そろそろ戦うのをやめよう

今朝体温を測ってみたら、36.4度だった。例の水銀体温計を口にくわえてトイレだの着替えだのわちゃわちゃやりながらなのに、それより上昇してくれなかった。たぶん私、平熱は35度台だと思う。36.4度でも熱っぽいぞ。

しかし、あきらめてパートへ行った。着いたらみんなにお詫びした。私が「昨日忙しかったですか?」と尋ねると、店長さんが「うん、みんなで春子さんの藁人形作っとったんや」と言う。

藁人形なあ。あれな、だいぶんまえだけど、根本裕幸さんがセミナーでよく言ってた。根本さんとこでは「感情を感じ切る」ために「お恨み帳」を使うんだよね。ターゲット決めてそいつに恨みつらみを書きなぐっていく。

そしたら、そのついでによく根本さんが言ってた。「アマゾンでね、藁人形売ってるんですよ。ちゃんと五寸釘とセットでね。あれも試すといいですね」


いやまあ、ほんとは怒っているんだから、その怒りをきちんと感じないとねって話なんだけど、私もそのたぐいの「怒り」をぜんぜん気づけなくてエラいことになっとるわ。

堀江さなえさんの個人セッションを受けて以来、できるだけ「体感」を観察するようにしている。すると、身体がこわばるときはたいてい「怒っている」と気がついた。めっちゃ戦闘モードになっている。しかも、しょっちゅう怒っている。四六時中怒っている。

お客さんが来ただけでハラを立てている。そりゃ仕事が発生するからだ。先輩パートさんに「あれはまだですか?」って訊かれてすぐに噴火して「すみません、申し訳ありません」を連発して攻撃している。独り言を言ってる先輩さんのことばにも、わざと返事してみたりしている。完全に嫌がらせだな。

ああ、こんなふうに年がら年中怒っていたひとがいたねえ。あれは母ちゃんだったねえ。と思っていたけど、じつは「私」だったとわかった。


だって、エンプティチェアのワークで「母ちゃんのイス」に座ったら、母ちゃんそのものになり切れるもんね。そりゃもういくらでも怒りつづけていられたよ。ま、それはつまり「私自身」だったってことだ。あの姿は私。怒っていたのはじつは自分。

ま、でも怒っていいんだよね。感情は勝手に生じる「身体の反応」なんだから、ああ、反応しとるな、なるほど、戦闘モードに入りよったなって見ていたらいい。

今日もずいぶんハラを立てていた。そして、仕事なんかテキトーでいいやと思えてきた。だいたいでええねん。どないしたら手ぇ抜けるか、ズルできるか、そういうのを考えとったらええねん。なので、こうしておいたらていねいかな?とちょっとアタマをよぎるモンがあっても、いややらんとこってバッサバッサ切り捨てていった。

これまでの7割ぐらいをメドに手を抜いていったら、しんどさがやや軽減された。まだ微熱あるしメマイもするんだけど、おおよそでよろし、まちごうてもかまへんってやってたら、ちょっとラクだった。

で、気がついたけど、これまで「目標」が高すぎたんだな。自分に課している目標が、実力を上回りすぎていたんだ。そもそも私は、片っぱしから忘れていくし、何度もまちがえる。それが「自分の実力」なのに、なんか「そうじゃない私」をめざしていたわ。


「そうじゃない私」を演じようとするから、ストレスが溜まってハラが立つんだよな。

もうね、マイペースでいいんだよ。そうしかできないんだから、ケツまくって「これが自分やねん」って堂々としてたらいいんだよね。ひとの目なんか気にしないでのびのびしていたら、戦闘モードに入らなくてすむしね。

だれかになにを言われても、それを「攻撃」だなんてカン違いしないよね。自分が平和だったら、「はあ、なんですか?」ってフラットに返せるもんね。

もうそうしようと決めた。今日も仕事が遅すぎて、ふたりの先輩さんが手伝ってくれたけど、あれ? そういえばお礼を言っていなかった。なんとなく当たり前って思ってた。でも、だからあやまらないですんだ。

なんかもう、あやまるのも止めたいからそれでよかった。自分が、心から悪いと思ったときだけあやまろう。ぜんぜん悪いと思っていないのに、報復みたいに「すみません」ってあやまり倒すのは、もうやめよう。

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