【お知らせ】ネコの寿命が30歳へ?!|「猫の腎臓病治療薬研究」で寄付を呼びかけています

「猫と飼い主さんのしあわせのために」という文字と、「猫が30歳まで生きる日」の本の画像 お知らせ

私は、自分でネコを飼ったことがないのに、ネコが大好きだ。

それは、猫動画や猫ブログのおかげで、ネコのかわいさや魅力を知ったからだ。

なかでも、YouTube「もちまる日記」は、ズバ抜けてファンの多い動画で、私もしょっちゅう見て楽しませてもらっている。

もちまる日記
もちまる&はなまると下僕の何気ない日常です。 ●もちまる 2019.10.24 / スコティッシュ / ♂ / 甘えんぼでビビり ●はなまる 2023.02.06 / スコティッシュ / ♂ / 甘えんぼでやんちゃ ●お問い合わせ contact@motimaru.jp

2019年11月にチャンネル開設以来、その総再生回数は、いまや6億7千回を超えており、チャンネル登録者数は 137万人だ。




その「もちまる日記」で、昨日(9月4日)、「猫の腎臓病について。」というタイトルの動画が公開された。

タイトルを見たとき、「え? もちちゃんがまさか腎臓病に?!」と一瞬ギョッとしたが、そうではなかった。

飼い主の「下僕さん」が、東京大学の研究室を直接訪ねて、宮崎徹教授にお話を聞いてこられたときの動画だった。

東京大学で猫の腎臓病を研究されている宮崎徹教授

東京大学で猫の腎臓病を研究されている宮崎徹教授

出典 猫の腎臓病について。|もちまる日記

そして、研究に対する寄付を呼びかけておられた。

▼寄付はこちらからできます。
<宮崎徹教授の猫の腎臓病治療薬研究>




ネコ腎臓病薬の研究とは?|「もちまる日記」より引用

以下、「もちまる日記|猫の腎臓病について。」の動画の内容です。

宮崎徹教授のお話(とてもわかりやすいです!)と、下僕さんのテロップを、ほとんどそのまま文字起こししました。

忙しくて動画を見られないかたは、どうぞ参考になさってください。

まず猫の腎臓病とは?

基本的に、ほとんどすべての猫が、最終的に腎臓が悪くなり、腎不全になってしまいます。

人間で言うと、透析をしないといけないような、そういう状況に陥ってしまいます。

腎臓とは、体のなかの老廃物をちゃんとろ過して、外へおしっことして出すというものです。

腎臓が悪くなると、体のなかに、そういう老廃物とか毒素とか、体にとって有害なものが溜まってきます。

ですから、すごく具合が悪くなって、食べられなくなって、不幸にも亡くなってしまいます。

猫の場合、生まれた直後から、それが少しずつ進んでいるんですね。

なので、ある意味、もう先天的なものだと考えています。

「猫の宿命」と考えていただいてよろしいかと思います。



発症年齢・発症率など

腎臓が悪くなると数値が上がってくるというマーカーがあります。

それが上がってくるのが、だいたい3~4歳です。

それがこう、だんだん上がっていって、やはり10歳から15歳ぐらいのあいだで、腎不全という状況に陥ってしまいます。

治療法・予防法は

猫の場合、あまり水を飲まないので、それで腎臓が悪くなるとか、なので水分補給をさせるとか言われていましたが、なかなかそれで予防はできていません。

いままでは、治療法がありませんでした。

研究している薬について

猫の場合は、ほとんど全員、腎臓が悪くなっていってしまいます。

しかも同じように、10~15年かけてだんだん悪くなって、最後に腎不全で亡くなってしまう。

こういうのは、なにかひとつ共通の原因があるとしか思えません。

それがたまたま、私たちが20年ほど研究をつづけている、AIMというタンパク質でした。

AIMとは、体のなかのゴミを掃除する役割をしています。

ところが、猫の場合、掃除するAIMが働いていません。

ずーっとゴミが溜まりつづけます。

けれども、AIMを補充してあげると、それ以上ゴミも溜まらないし、いままで溜まっていたゴミも片づけられていきます。

そして、腎臓も悪くなりません。



猫の寿命が2倍になるという噂は本当?

ほとんどの猫は、15~20歳で、腎臓が使いものにならないほど壊れてしまっています。

獣医の先生方のお見立てでは、あそこに陥らなけれれば、当然もっと寿命が延びるはずだ。

30歳ぐらいまで延びておかしくない、と言われています。

薬がもち様達に届くまでの流れ

AIMは、化学合成できません。タンパク質なので合成はできないのです。

まず、たくさん細胞に作らせます。そして、大量の培養液を貯めます。

その培養液から、AIMを精製(きれいに取ってくる)します。

その過程が、非常にたいへんなんです。

私たちのAIMは、けっこう早かったんですが、それでも4年ぐらいかかりました。

それが取れて、はじめて「治験」となります。

治験で、AIMを打ったほうが、たしかに腎臓の値がよくなるとか悪くならないとか、そういうはっきりしたデーターを取ります。

それから、農林水産省に提出して、審査をしていただき、認可してもらうことになります。



今はどの段階?

いちばんむずかしい最初の部分(薬としてAIMを作る)は、ほとんど終わっています。

では、あとどれくらいでもち様達が使える?

なんのトラブルもなくて、ほんとにすんなりいった場合、2年弱ぐらいじゃないでしょうか。

研究資金が足りないとお聞きしました…

4~5年前から、民間企業と協力して研究していました。

しかし、去年の春以降、コロナのダメージにより、大きなお金をつぎこめなくなってしまいました。

視聴者さんへ一言お願いします

今回は、こういう私たちの状況を知って、(下僕さんが)本当に自発的に寄付を、東大のほうに入れてくださって、ありがとうございます。

私たちとしては、このお薬もですし、あと、ペットフードのような形ででも、AIMを使った、猫の腎臓病のためのものを作っていきます。

それを、一刻も早く世に出せるように、がんばりたいと思います。



寄付のしかたは、とてもかんたん!

ネットで数分でデキる

▼寄付はこちらからできます。
<宮崎徹教授の猫の腎臓病治療薬研究>

クレジット払いも利用できます。

領収書不要の場合、ご意見欄に「領収書不要」とご記入ください。
(税法上の優遇措置をご希望の方は、申告に領収書が必要ですのでご留意ください。)




「寄付者の声」が興味深い

宮崎徹教授の猫の腎臓病治療薬研究 寄付者の声

宮崎徹教授の猫の腎臓病治療薬研究 寄付者の声

寄付の金額やコメントを見ることができます。

みなさん、すごい額を寄付していますね。

下僕さんは「7ケタの寄付」をされていました。

▼私はといえば、これ。

ゆるい春子の寄付コメント

ゆるい春子の寄付コメント

いやあ、すいません、こんなに少なくて申し訳ないっす。

来春、年金をもらえるようになったら、もうちょい多めにさせてもらいます。



宮崎徹教授は「医学部を辞めて音大に行こう」と思ったこともあった

宮崎徹教授は、ピアノや指揮も学んでいたそうだ。

ピアノや指揮を学び、無類のクラシック音楽好きの宮﨑先生。
研究室には指揮者カラヤンの写真や、世界的なピアニストのクリスティアン・ツィマーマンを東大に招いて演奏会と討論会をした時の写真が。
医学部を辞めて音大に行こうと思ったり、小澤征爾氏に電話をかけ弟子にしてくれと懇願したことも。
病気の治療と音楽の指揮は似ていると思います。
全体を指揮して美しい響きに整えている鍵になるような部分が体の中にあるはず。
それがどうもAIMのような気がするんです」。

出典 腎臓の働きを改善する遺伝子「AIM」でネコの寿命が2倍に!?|東京大学

う~ん、音楽の道に進まず、ネコ治療薬を開発していただいて、すごくありがたいよねえ。

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