昨日の日中は、ほぼふとんのなかだった。
でも、夜からは起きられるようになったので、深夜2:25-3:03 → 37分、11分休憩、深夜3:14-3:42 → 27分と、合計1時間04分 練習した。
で、4:04-9:03 → 睡眠、起きて、ちんたら用意して、レッスンに向かった。
▼ホラ、今回わりと練習時間が伸びましてのう。
レッスン日 | 平均練習時間/日 |
---|---|
2021/10/19(火) | 0時間51分 |
2021/10/26(火) | 0時間52分 |
2021/11/02(火) | 0時間59分 |
2021/11/08(月) | 1時間51分 |
なにせ、手に負担がかからないよう、先生があれこれ配慮してくれる。
選曲も一新してくださったし、弾きかたも、よりいっそうキメ細かく考えてくださる。
そしたら、痛みがかなり軽減したんだよねえ。
せっかくよくなってきたから、ソレを、自分でムチャしてつぶしてしまわないように、慎重にリハビリしている。
でも、いっちゃんうれしいのは、べつに「タカタカ系」とか「オクターブ、ばんばん」じゃなくても、ぜんぜん不満じゃないってことかな?
「しっとり歌い上げる」というのも、これまた、とても楽しいことだねえ。
んで、練習時間は、ほんま正直。
深夜練習しているときも、「あ、こりゃ、先週よりは、かなりマシ」と、ちょっと思った。
やっぱり2時間は練習しないと、ババアはとくにダメっす。
ハノン
ハノン40番の一部│合格(1回レッスン後)
いつもそうだけど、しょっぱなのハノンで、先生は「手の具合」を観察しておられるようだ。
半音階は、スケールとは弾きかたが異なる。
スケールよりは、手首の回転を控えて、指の上下で弾くことになる。
1度目、動きが固かったが、2度目は少しなじませて、合格となった。
嬰ト短調スケール│合格
「嬰ト短調」の曲って、あったっけ?
調べたら、ショパンのワルツにもあるし、ラ・カンパネラも嬰ト短調だって。
▼リスト:パガニーニ大練習曲集 第3曲 「ラ・カンパネラ」 S.141 R.3b 嬰ト短調
ほんとだ。いま、はじめて知った。
もっと、ラ・カンパネラっぽく弾けばよかったのに(弾けない)、どこの葬式?みたいに湿っぽく弾いたら、合格にしていただけた。
いま使っている楽譜 ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー
バッハ:フランス組曲第3番 サラバンド│2回目のレッスン
発表会の曲ですよ。
この曲は、もう好きで好きで、「おかわり、何杯でもイケます」みたいに好きな曲。
なのに、まだ「音を並べる」のがせいいっぱい。
1度弾いたら、先生「ちょっとゴツゴツしていますね」
もし、手の状態がよかったら、もっと「手に重みを乗せて弾く」のがベターとのこと。
先生「けれども、いま、そうするのは怖いですね。
では、『ロマンティック』に弾いてみましょう。ルバート抜きで『ロマンティック』にしてください。
甘くて切なくて悲しいイメージですよ」
私は内心、「バッハを、そこまでロマンティックにするには、どないだ?」と迷いながら、モゴモゴ弾いたら、やっぱりイマイチだった。
すると、先生が「妄想してみましょう」とおっしゃる。
「たとえば」と、先生は、ご自身の「妄想」を静かに語ってくださった。
ほうっと、驚嘆した私。
うわ、そのシチュエーションは、ふつう、まず思いつかないなあ。
「妄想」というには失礼で、「ある人物」を描写されているのだが、そのひとの背景や表情まで伝わってくるほど、切々と胸に迫るような「物語」になっていた。
あまりに秀逸な「物語」に、ほとほと感心しつつ、私は「その人物」に、できるだけなりきって弾いてみた。
弾き終わると、先生は「う~ん、とてもよかったですよ」と言われながら、笑っておられた。
先生いわく、「オペラにも、こういう題材はあるんですよ。
映画も、イメージ作りにいいですね。
それから、『景色や風景』を思い浮かべるのもいいでしょう。
妄想やイメージを豊かにするのは、とても大切ですよ」
私はといえば、まるで「その人物を演じた」みたいな、爽快感があった。
「音の並びだけを追う」よりも、もっとずっと「深い感情」につながれて、そこから溢れるものを表現できるようで、とても心地よかったのだ。
なるほどねえ、「妄想しながら弾く」というのは、じつは「自分のコアな部分につながる」ことなのかもしれない。
ええと、そういえば「瞑想に入る」のにも、重なる。
うん、瞑想中の状態に似ている。
そうか、瞑想でもあるな。
先生の、巧みな「物語」に惹き込まれて、この曲は、ちょうどうまく「没入」できた。
いやあ、こういうことだなんて、これは「至福」のひとつだよ。すごいなあ。
ピアノで、こんな「悦び」があるなんて、はじめての体験だった。
いま使っている楽譜 春秋社版 バッハ集 3
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調│5回目のレッスン
これも、発表会の曲ね。
▲この出だし3小節、とてもむずかしい。
先生「ここは、鍵盤の『アフタータッチ』だけを触って弾きます」とのこと。
「腕の中の芯を、こんなふうに抜いて」と、具体的にご指導いただく。
う~ん、う~ん、むずかしいけど、うまくできると、まるで管楽器みたいにふんわり柔らかい音色になる。
▼11-12小節の右手。
スラーが、版によってちがうそうで、たくさんの楽譜を見せていただく。
一冊、ひじょうに古い楽譜があって、びっくりした。
たぶん百年以上前? 編集者?らしきひとの、手書きのサインがあったよ。
▼9~10小節の左手。今日も、まだダメ。どうしよう?
先週、お手本動画を撮らせてもらって、ガン見して練習したのに、まだデキていない。
ってことは、自分の動画も撮らないとなあ。
めんどくさがってないで、早くスマホで撮影してみよう。
あと、この曲は「音抜けとの戦い」でもある。
「ふたつ並んだ音の、後ろの音を、抜けずに、いかに小さくするか」で、成否が決まりそう。
いま使っている楽譜 モーツァルト: ピアノ・ソナタ集 第1巻/ヘンレ社/原典版
ツェルニー40番の19番│1回目のレッスン
右手、ムリなく弾けるように、ゆーっくりていねいにさらったつもり。
そしたら、左手のご指導を念入りにいただく。
「1-2拍目」でひとつの動き、「3-4拍目」でひとつの動きにすること。
音ひとつずつ、力を抜いていると、やっぱりつながって聞こえない。
自然に流れる音を作るためにも、「ムダな動き」を排除すること。
いま使っている楽譜 ツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリー
今日のレッスンを振り返って
「妄想」というか、「物語」かな?
そういうものが、音楽に込められると、とたんに生き生きするんだねえ。
しかし、そもそも、まずはじめに物語の「土壌」が培われていないと、「物語」を想起できない。
そのあたりは、そうだなあ、子どものころに読んだ童話とかかな。
妹みたいに、小説をたくさん読んでいると有利だなあ。
風景は、山登りで仕込んでるから、いくらでもあるけど。
先生がおっしゃったように、やっぱりオペラもかな。
いずれにしても、音楽とは「音の羅列」ではなく、「物語を演じる」ものだと、今日はじめて味わえた。