妹のまわりに現われる奇妙なかたがた|「打ち明け話をする男性たち、倒れ込んでくるひとたち」

私はもともと他人に関心がない。自分のことを考えるのにせいいっぱいだからだ。たぶんこのまま一生を終えると思っていた。

しかし、去年「ビリーフリセット・リーダーズ講座」を受講しカウンセリングを勉強して、そこで認定カウンセラーさんとも親しくしていただいて、ほんの少しばかりひとのこともわかってきた。

といっても、そもそも「わかる」という全体量を把握できていないので、いったい「どのぐらいわかっているのか?」もまったく見当がつかない。むしろ「だれのこともわかっていない」ということが「わかってきた」というほうが正しい。

わからんもんですなあ、妹のことだって。


結局だれのことであれ、「自分専用のフィルター」を強力にかけて見ている。そのひとのホントウの姿がどんなカタチをしていて何色をしているのかさっぱりわからない。ああ、自分はなんにもわかっていないね、なにも見えていなかったねという思いがつのる。

だのに、ついこないだまで「こいつはこういうヤツ、あいつはああいうヤツ」だと決めつけていたんだよねえ。それ、ぜんぶ大まちがいやけど。

もちろん、自分のことも「わかったつもり」でいた。しかも「自分はなんでもデキるヤツ」だと思い込んでいた。でも、それも大まちがいやった。自分、1円玉やったわ。ずっと1万円札や思てたけどちがった、よう見たら1円玉やったわ。ふう。

いっぽう妹はとても優秀である。学校の成績もよかったし、卒業してからもずっとまじめに働いている。ただちょっと男性陣のラインナップが豊富でたまに困るだけである。


けれども妹は、こんなに仕事がデキない姉を非難することなく、いつもやさしくしてくれるし助けてくれる。長年そうだから私は当たり前のように思っていたが、どうも世間では兄弟姉妹の仲もいろいろで、そしたらこれほどなごやかに接してくれる妹って、え?もしかしてめずらしいかもと考えつつある。

その妹の正体も、私はずっとわからず仕舞いで、でもなんとなくわかったつもりだったが、すると、いつだったか堀江さなえさん(ビリーフリセット認定カウンセラー)が、「妹さんって、エニアグラムのタイプ2じゃない?」と言ってくれて、はじめて「おお、そうか!」と目が覚めた。

エニアグラムというのは性格分類であり9つに分類する。「タイプ2」は「助ける人」である。そして、「愛」を求め「わがまま」を嫌う。ひとからは「あたたかく明るく世話好き」に見られる。そうだな、そのとおりだな、T子ちゃんは。

そしたら、妹が「自分のまわりに現われる奇妙なひとたち」というのを、ラインで教えてくれた。


まずは、「いきなり打ち明け話をする男性たち」である。

初めて行ったクライアントのところで、たまたま喋った男子。
今の仕事の話もそこそこに「僕、転職したいんです。なにかつてありませんか?」

一人飲みしてた居酒屋のカウンターでぽつりぽつり話してたら、すぐに「俺は高校の時につきあった女の子が病院の院長の娘で、婿入りする約束で、院長にお金出してもらって私立医大に行ったの。でも、離婚してしまって、今、その学費を返してる。月20万くらい。結構大変。」

職場で研修に来た男子、5分くらい喋ったら「妻が、彼女の職場の上司にレイプされて…PTSDなんです」

そんなことばかり起こるって、そりゃあ、やっぱりT子ちゃんのことを「親身になって聴いてくれそう、自分の気もちをわかってくれそう」って思うからじゃないかな?


つぎ、「なぜか妹の近辺で倒れるひとたち」。

終電近い駅のホーム、人が去った後に倒れている若年女子が一人。
え〜って思って、様子を見るとまあ単に血圧が下がったっぽい。
大丈夫です、大丈夫です、って言うけど立てないし、非常ブザーで駅員召喚。
車椅子で無事に運ばれていきました。
その後に、誠に不思議なことがあって。
名刺とかもちろん渡してないのに、わたしの職場にお礼のお菓子が送られてきた!
一生忘れない謎。

田舎の駅の、そんなに混んでない上りエスカレーターに乗ってた御年配男性が突然転んだ。
わたしはエレベーターの乗り口付近にいて目撃したので、非常停止ボタンを押して駆け上がって。
大丈夫なのを確かめて、無事放流。

夜のコンビニの前にちょっとした人だかり。
見ると、顔から流血してるおじさん。こけたらしい。
普段タオルなんて滅多に買わないのに、なぜかちょうどタオルを買って帰ってきたところだったので、盛大にタオルを使ってもらって止血。
そうこうするうちに、救急車到着。
めでたしめでたし。

お、おう、「助ける人」である「タイプ2」のそばには、こんなに倒れ込んでくるひとがおおぜいいるんだって感心した。


妹「なんでかな〜〜 不思議〜 おねえはこんな体験ないの?」
私「まったくなし。私は、人を助けたいとはぜんぜん思わないから」

妹「見ない?そう言う場面」
私「基本、道歩いていても、自分のことばかり考えていて、周りが見えないな」

妹「周りに人だかりとかあっても?」
私「たぶん、気がつかないなあ。あと、講座の受講生さんとか、調子悪いひとがいても、まったくわからなくて」

それはしょっちゅうそうで、私はすぐそばにいるひとの様子ってぜんぜんわからない。


そこまで他人に無関心な人間が、カウンセリングの勉強すんのもちゃんちゃらおかしいが、まあ自己探求にはなってるかね。

そして、「妹って『タイプ2』なんだ」とわかってきて、うわああ、妹、自分とぜんぜんちがうひとや~ん!とやっと区別できるようになった。

そうしたら、妹についてあらたな興味が湧いてきた。「自分とぜんぜんちがうひと」っておもしろいと思えるようになってきた。

ようやく私は、「ひとは、自分とは『ちがう考えかたをして、ちがう感じかたをして、ちがうモノを求め、ちがうモノを避ける』のだ」ということがわかってきた、いまごろ。

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