【大損|悲惨】「狭小中古マンション」の購入と売却 その1|2013年2月(50才)99万円で購入

「5畳一間なら99万円」という文字と、「掘っ建て小屋」のイラスト 【大損|悲惨】「狭小中古マンション」の購入と売却

2013年2月(50才)に中古マンション購入して、フルリフォームし、同年4月(51才)に入居した。

その6年半後、2019年9月(57才)に、そのマンションを売却した。

まあ、大損しとるんだけど、それって、結局どのぐらい損しよったん?

その経緯を、あらためてシリーズで書いておく。



どんなふうにヤバいマンションか?

異様に安い

2012年12月28日(50才)、ネットでたまたま見つけたときは 158万円だった。おなじマンションで3戸売りに出ていて、どれも158万円だった。

そのうち、ひとつが、いきなり99万円に値下げされた。

あとでわかったが、売り主さんに早く処分したい事情があって、「もうどうでもええわい!」と値下げしたとのこと。

投資用マンションのなれの果て|バブル末期の遺産

バブル期、イケイケどんどんで調子こいて、ホニャララ住建が、ワンルームマンションもわんさか建てまくった。

それをまた、「投資用マンション買うて、賃貸・転売で儲けたるねん!」って、3つも4つも買うひとがおった。

当時は、たしか新築販売価格の90%までローンを組めた。

そんなべらぼうなローンを貸したのが、住宅金融専門会社で、いわゆる「住専」(じゅうせん)である。死語じゃんw

バブルが崩壊したら、あっという間にローンを返せなくなるひとが急増。

ローンを払えないとどうなるか?

「代位弁済→差押→競売→引き渡し命令」となる。



99万円マンションのあわれな身の上

不動産の「身の上話」は、登記簿謄本を見ればわかる。

  • 平成3年3月
    新築
    ワンルームのみの投資用マンション完成。1室 16㎡。(狭っ)
  • 平成3年7月
    Aさんが購入
    抵当権設定 1,690万円 金利年8.22%
    仮に90%ローンであれば、新築価格は1,880万円か。たった16㎡ワンルームがこの価格。
    それになんちゅー高金利!
    もし返済期間35年とした場合、返済額は122,744円/月
  • 平成8年10月
    抵当権移転
    債権管理会社へ抵当権が移っている。
    これは、おそらく「代位弁済」。
    つまりAさんが、ローンを延滞しはじめたと思われる。
  • 平成15年9月
    差押
    〇〇地方裁判所が競売開始。
    たぶんAさんは、とうとう返済不能になったんだね。
  • 平成15年9月
    差押
    〇〇市が差押。
    きっと固定資産税滞納だろう。
  • 平成16年4月
    Bさんが購入
    競売にかけられていたこのマンションを買ったんだね。
    おそらく賃貸に出して利益が出るという見込みでね。
  • 平成24年
    Bさんが売りに出す
    ということは、結局ぜんぜん儲からなかったんだろう。
  • 平成25年1月9日
    Bさん、大幅値下げ
    158万円 ⇒ 99万円
    同時にあと2戸、158万円で横並びだったから、思い切って値下げ。
  • 平成25年(2013年)1月10日
    私が購入申込み
    毎日ウォッチしてたもんで。
    それっ!とばかり、買いに行ったよ。




じつは、以前から知っているマンションだった

駅から徒歩3分、スーパー・コンビニも3分

このマンション、とても立地はいいのだ。

駅のすぐ近く。駅にはショッピングセンターがあって、そこにスーパーも入っている。

コンビニも数軒あるし、大型スーパーも徒歩8分のところにある。

都会ではないが、生活するだけならとても便利。

わりと大型マンションだったので、じつは以前から気になっていた。

私は、むかしからずっと賃貸暮らしだったから、そのときも「中古マンションを買う」なんて、まったく考えていない。

だから、もちろん賃貸として、「あのマンションに住めたらいいな」と思って、一度わざわざ見に行ったこともあったのだ。



市立図書館が、とても充実している

その「賃貸でもいいから見に行った」とき、ついでに図書館も下見していた。

当時は50才で、まだ本を読めたし、私にとって、図書館はとても重要な存在だった。

引きこもりと図書館は、しごく相性がいいのだよ。

そしたら、図書館もすごくりっぱで、蔵書数もじゅうぶんだし、なによりもまだ新しめで、とても居心地のいい空間だったのだ。

ちなみに、その図書館を、いま現在も私が利用できる。

私がいま住んでいるところは、かなり地方なので、図書館の維持がむずかしい。

なので、その中古マンション(旧居)がある地の市立図書館も、利用していいことになっている。

広域利用できるのだ。



内覧して即決、すぐに手付金9万円を支払う

2013年1月10日、不動産屋さんに飛んで行って、内覧に連れていってもらう。

ちゃんとオートロックのマンション。管理人さんもおられる。共用部分はごくふつうにきれいだった。

しかし、肝心の部屋のなかは、さすがにボロボロだった。壁もフローリングも相当傷んでいる。エアコンも撤去されている。

たぶん、以前の賃貸入居者が退去したあと、持主さんは、さらにお金をかけてまで、賃貸に出す気がなくなって、放ったらかしにしたんだな。

私はといえば、もともとフルリフォームするつもりだったから、即決OKだった。

不動産屋さんの店舗に戻り、手付金(この時点では申込金)を支払う。

まあね、99万円の物件だから、手付金もたったの9万円で済んだよ。

つづきはこちら
【大損|悲惨】「狭小中古マンション」の購入と売却 その2|売り主さんが激怒、まるで悪夢のような物件引渡しに
もともと「賃貸で入居したい」と思っていたマンションが、99万円で売りに出された。 私は「なんという幸運! このマンションとは格別のご縁があるんだ」なーんて、感激していたよ。 2013年1月 売買契約 内覧・申込金支払いから10日後...
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