ピアノレッスン第109回 記録 |人生も弾きかたも「ぬかるみ」にどっぷりハマッたまんま

「まるで泥沼のようなモーツァルト」という文字と、「沼」のイラスト ピアノレッスン記録

体調がよろしくないので、なんでもボチボチと。

腰とヒザがヒドく痛い。クルマの運転も連続20分が限度。

座っているだけで痛いのう。

だれか、ストレッチャーで運んでくれ。

しゃーないんで、20分ごとに、コンビニとか道の駅に停車、そのたんびに、後部座席で丸まったり、伸びたり、うめいたりしてやり過ごす。

1日当たりの平均練習時間
レッスン日 平均練習時間/日
2021/8/31(火) 3時間18分
2021/9/7(火) 1時間21分
2021/9/14(火) 0時間47分
2021/9/21(火) 0時間47分

練習時間は、たまたま前週とおんなじ。

え? 下げ止まりって思ってええの?

なんか日本の出生率みたいに、あやうい数字だ。

いまにも滅亡しそうだよ。



ハノン

ハノン31番 → 2回目のレッスン

ハノン31番の楽譜、1-3小節

ハノン31番の楽譜、1-3小節

先週よりは、ほんのちょっと音が出たかねえ。

先生「ぜんぜんがんばらなくていいですけど、3拍目のフォームも、1拍目2拍目とおなじ動きができるようにしましょう

その場で弾きなおしたら、デキなくてウニャウニャになってしまった。

先生「おうちで練習しても、デキなかったら、もうなんでもいいですよ

……なんか、しばらくのあいだ、「練習して → なんとかする」という決まりは、忘れたほうがいいみたい。

変イ長調スケールとアルペジオ → 1回目のレッスン

ハノン39番 変イ長調スケールの楽譜、1-4小節

ハノン39番 変イ長調スケールの楽譜、1-4小節

アルペジオ、ダメだった。

先生「アルペジオ、さいしょの手のかたちをこう置いて……」と、またイチから説明していただく。

このご説明、たぶん何十回も聴いているのにね。

なんか、「ちがうこと」をやっちゃうんだよね、勝手に。

で、そのご説明どおりの原則にのっとって弾いてみたら、すーっと弾けちゃった。

先生「ピアノのレッスンは、音楽的なことはもちろんありますが、スポーツ的な要素もありますからね。コーチとして、フォームをチェックするんですよ

せっかくそうおっしゃっていただいたものの、こんなに何度もおなじことを言われるのは、どうなんだ?

アルペジオは、ちょっと「逸脱」しすぎ。要工夫。

いま使っている楽譜 ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー



バッハ:フランス組曲第4番 サラバンド → 1回目のレッスン

バッハ:フランス組曲第4番 サラバンドの楽譜、1-4小節

バッハ:フランス組曲第4番 サラバンドの楽譜、1-4小節

先生「この曲は、まず▼八分音符を、落ち着いてなめらかに、とてもうつくしく弾きましょう

バッハ:フランス組曲第4番 サラバンドの楽譜、1-4小節、八分音符部分

バッハ:フランス組曲第4番 サラバンドの楽譜、1-4小節、八分音符部分

そういえば、バッハって、こういうの、よくあるよねえ。

ヨソがいろいろ言ってても、そんなことに、いっさいおかまいなしで、淡々と流れていく旋律、いいよねえ。

▼15-16小節

バッハ:フランス組曲第4番 サラバンドの楽譜、13-16小節

バッハ:フランス組曲第4番 サラバンドの楽譜、13-16小節

「短調の終止ですが、そんなに深刻でおおげさな悲しみではありません。

ちょっとした悲しみ。花がしおれてしまったぐらいの悲しみで。

こういう曲を弾く場合は、『自然』をイメージするといいですね

いま使っている楽譜 春秋社版 バッハ集 3



ツェルニー40番の17番 → 3回目のレッスン

ツェルニー40番-17番の楽譜、1-2小節目

ツェルニー40番-17番の楽譜、1-2小節目

相変わらず、ひじょうにゆっくりしか弾けない。

なのに、先週とおなじく、左手の動きがまちがっていた

どうも、私は、左手を離すとき、「ブツッ」と断ち切ってしまうなあ。

いま使っている楽譜 ツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリー



モーツァルト :ピアノ・ソナタ第2番K.280 第1楽章 ヘ長調 → 2回目のレッスン

モーツァルト :ピアノ・ソナタ第2番K.280 第1楽章 ヘ長調の楽譜、1-5小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第2番K.280 第1楽章 ヘ長調の楽譜、1-5小節

この曲、まだろくすっぽ弾けないけど、つくづく「いちおう身の丈に合った曲」でして。

いや、「モーツァルトらしくうつくしく」なんて、とてもムリなんだが、ゆっくり弾くにしても、「音の数」が「ちょうどいい」と思える。

脳ミソが、メモリ不足に陥らない。

和音少なめも、助かるな。

ベートーベンは、しんどかった。

アレは「分不相応」だった、とわかっただけでも、勉強にはなった。




▼13-26小節、右手、三連符の連続。

モーツァルト :ピアノ・ソナタ第2番K.280 第1楽章 ヘ長調の楽譜、10-26小節

モーツァルト :ピアノ・ソナタ第2番K.280 第1楽章 ヘ長調の楽譜、10-26小節

『素朴な手』で、弾いてください。なだらかで歩きやすい道をずーっとたどるかのように。よく熟れた桃を切るみたいに

なだらかーを、ずーっと、するするーっとつづけるのは、すごくむずかしい。

「そんなにうまくいくはずないっ!」と緊張して、どこかで、ちゃぶ台をひっくり返したくなる。

なので、練習することももちろんだけど、「どっかで失敗するぞ、してやるぞ」というナゾの信念も捨てないとな。

あと、左手のオクターブ、私の弾きかたは、「一歩ずつ、ぬかるみにハマッているみたい」で、「そういう弾きかたは、手にも負担がかかりますよ」とご指摘いただいた。

そういえば、ずっとむかし、八甲田山(青森県)から下山するとき、どエラい「ぬかるみ地獄」だった。

いや、だって、足首の上まで、ズッポリ浸かるほどのドロ道が、延々とつづくんだよ。

そんなん、平地じゃ、ぜったいないよなっ?!

一歩踏み出すたんびに、10cm以上ドロにズブズブ沈み込むなんて、ありえねえよなっ?!

そんなの、モーツァルトで思い出すとはねえ。

てか、そんなオクターブだなんて、あまりにも悲惨。

いま使っている楽譜 モーツァルト: ピアノ・ソナタ集 第1巻/ヘンレ社/原典版



今日のレッスンを振り返って

「思うように練習できない」ってのは、なかなかストレスだ。

これまでは、「毎日積み重ねていれば、変化する」のを実感できていたが、それが急にすぽーんとなくなるとね。

「やればやっただけ → 変わります」というのは、すごく真っ当な「因果関係」に見えて、「わかりやすいゲーム」なんだよね。

ただ、そもそも人間の身体は、「100入れたら、100増えます」じゃないよな。

「100入れたのに、60しか増えてない」とか「50しか入れてないのに、80増えた」とか、そういうのが、生き物のありかただろう。

関節の痛み、レッスン中は、気合いで持ちこたえた。

いや、どうしてもダメなら、正直にギブアップするつもりだったけど。

トシ取ると、タイヘンだよ。

ふう。

つづきはこちら
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