ピアノレッスン第114回 記録 |べつにオクターブは弾けなくてもかまわない

「それでもうれしいというすみれの気もち」という文字と、「すみれ」のイラスト ピアノレッスン記録

トシを取ると、いろいろ「短くなるモノ」がある。

まず身長。すでに、2cm短くなっている。

むかしは156cmだったのに、直近の健康診断だかなんだかで計ってもらったら、154cmだよ。

ついで、指も短くなった。

ちょっとずつ縮んできて、3ヵ月前から、オクターブが届かなくなった。

けれども、先生が「オクターブは、抜きで弾いてかまいませんよ」とおっしゃる。

左手、黒鍵のオクターブはかろうじて引っかかるが、基本、両手とも「オクターブ抜き」は、すっごくラクチン。

なんや、オクターブ届かせようと必死にならんで、よかったんや。

オクターブ弾かないで、パート辞めて、年金待つだけの身になったら、人生の悩みの98%は消滅した。

残り2%はなにか?というと、来年1月の発表会で、コケないようにってことね。

1日当たりの平均練習時間
レッスン日 平均練習時間/日
2021/10/12(火) 1時間09分
2021/10/19(火) 0時間51分
2021/10/26(火) 0時間52分
2021/11/02(火) 0時間59分

7分だけ増えているw

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ハノン

ハノン40番の一部│1回目のレッスン

ハノン40番の楽譜、1-3小節

ハノン40番の楽譜、1-3小節

手に負担がかからないので、今回から半音階の練習。まずはオクターブで。

そして、「半音階の弾きかた」をくわしく教えていただく。

いまの先生に習いはじめてから、「スケールの弾きかた」「アルペジオの弾きかた」という風に、「〇〇の弾きかた」というのを、ご指導いただいている。

でもねえ、子どものときに習っていた先生がたは、どなたも「弾きかた」というのは、教えてくれなかったなあ。

ロ長調スケール│合格

ハノン39番 ロ長調スケールの楽譜、1-4小節

ハノン39番 ロ長調スケールの楽譜、1-4小節

1度弾いたあと、「こんどは、もっと『かわいく』弾いてみましょう」とのご指示。

先生「子猫や子犬を見たときのような、そのままの気もちで」

よし、かわいく弾こう。明るくて軽めの音で弾く。

先生「いま、音、かわいくなりましたね。

では、もうひとつ、『すみれ』のような音をやりましょう」

すみれ?

『すみれ』は、モーツァルトの歌曲にありますよね」と先生は言われて、さいしょのところを、ドイツ語でふんわりと歌われた。

『すみれ』というのは、ヨーロッパでは『哀れさ、健気さ』といったイメージがあるんですよ」

そして先生は、スマホをご覧になって、その「すみれ」の詩を朗読してくださった。

一本のすみれが草原に立っていた
身をかがめて、気付かれずに
それはかわいらしいすみれだった
そこに若い羊飼いの娘がやって来た
軽やかな足どりと、朗らかな心で
そこから そこから(こちらへ)
牧場をこちらへと歌った
ああ、すみれは思う、もし自分が
自然の中で最も美しい花だったら
ああ、少しの間だけでも
愛しい人(娘)に摘み取られて
胸に押しあてられて、ぐったりとなるのに
ああ、たった、ああ たった
15分間だけでも
ああ、でも ああ!少女はやってきて
そのすみれに注意も払わずに
かわいそうなすみれを踏みつけてしまった
それ(すみれ)は垂れ下がり、死んでしまったが、それでも喜んでいた
彼女によって、彼女によって
彼女の足元で(死ねるのだから)!

出典 「Das Veilchen(すみれ)」の解説(歌詞・意味)~モーツァルト~│MusicaClassica

先生「ヨーロッパでは、『すみれ』といえば、必ずこういう感じなんですよ。

そんなイメージで、弾いてみましょう」

先生が、詩を読んでおられるとき、私は、なんとも言えない気もちになったなあ。

「すみれ」の詩は、ちょっと知っていたけど、最後で「すみれが、喜んでいた」のは、まったく覚えがなくて。

すみれは、自分の存在さえも知られず、踏みつけられて死んでしまう。

それでも、愛しい人にあやめられるのなら、それでいいと、喜んでいたなんて。

なんだか、納得できない悄然とした気もちで、ロ長調スケールを弾いた。

弾き終わったら、先生は「いいですね」と笑って、合格にしてくださった。

いま使っている楽譜 ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー



バッハ:フランス組曲第3番 サラバンド│1回目のレッスン

前回のレッスンのとき、「発表会の曲を決めましょう」というお話だった。

決定している1曲│モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調

もう1曲│バッハ:フランス組曲のなかから選ぶ。↓候補の3曲。

バッハ:フランス組曲第2番 メヌエットの楽譜、1-5小節

バッハ:フランス組曲第2番 メヌエットの楽譜、1-5小節

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、1-4小節

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、1-4小節

バッハ:フランス組曲第3番 アングレーズの楽譜、1-5小節

バッハ:フランス組曲第3番 アングレーズの楽譜、1-5小節

バッハから選べるので、すっごく楽しく悩んだ。

「第2番 メヌエット」は、音を出すだけなら、そんなにむずかしくない。

「第3番 サラバンド」、もともとサラバンドは荘重な舞曲で、「らしく」弾くのがむずかしい。

でも私は、サラバンドそのものが、好きなんだよねえ。

「第3番 アングレーズ」は、ややテンポが速いし、三声のところがむずかしい。

無難なのは「第2番 メヌエット」。

だから、はじめはメヌエットに決めかけていたが、やっぱりサラバンドの誘惑に負けて、サラバンドにしてしまった。

先生「発表会のバッハ、どうされますか?」

私「はい、第3番 サラバンドを練習してみました。お聴きいただいて、もしよろしければ……」

▼バッハ:フランス組曲第3番 サラバンド

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、1-4小節

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、1-4小節

ヨタヨタ弾き終えたら、先生「手に負担はかかりませんか?」

「あ、はい、だいじょうぶです」

「だったら、これにしましょう」

おおっ! やったあ~、OKになっちゃったよう! うれしいなあ。

先生「この曲はいつも、尼寺のイメージが浮かぶんです。

修道院で、尼僧のひとが、しずしずと歩いているような感じがします」

ああ、たしかに、そうだねえ。

観想の日々を、静かに送っているひとのようだねえ。

北海道放浪のときに行った、トラピスチヌ修道院を思い出したよ。




バッハ:フランス組曲第4番 メヌエット│合格(1回レッスン後)

▼フランス組曲第4番 メヌエット

バッハ:フランス組曲第4番 メヌエットの楽譜、1-5小節

バッハ:フランス組曲第4番 メヌエットの楽譜、1-5小節

なかなかウマく弾けない。

「ウマく」というのは、メヌエットらしい軽快さね。

なんだけど、先生が「もうちょっと、こんな風に」と、優雅なお手本演奏をされて、それを間近で見ていると、だんだん呼吸がつかめてくる。

3回目弾いたとき、自分でも「あ、たまたまウマくいってる、いってる、最後までコレで行け~」とドキドキしながら、なんとか最後までたどり着いた。

先生「はい、よかったです」と、合格にしてくださった。

いま使っている楽譜 春秋社版 バッハ集 3



モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調│4回目のレッスン

これ、発表会の曲ね。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、1-3小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、1-3小節

▼9~10小節の左手。いつも、必ず、決まって、よろしくない。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、7-11小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、7-11小節

どんなに弾きにくい箇所でも、先生が、微に入り細をうがって説明してくださるので、たいていは、ウチで練習できるとこまで持って行ける。

けれども、ココの左手の動きだけは、どうしても沁み込まない。

しょうがないので、今日は動画を撮影させてもらった。

先生、またイチから、わかりやすく解説してくださる。

この動画を、ウチに帰ってから、パソコン全画面で見たら、めっちゃ感動したわ。

レッスンで理解できないのは、もっと積極的に撮影させていただこう。

あと、私は音抜けが多すぎて。

これは「指を鍵盤になじませる」「鍵盤を沈ませる」感覚をマスターすること。

先生が演奏されると、右手と左手が、まるでべつの楽器のように聴こえる。

左手を、単に音量だけ小さくしているんじゃない、ということがよくわかる。

▼そして、たとえば29小節。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 29小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 29小節

ひとつの例として、「音の大切さ」みたいなのを書いてみた。

先生は「言語との関連」についても、興味深いお話をしてくださった。

私が思うに、いやほんま、勝手な解釈だけど、上の「シー」であれば、「1番目のシ」は「外国語の子音」に当たるんじゃないか?

「2番目のシー」は、母音付きでじゅうぶん伸ばしていい。

でも、「1番目のシ」に母音を付けると、ちょうど、日本語なまりのダサい外国語になるかのようで。

ええと、こういうのを、それこそぜんぶの音について、考えてみないとねえ。

この29小節は、今日、とくにくわしく解説していただいたが、さすがに「うんうん、そうだよねえ」とわかるものの、ちゃんとそんな風に弾けていない。

でも、いま、いかにも当たり前みたいに「そうだよねえ」って思っているけど、「そう思えるようになった」のは、先生が毎回粘り強く説明してくださるからだ。

いま使っている楽譜 モーツァルト: ピアノ・ソナタ集 第1巻/ヘンレ社/原典版



ツェルニー40番の18番│合格(5回レッスン後)

ツェルニー40番-18番の楽譜、1-3小節目

ツェルニー40番-18番の楽譜、1-3小節目

いつも「手の動きが大きすぎる」とご指摘を受けていた。

なので、今回は、ほんとピアノの鍵盤前面を鏡代わりに(そうするように教わっている)、なんか前ばっかり凝視して練習したよ。

その甲斐あって、今日は1回弾いただけで、「いろんなことが整っていましたね」と合格にしていただけた。

ふう。

でも、テンポはぜんぜん上げられなかったなあ。

いま使っている楽譜 ツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリー



今日のレッスンを振り返って

「音は、ことばです」と、いつも先生がおっしゃる。

それが、今日はほんと「腑に落ちた」感が強い。

そして、「クラシック音楽を学ぶ」ということは、「ヨーロッパの音楽を学ぶ」ことである。

だったら、少しでも、ヨーロッパの言語や文化に関心を持ったほうがいい。

まあ、私は、バッハの伝記しか読んだことがないのだが。

たぶん、バッハ以外まで、手を広げるのはとうていムリ。

ひのまどかさんの「音楽家の伝記 はじめに読む1冊 バッハ」を、また読み直してみよう。

てか、オクターブが届く届かないって、べつに大したことじゃないんだね。

それより、「すみれ」をわかるほうが、大切かもしれない。

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