泣き叫んでいるあのガキは、どうしたら泣くのをやめる?

ずーっと心のお勉強がらみでわちゃわちゃしてたので、もうパートのことは二の次三の次、そのうちなんとかなるわと放っていたけど、いやあ、なんの進歩もなくてかなりヤバいっすね。

そもそも仕事問題は18才からはじまって、延々ずーっと悩んでいる。なので数年前から根本裕幸さんのセミナーやカウンセリングへ行きはじめたのも「仕事をなんとかしたかった」からだ。でも芳しくなかったね。引きこもりをやめてパートに行き出した程度か。

そのちょっと前ぐらいから職業訓練に行きはじめて、パート応募して何十社も落ちまくって、そいでようやく採用されたとき、根本さんに思わずメールで報告したら、即お返事をいただいて「おめでとう!」と言ってもらえた。

たぶん根本さん、「もうこいつは苦労して働くのはムリじゃないか?」と思ってたみたい。じっさいそんなふうに迂遠に言われたこともある。でも、職業訓練を経てようやくパートが決まったら、よろこんでいただけたんだよねえ。


さて、そのときのパートからもう何回転職したかのう? 数え切れないほど辞めてるし、このごろはクビになるのが先だ。といった経緯をふりかえると、いやあ、さすがに根本さんだね。私が働くこと自体非常にむずかしいということを見抜いておられる。

当たってるよね。だってどこに勤めてもずーっと仕事がデキないもんね。どこのパートでも「使いモンにならん」し、本人も疲弊しきっているもんね。ほんとしんどい。

でも、仕事でミスするのは毎日当たり前だ。いちいち気にしてもしょうがないからしばらく考えていなかった。ね? べつにブログにも書いてなかったでしょ? ブログには「その日いっちゃん話したいこと」をどばーっと放出してるだけだから、パートの話が出てこないっちゅーことは、ぜんぜんアタマに上っていない証拠なのだ。

しかしこのところ周囲からいろいろ聞こえてくる。じっさい職場のひとからのラインや電話が多くなってきた。対応せざるをえない。でも、だからといって仕事のミスが減るわけでもない。


今日はなんだっけ? レジがまた合わなかったんだな。私にはよくあることだ。ほかにもいろいろ注意された。ちょっと風当たりが変わってきたかな。

毎日失敗ばかりして、まあそれを気にしなければそれまでなんだが、今日はわりとクヨクヨしていた。ああ、しんどいな、ずっとしんどい。18のときから40年間、いや正確には介護や引きこもりで働いていない時期もあったから40年ちょっきしじゃないけど、「仕事ってなんじゃらほい?」は40年間居座っているなあ。

パートの帰り道、しんどいなあとぼーっと思いながら、スーパーの駐車場を横切ろうとしたら、ふとそこに泣きわめいている子どもが見えた。

まだちっせえ子ども。三才ぐらいか。顔を真っ赤にしてギャーッ!と泣き叫んでいる。身をよじりながら大声をあげて泣いている。


でも! それは「実在していない幻影」だとすぐわかった。私はドギモを抜かれた。あれは、あの泣きわめいている子どもは「私のインナーチャイルド」だとすぐにわかった。

自分のインナーチャイルドが外に「見えた」のは生まれてはじめてなので、あまりにも驚愕した。その「見えてしまったこと」にほとほと感嘆して、いったいどうしたらいいのかまったくわからなくなりその場に立ちすくんでしまった。

見えるんだねえ、インナーチャイルドって。はじめて会ったねえ、インナーチャイルド。あんた、おったんやねえ。

ええと、インナーチャイルドとはなにか? 私も長いあいだ「それ、なんなん?」とよく呑み込めなかった。


まあざっくりといえば「自分の心のなかにいる、傷ついた子ども」である。私の場合、母ちゃんが子どもを虐待するクセがあったので、ものごころが付いたころからいろいろありすぎた。母に言わせると「おまえが悪い」ですべて片づいてしまうが、子どもなりに相当傷ついていたはずだ。

心の勉強をはじめてわかってきたが、たぶん赤ん坊のころから邪険に扱われていた可能性が高い。だからインナーチャイルドが心の内に存在するはずなのだが、ずーっとつながれなかった。どこにどんな具合に「居る」のかも皆目わからない。

たしか根本さんとこでも勉強したよねえって探してみたらあった。→「『インナーチャイルド』でまた自爆してしまった

このセミナーは2017年9月19日の分で、そうかあ、3年前からこんなんやってるのに、うおおお、今日駐車場でやっと発見したやん! すんげえ!


もうあたしゃ一生「インナーなんとか」とどうのこうので明け暮れてそのうちお迎えが来るんだろうか?

その「泣き叫んでいるガキ」は涙と鼻水とよだれでめちゃくそ汚くて、私はそばに寄ろうとはまったく思わなかった。少し遠くからしばらく見ていたら、私に背中を向けたのち、すうっと消えていった。

消えたな。そうか。

うちに帰ってからピアノを練習する。そう、明日は発表会だから。


でも、消えたあの子が気になる。あんなにもこの世の終わりみたいに泣きわめいていたな。ガキが泣くのは当たり前か。カンにさわるイヤな泣き声だったな。根本さんがあのセミナーで「インナーチャイルドの癒し方(愛し方)」もレクチャーしてくれていたけど、近寄りたくもなかったな。

しかし、モーツァルトソナタを弾いていたら、ふとこう思った。

あの子、もしかしてモーツァルトを聞いたらどうなるかなって。もしかしてもしかすると、泣きやむかな。

ほうら、モーツァルトって楽しいよ!って聞かせてあげたら、泣くのをやめてくれるかな。


私は、あの子が泣くのをやめるようにピアノを弾けるだろうか?

じゃあ、だったら、明日の発表会は「あの子のため」だけに弾いてみようか?

うまく弾くことでもなく、まちがわなくでもなく、粒立ちのいい音でもなく、「あの子が、ふと泣くのをやめてしまう」ことをほんの少し期待して弾いてみようか?

ちょっと前まではね、ピアノの先生によろこんでいただけるようにとか、「ビリーフリセット・リーダーズ講座」のみんなの応援にこたえたいとか思っていたのにね。

なんかふいにぽーんと「ちがう次元」に来てしまったよ。

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