ふしぎな「二人暮らし」がはじまった

せっかくね、10年以上前にね、私は「山」にいたら「至福のよろこび」に浸っていられたのに、いったいどうして下山してきたんだろね?

ハラ立つわー。だっていま「予測不能なこと」ばっかり勃発するんだもん。まあ、よく考えると自分で引き金引いてるわけだから、ほんと自作自演に過ぎないけど。

今日パートから帰ってきたら、インナーチャイルドちゃん、ウチのなかにおったわ。今日は4才ぐらいだ。ややこしいことに毎回顔が変わる。でも泣いてはいない。ぼーっと突っ立っていた。

チャイルドちゃんの扱いかたがわからない、とFacebookで私がグチをこぼしたら、堀江さなえさんが教えてくれた。


「うんうん、話聞いてあげてね。しばらくその子に聞きながら過ごすと仲良くなるよ。
何食べたい?とか、どんな本読みたい?とか。
たまに夕食後にパフェとか言い出すけど、叶えてあげるのを続けていくと、機嫌がよくなっていく。
そうするとふしぎだけど、いつも浮かぶその子の様子が変わってくるんだよね」

うわっ、それはぜんぜん思いつかなかった!

そのさ、「その子の話を聞く」ってまったく思い浮かばなくて大ショック! 「私があれこれ考えてやってあげる」ことしかアタマになかった。

それだよな、そこ。だからインナーチャイルドなんてこしらえちゃったんだよな。


と同時に、ああそうか、うちの両親も子どもに対して「あれこれ考えてやってあげる、指示する」しか思いつかなかったんだなあと悟ったよ。わあ、そうなんだ。母ちゃんも父ちゃんも「子どもの話を聞く」ということ自体が思い浮かばなかったのかもしれんね。

そうか、だからいちども「春子はどうしたい?」なんて訊いてもらえなかったんだよねえ。私はガキのころから「なんかぜんぶ『答え』が決まってるなあ」って思ってたけど、なるほどね、「子どもに尋ねる」という選択肢に気がつかなかったら、けっこう当たり前の現象だ。

さて、玄関に突っ立っているチャイルドちゃんに、とりあえず「春子ちゃん、おなか空いてる?」と訊いてみたが無言だ。そうなんだよね、チャイルドちゃん、これまでいちどもしゃべったことがない。ずーっとなんにも言わない。

今夜はクルマでスーパーに行くつもりだったから、チャイルドちゃんに「いっしょに行く?」って言ってみたけどやっぱりなんにも反応なし。しょうがないから「じゃ、ちょっと待っててね」と伝えてひとりで駐車場へ行く。


クルマで走り出してすぐに、助手席を見たらチャイルドちゃんが座っていた。なんだ、ついてきたじゃん。う~ん、チャイルドシートいるかなあ? いや、いらんわ。

スーパーに着いたら、早く買い物を済ませて早く帰って早くピアノを弾くことしか考えてなかったので、チャイルドちゃんは消えていた。でも、ウチの駐車場に戻ったらまた助手席にチャイルドちゃんがいた。クルマから降ろして手をつないであげる。ちょっと湿って冷たくて小さな手。

子どもの歩幅に合わせてゆっくり部屋に戻る。うちのなかに入ると、またバタバタしてチャイルドちゃんのことを忘れる。さっさと食べてピアノの練習。モーツァルトソナタが新しく出たからたいへん。まだ指使いを考えているとちゅうで、これがいっちゃんめんどくさい。

でも、このK.332ヘ長調のソナタは大好きだから楽しみ。これ小学生のときから好きだったなあ。え? そんなに子どものときから好きだった? ふとチャイルドちゃんを思い出して見回したら、部屋の隅に寝転がっていた。


えーっ?! 寒いよね、と思って、よっこらしょと抱えてベッドに寝かせた。チャイルドちゃんは眠っていた。私は電子ピアノで指使いを考えていたので、まあいいか、このまんまにしとこう。

しばらくモーツァルトの指使いをうんうん唸っていたけど、ある程度でキリをつけて、もう部分練習をはじめる。三度の和音がぎっしりでむずかしいとこだらけ。これはもう鬼のように練習しないと弾けへんわ。あぶないところをまんべんなく叩いて、できるだけ平らにしてレッスンに持って行かないと。

はあ、しんど。

あ、そうだったと思い出してベッドを見たら、チャイルドちゃんはまだ寝ていた。目を閉じてスヤスヤ眠っていて、まるでお人形みたいだった。かわいかった。

まだなにもしゃべらない子。きっとしゃべったらいけないと思っている子。
でもいつかは「パフェ食べたい」って言ってくれるかな?

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