ピアノのレッスン内容は「門外不出」?

ピアノレッスン記録

このブログのことが、ピアノの先生にバレまして、けれども先生は「どうぞレッスンの内容もご自由に書いてください」とおっしゃってくださった。

そう、だからほんと自由に思うままに、レッスンのことを書いてみたいのだが、でも「うっ」ってなるのよね。

いま新しくベートーベンソナタ第10番Op.14-2第1楽章が課題になって、ものすごくうれしくて、ちょっと怖くもあって、けど練習していたら、ああ、この部分はベートーベンソナタ第1番第1楽章に似てるなあとか思い出した。


▼あの1番のソナタね、2019年6月18日-7月23日にやったんだよね。ちょうど2年前だねえ。
それで、そのときのレッスンで、ある音型について、先生がとても印象的な説明をしてくださった。先生ご自身の経験にもとづいた貴重なお話で、それはもう、あまりにも感動的でほんと雷に打たれたようになっちゃった。

ベートーベンのこういうのってそういうことだったのか!って、目が覚めるような思いをしたわ。ああ、「当時の音」なんだねえ、その音をベートーベンはこんなにも劇的に変容したんだねえって、先生のリアルなお話で生まれてはじめてわかった。


あのー、そしたら、まさに「そのお話」をいま書きたいじゃない?

でもさ、「うっ」ってなっちゃう。

うっ、やっぱり書けない。ものすごく書きたいけど、書いたらいけない。

その「書いたらいけない」って「門外不出」感がすっげえの。

門外不出
すぐれた技術や貴重な物などを厳重にしまっておいて、決して他人に見せたり貸したりしないこと。大切な物を部外者に見せないように、外に持ち出さないこと。
――三省堂 新明解四字熟語辞典



↑ほんと、こういう気分。「決して他人に見せたりしない」とか「部外者に見せない」とか、バッチリそのとおり。

いやあ、「それをやったらあかんでしょ」感が充満してるわ。

かろうじて話せるとしたら、バイオリニストのY子ちゃんだけだなあ。それもこっそりと。声をひそめてコソッと話したら、きっとY子ちゃんも「すごいねえ、そうだったんだねえ」って感動してくれそう。

でも、ブログには書けないよ。あれもそれもこれも、ぜんぶ「うっ」ばっかり。


さて、今日Facebookをのぞいていたら、T子さんが「絶対に山伏修行をやる!」って書いていた。

私は「おお! アレやるんだ! すごい!」ってめっちゃ応援したくなった。

しかしね、ふつーのひとはさ、「山伏修行がアレ」なんてピンと来ねえよな?

山伏なんか知らねーじゃん。ふつーに暮らしてたら。

けど、私は山に行きすぎているから、修験道の山では何回かお見かけしてるのよ、山伏さん。


山伏って、修験者の先達だ。

先達(せんだつ)
学問・技芸・修行などで、先にその道に達し、他を導くこと。また、その人。先輩。せんだち。
――日本国語大辞典

その山伏が先頭に立って、ほら貝をぶおぉぉぉ!と吹き鳴らす。後ろには修行するものたちがずらーっと列をなしている。

その修行者たちをしたがえて、山伏がお山を登っていく。みんなで「さーんげさんげ、ろっこんしょうじょう」という掛け念仏を大きな声で、独特の抑揚をつけて唱えながら練り歩く。


いやあ、アレ、大好きだった。

「さーんげさんげ、ろっこんしょうじょう」の節回しもほら貝の音も。お、修行だなあ、精進だなあ、すげえなあ、なんかいいなあ。

で、一回だけ山伏に話しかけられたことがあってね。

大峰山系の南に「釈迦ヶ岳」(しゃかがたけ/奈良県/標高1,800m)という山があって、その山頂のすぐ下で私はテント泊してた。登りのときもずっとだれもいなかったから、のびのびひとりで野宿してた。


そしたら、朝になったらほら貝の音がボワボワ聞こえてきて、うわ、やべえ、修行のひとたち、こっち来るじゃん?!

なるべく気づかれないようにしようとテントを片付けたりしていたら、なんと山伏のひとがこっちに近づいてくる。

私は「おはようございます」とかしこまってアタマを下げた。
山伏「おひとりですか?」
私「は、はい」

山伏「いまからどちらに?」
私「は、はい、あのー、北のほうへ、八経ヶ岳まで行こうかと」


山伏「そう、この先水場がないから、ここでじゅうぶん汲んでおいてね」
私「はい」

そっかー、水の心配してくれたんだね。

大峰の山上ヶ岳(さんじょうがたけ)はいま現在でも女人禁制でさ、ちゃんと「女人結界門」があるのよ。

もちろんその結界を越えて女性は入れない。禁を破って入ったら「石」になるらしい。

そういう山域だから、おばはんがこんなところで野宿してたら、もしかすると山伏に叱られるって思っちゃったのに、親切にしてくれただけだった。


でもまあ、「聖域」っていうのはいろいろタブーがあるよね。禁忌がある。修験で授けられた秘儀とか奥義は、きっと他言してはならないはずだ。

そう、その「神聖さ」をね、ピアノのレッスンでも感じてしまうんだよね。ただならない重みをね。

だから「うっ」なのよ。

ベートーベンの音のお話も、ここで書いちゃうと「石」になるかも。

書けなくてすみませんね。

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