ピアノレッスン第99回 記録 |おかげさまで「快速ツェルニー」(傷多め)だったけど

ピアノレッスン記録

先生のお宅へうかがうときは、いまもまだ緊張する。

レッスン時刻の2分前には、ご自宅付近の脇道に隠れてひそみ、腕時計の秒針を凝視して、開始5秒前にあわてておうちに近寄り、インターホンのボタンを押下する。

いっつも「なるべく明るい声を出そう」と決意して、引きつった笑顔を浮かべながら、
「こんにちはぁ! 春子ですぅ!」と虚勢を張っているのだが、還暦前のババアがなにやってんだか。

じっさいにレッスンがはじまるまでは、レッスン室でひとりで、少しばかり指ならしをする。

いつも、ハノンのはじめのヤツ(1~20番のどれか)を弾いてみるのだが、今日はソレを1回弾いたあと、じゃあ、スケールもやってみようと、やにわに思いつく。

で、ふと「ソ♯」から4個鍵盤弾いて、
ちゃうわ、いまやってるの、たしか「ファ♯」からちゃいますか?!



って、ちゃんとハノンの楽譜めくったら、やっぱし「ファ♯」はじまりで、それで弾き直して、超ヤバい! いまのアホさ加減、先生に丸聞こえじゃん?!

いやあ、スケール+アルペジオ、毎日10回はさらっているのに、どこからはじまるか忘れてたよ、ババアだから。

▼ハノン19番 → 3回弾いて合格。
ハノンの「1~20番」は、いま3周目。
そして、この19番から、はじめて「全部」を弾くことになった。

それ以前は、「ほんとの半分」の長さ、つまり「1オクターブ分の往復」だったのだ。
それはたぶん、しょっちゅう指が痛くなる私に配慮して、半分にしてくださっていたんだろう。

やっと「フル」で弾けるようになってうれしかったが、まだ「親指」をうまく使えていなかった。

いつもそうだけど、先生のお手本を見ていると、なぜかソレもヒュッとできるようになる。
3回目は、ああ、そうだった、こうこう、こんな感じってパチッとハマッて、合格。



▼ハノン/嬰へ短調スケールとアルペジオ → やっと合格。

カデンツ、褒めていただいた。わぁい!

2週間前のレッスンで、カデンツの弾きかたをあらためて教えていただいて、その後毎日、習ったとおりりっぱに響く和音の練習をしていたが、やっぱりちがうんだなあ。

でも、スケールの上りが、どうも前のめりになっていた。

先生「運動場で白線を引くみたいに、同じようにまっすぐ均等に撒かれるかのように。イメージを持つのは大切ですよ」



▼ツェルニー40番の11番 → 3回目のレッスンで合格。

これ、おもくそ練習しましてな。
といっても、右手は最小限の力でごく軽く、あるかなきかの芯を突くような感じをめざした。

テンポもだいぶん上げられて、昨日ぐらいから「快速」(注:個人の感想です)ぐらいになってきた。

先生「とても軽かったですね。早いテンポで弾けるようになりましたね。
ただ、左手、もっと落下させるように、こんなふうに」

う~ん、ものすごく豊かに響くようになる!

「右も左も同じ動きにそろえると、縦の線もきれいになりますよ」

もういちど、そのように弾いて、傷ポロポロだったけど、合格にしていただけた。



で、つぎのツェルニーなのだが、先生はつぎの12番をご覧になって、「どうしましょうかねえ」とおっしゃる。

▼ツェルニー40番の12番
先生「手に負担がかかりすぎるかもしれませんね。
やってみて、たいへんでしたら、12番はやめて、つぎの13番にしましょう」

▼ツェルニー40番の13番
私は、いちおうしおらしく「はい」と答えたのだが、内心ほんまは、12番をやる気満々だった。

なんだけど、あとでエラいめに遭うたわ。



▼ベートーベン:ピアノ・ソナタ第10番Op.14-2 第1楽章 ト長調 → 3回目のレッスン。
まだねえ、3週間じゃねえ、これだけ長いソナタになると、弾くだけでせいいっぱいで、「たまたままぐれ」を期待して、かろうじて辻褄を合わせてます、みたいになっちゃう。

ええと、まず、左手の細かい休符が守れていなかったとご指摘をいただく。

▼再現部の直前「ff」のところ。

私は、ついうっかり、だんだん小さくして、しかもゆっくりめになっていた。

先生「ここは、ずっとffなんですよ。

ベートーベンは、そういうひとなんです。
そんなに、つぎは、ああでこうでと、示してくれないひとなんです」

ベートーベンは、そういうひとかぁ……

そのあと、先生が「ベートーベンが、200年分、音楽の歴史を進めてしてしまった」ことについて、たいへん興味深いお話を聞かせてくださった。

また、その時代時代にふさわしい表情の付けかたも、くわしく教えていただく。



▼バッハ:フランス組曲第4番アルマンド → 1回目のレッスン。
はじめの左手。
ねえ、まるで「教会の鐘」みたいで、きれいだねえ。

さいしょのところは「夕べの鐘」、後半のところは「朝の鐘」かな。

でも、さいしょの鐘をどう鳴らしたらいいのか、自分ではわからなくて。

そしたら、先生がこうおっしゃった。

「出だしは、もっと静かに。
『はじまりました』ではなくて、
『気がついたら、なにかはじまっていた』かのように

ああ、そうなんだねえ……
遠くから聞こえてくるようなイメージなんだねえ。

またいっそう、しあわせな気分になっちゃった。



ウチに帰ってから、ツェルニー40番の12番を弾いてみた。

用心深く、ごくごく小さい音で、まるで太極拳のようにゆっくりと、最適ラインを探りつつ、片手ずつで弾いてみたのに、すぐに痛くなってしまった。

右手も左手も、小指の付け根が痛い。20分でおしまいにした。
じゃあ、やっぱり12番はやめよう。13番にしよう。

って、先生のおっしゃったとおりになってしまった。
自分では弾けるような気がしたけど、先生のご判断はまことに正しかった。

ああ、私がどんな曲なら手に負えるのか、
それは、私自身よりも、先生のほうが、はるかによくお分かりなんだねえ。



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