妹の会社のパワハラ事情│どんどんエスカレートするイジメ?

「いじめないでくれよう」という文字と、「ふたりの男性」のイラスト ずっと男でお困りの妹

パワハラで萎縮していく男性を、見るに見かねて

「パワハラ」って、タイヘンらしい。

妹の会社のひとで、すっごくいじめられている男性がいるんだって。

そのひと、おとなしくて、腰の低い、気ぃ遣いですごくいい人。
だけど、仕事はあんまりできなくて、遅い。

たぶん、私よりは早いよ。

だけど、ある二人のひとから、ものすごくいじめられて。
萎縮して、ますますミスするようになったの。

萎縮さんって、下っ端のひと?

いやいや、ちゃんと役職についているひとだよ。
だけど、去年4月に転勤してきてから、いじめられてる。

わたしは、去年12月に入社したでしょ?
そしたら、萎縮さんが、パワハラのことを、私に相談してくるようになった。

だんだん悲壮な感じになってきて。
早朝とか深夜にも電話がかかってくるようになって。
『これはもう、まずい』って思って。

ふうん。
萎縮さんが、T子ちゃんに助けを求めるのが、すごい。

それで、もっと上のひとで、『話を聞いてもらえそうなエラいさん』がいて。

ふんふん。

でも、萎縮さんは、そのエラいさんに、自分ではメールできなくて。
だから、わたしが、萎縮さんに代わって、メールしてあげることに。

これが原文で、赤字のところは、萎縮さんが「変えてほしい」って言った箇所。

パワハラをやめてもらうお願い文書

パワハラをやめてもらうお願い文書

えーっ?!
こんなにたくさん書いてあげたのっ?!
すごい。めっちゃやさしい。

それで、妹から、エラいさん宛に、メールで、「萎縮さんが、パワハラ受けていて、こんなにタイヘンです」って知らせたのだ。



エラいさんに、メールしたら、パワハラはどうなったか?

萎縮さんのことね。
エラいさんが、『証拠がないから』って、引き気味で膠着してる。
結局、わたしが、Amazonでボイレコを買った。
(萎縮さんから、もちろんお金はいただきました)

初期設定して、萎縮さんに渡して、毎日『早く録音しましょう!』って、お尻叩いているんだけど……まだやってくんない。

すごい!
わざわざ買って渡してあげたんだ!

それでも、まだ、萎縮さんは、パワハラ(怒鳴られるとか)を録音するの、やっていないようだ。

このごろは、会社のなかで、萎縮さんが妹に話しかけるのも、「危険」らしく、メールもあかんみたい。

萎縮さんが、妹にどうしても連絡したいときは、手書きメモをこっそり渡すそうだ。

萎縮さんが妹に渡したメモ

萎縮さんが妹に渡したメモ

なんか……ボカさなくてもいいほど、ヨレヨレの字で、萎縮さんの疲弊度があらわれている。

おねえの会社では、パワハラはどんな風に処理されてた?
昔だから闇から闇へ…かな?

えー?
私が、高校出たあとに、行ってた会社のこと?




妹とのライン画面

妹とのライン画面

そう
どうだったのか、知りたいな

私が見聞きする範囲では、なにもなかったよ

えええええ
めったくそありそうな職場みたいに思うんだけど

たぶん、大卒以上のひとたちのあいだでは、あったんだろうね
高卒は、圏外だからね

うーん
そうなのかな
でも、噂は聞くんじゃないの?

それが、なにもなかったのよ
エラいひとたちも、高卒のひとに、丁重だったし

そうだよなあ。

私って、パワハラされたこともないし、だれかがパワハラで困っているのも、見たり聞いたり、ぜんぜんないなあ。



「女のコ」は、ぜんぜんいじめられなかった時代

とくに、高校出て、すぐに入った会社は、いま思うと、みんなやさしくて。

基本的に「女のコだから」ということで、もともと「むずかしい仕事」なんか、なにもやらなくてよかった。

で、40年前の当時、コンピューターとかあんまりなくて、まだぜんぶ手書き。

そろばんがデキる女のコとか、周りから「ほほう」って感心される時代。

商業高校出身のコは、簿記がデキるから、「かっこええなあ」って。

でも、べつに、その簿記を使ってバリバリとかやらなくていい。

みんなそろって、宛名書きとかゴム印押しを、ちんまりやって、「お日さん、西西」でよかった。

そんなんだから、「なんとかハラ」だの、いじめるいじめないだの、ちっともあらへん。




あ、いちどだけ、営業のおっちゃんが、こない言うとったな。

営業さん
営業さん

俺らが、あんたらの給料、稼いでやっとんねんで

そう言われた直後は、なんのことか、さっぱりわからなかった。

でも、いまは、わかるかねえ。

そりゃまあ、ゴム印押しも、大事な仕事だけど、そんなの、日がな一日のんびりやって、給料もらってる女のコたち。

会社の儲けに、直接貢献している営業のひとたちから見たら、ちょっとハラ立ったかな?

まあでも、そのぐらいで。

それも、基本はやっぱり、「女のコだから」がどっしりあるから、困ることってなかったな。

妹の仕事って、「女のコだから」が、ぜんぜん通用しないんだよね。

それでかなあ?

妹は、仕事でずっと苦労しているよね。



「〇〇だから、それでいいよ」って、言ってもらいたい

私も、ちょっと前までは、「女だから」とか「女のクセに」とか、そういう見方をされるのが、イヤだった。

あ、すんまへん。

このごろはもう、「おまい、性別不能だろ?」みたいなババアになってきたから、だれも「女のクセに」なんて、言わへんけど。

むかしは、なんとなく、「男に負けないように、仕事しなくちゃ」とか、思っていた。

でも、近ごろは、そんなふうにぜんぜん思わないなあ。

まあ、男か女かにかぎらず、「だれそれみたいにがんばらないと」とか、「仕事がデキないひとはあかん」とか、「仕事が遅いひとはダメ」とか。

そんな具合に、「基準に足りないから、あんたはダメ」をやられるのは、しんどいなあ。

むかし、「女のコだから」って、配慮してくれたのは、ある意味、思いやりでもあって。

それを、いまの時代に復活させて、

会社のひと
会社のひと

キミは、このぐらいしかデキないけど、それでいいよ

会社のひと
会社のひと

ゆっくりしかやれないなら、それでいいわよ

とかって、言ってくれたらいいのにね。

同じカテゴリーの、前回はこちら
【速報】妹(55才)が「新しい男」とデートした|気になるその中身は?!
どういうわけか、このブログで、絶大な人気を誇るカテゴリーは、「ずっと男でお困りの妹」である。 もうさ、ベートーベンもバッハも、ウチの妹にボロ負けなんすよね。 55才のおばはんに負けて悔しくないのかっ?! いや、私のピアノ記事の...
タイトルとURLをコピーしました