妹(55才)の新しい彼氏(?)との奇妙な関係|その2 新しい男に有料で○○してもらっている妹

ずっと男でお困りの妹

※「その1」はこちら。

マウント男子である「かっちゃん」が「こんなひとでねー」っと、妹からラインで書いてもらっていた。

そのかっちゃんは、4月に転勤してきたばかりの55才の男性だ。

で、「おれはこんなにスゴいんだぜ!!」とマウントしまくりらしい。

そうであれば、ふつうは「そのおっさんがうっとうしくてね」ってグチをこぼす程度である。



あくまで、ふつうのおばはんなら、である。
しかし、妹はぜんぜんふつうじゃない。

彼女は「男が欲しいと恒常的に思っている女」である。⇒●男を欲しいと恒常的に思っている女の「手順」

小学生のときから、そうなのだ。

たぶん、妹のアタマんなかは「98% → 男のこと」であり、
残り2%で、仕事とか勉強をやりくりしているんだと思う。

にしては、ものすごく頭がいいんだけどね。
せっかく頭がよくても、そのリソースをあらかた男に費やす不毛な人生である。

さらに、転職と引っ越しの回数が異様に多くて、たしか引っ越しは22回かな。

ベートーベンの転居回数79回にははるか及ばないものの、一般人としてはかなりがんばっている。

しかし、さすがに転職先も限られてきて、いまは陸の孤島に存在する会社に勤めている。
孤島だから、近所に民間マンションとかまったくなくて、会社のそばにある社宅住まいだ。


今住んでるところは、クルマがないと身動きとれないところで、タクシーで動くとすぐ何千円、一万円とかかっちゃうの。
スーパー行くとかでも。

そうだよねえ。
グーグルマップ見たけど、周りみごとになんにも建物すらないよね。
T子ちゃん、薬飲んでるから運転できないし。

そう。
てんかんとメニエルは治らないから、
一生クルマは運転できない。持てない。

で、かっちゃんはクルマが趣味で、最近も新しい車買って改造しててお金が要るのね。

 

強面でえらそーにしてるのにお金は奥さんに握られてて、クレジットカードも持てない「お小遣い制」なの。

 

これはウソじゃないっぽい。

うへえ!
クレジットも持てないなんて?!

自分で工面しようにもできなくて、一計を案じて

(このへんに、いろんな女を同時に手玉に取って彼女たちからお金を巻き上げてきた手腕がものをいってる)

 

わたしがどこかに行くときに運転手をしますと。

で、本当ならタクシー代が何千円もかかるんだから、

その額をオレにくれ、と。

ぎゃあぁぁぁっ!
なんつーセコいおっさんやねんっ?!



まあ、納得してそうしてます。

 

かっちゃんタクシー使わないと、髪切りにも行けないし、コンタクトも買えないし、たまの楽しみのスーパーにも行けないし。

win-winでいいのかな。

 

うわあ、ふしぎな関係だ!
まるで小説みたい。
でも、お互い補い合ってるんだね。

 

かっちゃんは、T子ちゃんの近くに住んでるの?

 

社宅の別棟で、うちの真向いにあたります。
某所にタクシーで行くといくらかかるとかは、概算だから
ちょっとおまけしてあげてる

T子ちゃん、だれにでもやさしいー

まあね(笑)

ふうん、すごいわ。
そういう関係も、なんかステキだね。

でも、かっちゃんは、T子ちゃんのシャドー(過去に押し殺したT子ちゃん)だから、
かっちゃんとの関係で、T子ちゃんのなにかは変わるかも。

う~ん
取引先のこと、時にボロカスに言うんで、心の中でプチ切れします。
「死ね!殺してやりたい!」とか平気で言うし~

ひええ……
そんな過激な。



先日大喧嘩したのは。

わたしが「取引先のことも考えて、あーしてこーして、こっちも十分配慮してあげないと、向こうが将来ものすごく困るから」と言ったら、

かっちゃんが「T子ちゃんは女らしい心遣いでやさしいねえ」と言ったので、
「男も女もないでしょ!!」とわたしが怒ったのね。

そしたら、かっちゃんが「褒めたのになんで怒るの?」と言って。
結局平行線で収束しちゃったんだけどね。

ふうん。
私が感じたこと、言ってもいいかな?

言って~~お願い~~

これも定番なんだけど、
かっちゃんはダミーで、問題の本質はT子ちゃんのなかにあるのよね。
かっちゃんは、それを知らせてくれるお師匠なのよ。

でも、そこまで深掘りするのは、ひとりではまず無理だし、
T子ちゃんは、自己探求よりも、だれかを助けることで、
本来のよさを発揮できるタイプだから、
ある程度のおすすめは、かっちゃん(シャドー)のいいところ
ちょっとずつ見てあげることかなあ?

 

かっちゃんのいいところ
わたしには取引先のことをボロクソにいうけど、実際に取引先に接するときにはきちんと良いコミュニケーションをとってるところ…

わあ、すご~い!
「かっちゃんのいいところ」は、それもT子ちゃん自身の投影だから、
イコール「T子ちゃんのいいところ」だよ!




ってことで、かっちゃんの話は終わった。

私は、かっちゃんのひと言「T子ちゃんは女らしい心遣いでやさしいねえ」が、
そのままT子ちゃんらしさそのもので、なんかすごくうれしかった。

T子ちゃんが「かっちゃんのいいところ」を、すぐに書いているのも、うれしかった。

かっちゃんが、だれかのことをボロクソに言うのって、
それたぶん、かっちゃん、自分の父ちゃんか母ちゃんに言いたいんだと思うよ。

でも、T子ちゃんって、どこか深いところで、かっちゃんの辛さをわかってあげているようで、

だからすぐに「かっちゃんのいいところ」が出るんじゃないかな。



やっぱりT子ちゃんはやさしいんだよね。
タイヘンなひとに寄り添えるんだよね。
かっちゃんの言うとおり「女らしい心遣いでやさしい」んだよね。

そんなやさしい55才のおばはんが、
片思いのひとには振り向いてもらえず、

しょうがなく、かっちゃんタクシーに乗って、
スーパーに行って、戻ってきて、

また、カネなしおっさんの運転で帰ってきて、
ちょっと多めにお金渡してあげて、
「じゃあ、またね」って、しているなんて、

涙出るわ。

※「その1」はこちら。

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