私のボケ具合、じつは周りのヒトたち全員にバレていた

昨日が「予行演習」で、今日が「本番」だ。パートのシフト穴埋めね。

たかだか店番のパートなのに、私のボケがヒドすぎて何人ものヒトたちがめちゃくそフォローしないといけない。いまの勤め先(商店)は、①本店(私のウチから徒歩8分)と②支店(クルマで25分)のふたつがある。

私はほとんど「本店」で仕事をしていて、「支店」へはシフトの穴埋めのときだけ行っている。去年11月に採用面接を受けたとき、「たまに支店勤務もお願いします」と説明されていたし、クルマ通勤(ちゃんとガソリン代も出してくれる)は気分転換になるからよろこんでOKした。

しかし、現実にはどエラいことになってしまう。やってることは本店も支店もほぼ同じなのに、場所が変わるだけで「私のアホがヒドくなる」のだ。この私の「ボケっぷり」は本店でも支店でも有名らしく、昨日は「予行演習」としてわざわざ支店に出勤して、ベテラン先輩さんに手取り足取り教えてもらった。


これまでどうしても覚えられなかったクレジット決済のやりかたも、動画を撮影させてもらった。パソコン操作も帳簿のつけかたもぜんぶ撮影した。そして、ウチに帰ってからもたっぷり復習した。もうピアノは練習しなかった。

今日の本番にそなえて、たとえばクレジット決済は50回復習した。いつもピアノの練習のときに使うカウンター(電子数取器)をポチポチ押しながら、粛々と練習を重ねた。

にもかかわらず、今日まさにクレジットのお客さんが来られたとき、すべてを忘れてしまった。なにひとつ思い出せなかったのだ。あわててノートをめくっていたら、社員さんがすぐに気づいて代わりに手続きをしてくれた。

それをすぐ横で見ていても、やっぱり思い出せなかった。だから、私はひどく感心した。そうか、昨日と今朝に合計50回やって万全だと信じていたのだが、なるほど、それでも白紙に戻るのが「ありのままの自分」なんだなあ。


その社員さんは、私がクレジット決済をできなかったことも知っていて、かつ、昨日先輩さんから説明してもらって動画も撮っていたのをわかっていた。でも社員さんは「そのうち慣れますよ」と言ってにっこりしてくれた。

私は思わず、これからどないしょ? いっそのこと、クレジットの機械一式買ってウチで練習しよか?と考えた。そしたら、しばらくたってから、支店の店長さんが「本店にもクレジットの機械あるでしょ? 春子さん、自分のカード持ってる? 一回練習してみたらいいよ」と言う。

私は「はい、そうしてみます。本当にいつもすみません」とあやまった。

クレジットのほかにも、大パニックだった。つぎからつぎにミスを連発した。こないだレッスンで弾いたチッキンライスソナタよりもはるかにヒドかった。なにをやってもうまくできない。おかしい。いったいどうなっているんだろう?


あまりにヒドい状態なので、ちょっとできたスキマ時間をねらって、カウンセラー養成講座で習った「瞑想」を10秒ほど入れてみた。そのあと、「ミスしまくっている自分」を「観察できる自分」を作ることができたので、ようやっと「観察」してみたら、どうも「なにをしたらいいのかわからず思考が停止している状態」が頻発しているとわかった。

なぜそうなっているのか? いまの状況が、脳ミソのキャパをはるかに超えているからだった。

そういえば、本店の先輩さんが「支店に行っても無理しないようにです。ストレスにならない程度で」と、先日わざわざラインをくれていた。さらに、昨日指導してくれた支店の先輩さんも「いっぱいいっぱいになると思うので、できる範囲でいいですよ」と言っていた。

ほんまになあ、そういうアドバイスをすなおに受け取らんといかんね。


たぶん、「自分のできる範囲」をはるかに超えてるんだよ。
たぶん、「がんばって、若い先輩さんみたいにできるようにならなきゃ!」って思っちゃったんだよ。

あのさあ、このパート、べつにむずかしい内容じゃないんだよ。コンビニの半分ぐらいな感じかな。しかもほぼ座ってできるし、エアコンもよく効いて快適だし、お客さんもいいヒトばかりだし、なんか「ふつうによくあるパート」よりも断然ラクに余裕でできるはずの仕事なんだよね。

でも、私はできない。もう8ヵ月もやってるというのに、1ヵ月後とさほど変わらずずっと慣れない。

それだけ、脳ミソがイカれたんだねえ。ババアになるとこうなるんだねえ。


そして、そういう脳ミソ事情って、「すぐそばで見ているヒトたち」がいっちゃんよくわかるんだね。教えても教えてもさーっと忘れていく様が、きっとものすごくよくわかるんだと思う。ラインをくれた先輩さんなんかも、日ごろの私を見ていて、こりゃ支店行ったらタイヘンなことになるとわかってたんだ。

ありがとうね、みなさん。きっと私が思ってた以上に、私がボケに苦労していると理解してくれていたんだね。それなりに努力しても、大波にさらわれてザバーッと記憶を失っていくことをちゃんとわかってくれていたんだ。

若い先輩さんたちの思いやりがよくわかったので、私は必要以上にあやまらなかった。帰る間際に、店長さんや社員さんに「ご迷惑をおかけしました。助けていただいてありがとうございました」とていねいにお詫びするだけにとどめた。

また明日から、ちょっとずつがんばろう。明日から一日一回、クレジットの練習をしてみよう。でも、無理はしないでおこう。やってもやっても覚えられないのが私なんだから、それをまず自分が認めてあげよう。

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