34才から47才まで|一点の曇りもなくしあわせだった日々

私にとっていっちゃん慣れ親しんだヤツが「山」だから、昨日(どういうわけか好きこのんで「じわじわとしかなんとかならないモン」ばかりですねえ)みたいについポロポロ書いちまうが、でも、それってもはや「遠い過去」なんだよね。

第1山目が1996年9月22日 稲荷山(いなりやま/233m/京都府)だ。はは、34才だよね。

その前の年に阪神淡路大震災で住んでいたところが半壊になったから、しばらく会社の寮に住まわせてもらった。地震の影響はけっこうデカくてあまりよく寝られない日がつづいた。

そんなとき、会社の上のひとが「気分転換に西国三十三所巡礼でもしてみたら?」と勧めてくれて、私は生まれてはじめてお寺まいりをはじめた。震災のおかげで両親からも離れられて、週末は勝手気ままに近畿圏のお寺に出かけた。


そう、はじめのうちはそうやって殊勝に巡礼してたんだけど、とちゅう京都の六波羅蜜寺の帰りに、ついでに稲荷山に登ったら、あまりにも爽快すぎてそこから人生が狂った。

だから、西国三十三所なんて二十ちょっとぐらいでさっさと放り出して、以来どんどん山がエスカレートしてしまった。

1997年5年11日(35才)に、よしっ、日本百名山に登るぞ!ということでまず伊吹山に登った。

▼当時の山行一覧
このころは、登りはじめたごく初期なのだが、これ見てるだけでもバカ丸出し。

5月に伊吹山でひいひい言ってたのに、8月にはもう槍ヶ岳登ってるんだよね。くだんの「北アルプス表銀座縦走」をもうやってる。すっごく歩くペース遅いけど。10月には西穂高岳や焼岳で、11月はテント買って天川村でキャンプしとるわ。四国や九州へも行き出した。ほどなく目標は「日本三百名山」に変更した。


この一覧表によると、2009年10月で大きな山はストップしている。そうか、47才ぐらいで「山」はおしまいだったんだ。

じゃあ、私が底抜けるほど山に登っていた時期は、34~47才までのほぼ13年間に過ぎなかったのだ。意外とみじかい。だのに、一生分のしあわせをもらってきたような気がする。

まあ、山はね、天気さえよければ「至福のよろこび」に浸れますぞ。たまに遭難するけど。

だのに、音楽が気になって下山してきたんだよね。ピアニストB氏のCDがあかんかった。アレでまた人生が狂った。

しかしピアノはたいへんですな。そもそも本体もガタが来てるし、山では感じることのなかった苦労がありますぞ。ま、ヘリ飛ばないけど。

でもきっと「ヘリ飛ばすより一大事」って取り組まないといかんのだと思います、いまひしひしと。

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