい。

けれども、世間のヒトたちは「物忘れやミス」にキビしい。制服のズボンを着替え忘れただけでも、ちょいと空気がヒヤッとする。そのぐらい、べつにいいんじゃないかなあ?

妹も、仕事のミスをとても気にしているが、ま、いいんじゃない? たぶん妹は「いやいや、ぜったいあってはならない!!」って十年ぐらい叫んでいそうだけど、私はまあ、いいんじゃない?って思う。どんなことでもいいと思う。だって、妹はせいいっぱい努力して仕事してるんだから、なにがあってもいいと思うんだよねえ。ホント無条件で。

ただ、いちばん大切なのは「妹の気もち」だから、もし妹が最終的に「仕事やめる」というのなら、その気もちに寄り添いたいかな。まあ、生活なんてどうとでもなるから、住むところがなくなったら私の近くに来たらいいよ。おたがい「アレ忘れた、コレ忘れた、もうダメだ」と嘆きながら生きていこう。

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