いまやっているパートの仕事を「自分の天職だ」と思って打ち込みたい。「この仕事をやるために生まれてきたのだ」と信じたい。
とまあ、そういう前提で働いておるのだが、はかばかしくねーわ。特段変わりなく、ずーっとミスしてずーっと忘れつづけてずーっと叱られっぱなしである。
そうなっている理由はわかる。
そもそも「いまの仕事は天職である」と考えているのは「アタマ」なんだよね。そう「思い込みたい」のは「アタマの策略」である。
しかし、私の「肚」はそうじゃないんだ。ハラは納得していない。ハラって「潜在意識」の領域にあって、私のハラは「それ、天職ちゃいまんねん」ってしゃあしゃあとしてる。
で、アタマとハラがそっぽ向いているんだが、ハラのパワーが圧倒的に強いので、ずーっと仕事がデキないまんまである。
さて、仕事がイヤでしょうがないのは18才からで、もう41年間ダマシダマシやってきた。だから、そのおまけとしてプラス6年間が加わり、年金もらうまでゴマかしつづけてもたいしたことねーんだが、ここに来て重大問題がある。
いまのパート先の経営者は、私をクビにしたがっている。店長さんから何度かそう聞いた。失敗ばかりしているのでそりゃそうだと本人も納得しているが、もしクビになると、つぎのパートを見つけるのがかなりタイヘンそうなのだ。
これまでにも、ハローワークで紹介してもらってポツポツ応募しているが、のきなみ不採用だ。だいたい「トシの数だけ応募せよ」と言われている。いまはまだ10社だけ。今日、その10社目から不採用通知が届いた。ぜんぶ書類選考で落ちている。
もうじき59才のババアともなれば、どこも雇わへんかのう。
それともまだ序の口で、あと49社応募すればどこか拾ってくれるか?
いっちゃんウマい話を考えてみれば、いまのパート先で「私がヒトが変わったようにめざましく仕事ができるようになり、店の売上げが2倍になった」→店長も経営者も「おまえ、どーしたっ?! そないに貢献できるんやったらぜひおってくれっ!」みたいなことになったらええのう。
非常に単純なことだが、「売上げを2倍3倍にできる能力のある人間」が存在してたら、向こうからアタマ下げて「どうかおってください」ってなるだけだよね。
でも私は、どうしても「売上げアップに、自分がどう関与できるか?」にフォーカスできないのだ。そういうことを考えられない。考えたくない。てか、レジすらまともに打てないし、このごろは筆圧が弱まってエンピツで字を書くのもおぼつかない。やることなすことぜんぶダメなのである。
結局、きっとまだ潜在意識にデカいビリーフがどーんと居座っているにちがいない。
それは、またしても「親」に由来するものなんだよねえ。
かろうじてがんばっているのは「明るく楽しく朗らかに」である。
ミスしよーが忘れよーが怒られよーが「すみませんでしたぁ~」と大きな声でうれしそうに答える。まちがっても「暗くならない」。まるでホメられたかのようにウキウキしておく。
「ああ、楽しいなあ!」と心のなかで何度も唱える。
「ここで働けてよかったなあ!」としみじみよろこびを噛みしめる。
そうやっていまにも踊り出しそうな楽しい雰囲気を振りまいておくと、そう、居心地は悪くならない。そこまではしゃいでいるヤツに「もっと文句言ってやろう」とはだれも思わないようだ。
という実験をはじめてしばらく経つが、いまのところ成功している。
しばらくはコレでしのごう。