ピアノレッスン第120回 記録 |手クセよりも足クセの悪さが直らない

「誰の声に耳を傾けるの?」という文字と、「天使が女性にささやいている」イラスト ピアノレッスン記録

ピアノを弾くとき、「物語やイメージを具体的に描く」ということが、ようやく腑に落ちてきた。

と同時に、その「物語」を「ピアノで語る」ためには、もっと「聞くひとの心を揺さぶるような音」が必要だろう。

なので、ときおり先生がおっしゃるように、「弦のいちばん向こうまで、揺らせるように」耳を澄ますようになった。

「艶光りがするような音」とか「粒立ちのいい音」とか「豊かな音」とか出したいな、こうかな? ああかな?

先生は「音は輝かしければ輝かしいほど望ましいです」と言われて、じっさいまばゆくきらめくような演奏を聴かせてくださる。

そういう音を出すために、もうずっと教えてもらっているのに。

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しかしねえ、こうしたいああしたいと「思っている」だけじゃ、さっぱりダメ。

私の場合、長い時間練習しないと、まったく弾けない。

それはもちろん、「正しい練習」で。

その「正しい」をほんとに理解して、練習に落とし込めているかどうかも必要で。

1日当たりの平均練習時間
レッスン日 平均練習時間/日
2021/11/23(火) 1時間42分
2021/11/30(火) 1時間46分
2021/12/07(火) 2時間40分
2021/12/15(水) 2時間52分

練習時間、ちょっと増えた。

以前そうだったが、平均3時間を超えると「ごくわずか上達」するんじゃないかと期待している。

そうそう、メッセージをいただいたが、「毎日練習しなくても、その練習時間が短くても、順調に上達するひともいる」そうだ。

それはもう、個人差が大きいだろうね。

ピアノに限らず、何事でも「本質をつかんで、核になる部分だけ、短時間でマスターする」のが得意なひとは、そうなんだと思う。

私は、基本的に「しらみつぶし」「絨毯爆撃」に走ってしまう。

う~ん、すいません、幼稚で。



ハノン

ハノン40番│半音階│オクターブで始まる両手の反進行、1-5小節│合格

ハノン40番│半音階│オクターブで始まる両手の反進行、1-5小節

ハノン40番│半音階│オクターブで始まる両手の反進行、1-5小節

一度弾いたあと、先生「もっとふわあっと手を乗せて、それがごく自然につながるように」

2回ほど弾いたかな。合格にしていただく。



変ホ短調スケール│合格

ハノン39番 変ホ短調スケールの楽譜、1-4小節

ハノン39番 変ホ短調スケールの楽譜、1-4小節

反進行でのご指示を反映して、2回目を弾き終わると、先生がこうおっしゃる。

「とてもきれいです。ピアノがよく鳴っています。

しかし、なぜでしょう? あんなに痛くて、弱々しくしか弾けなかったのに」

「はい、きっかけは、先生のお話でイメージの大切さが、心底よくわかったからです。

それ以前は、あのう、『ただ弾くこと』しか考えていませんでした。

でも、やっと『まずイメージがあって → それが音として表されている』と腑に落ちたんです。

そうしたら、すごく気もちが変わったんです。

『いい音を出したい』と思うようになりました

先生は「ものすごくいい音が出ていますよ。きれいに響いています」と言われた。

ああ、ふしぎだなあ。

そして、とてもうれしいなあ。

やっと、「こういうこと」なんだと、ちょっとわかってきたかもしれない。

いま使っている楽譜 ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー



バッハ:フランス組曲第3番 サラバンド│7回目のレッスン

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、1-4小節

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、1-4小節

↑1小節目「ヨタッてます」とのこと。

あとに出てくる同じ音型も、ヨタッていた。

妙な思い入れをしないで、「もっと端正に抑制的に」

また同じ注意をされてしまった。

先生「『物語』は、あんまり表に出さないんですよ。見せないんです。思っておくだけ」

第一音は「ため息のとちゅうから始まるように」 → それも、前に教わっていたのに。

音が下降するところは「まるで薄まっていくように」

▼12小節│左手後半│「嫌な感じ」を含ませて。

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、9-12小節

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、9-12小節

あと、「曲のいちばん最後の音」を、すべて同時に離すこと。

ただし、じゅうぶん余韻を持って。

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モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調│10回目のレッスン

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、1-3小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、1-3小節

先生「もたつくところが、あちこちありますね。

それにペダル。踏むわけでもないのに、足が微妙に動いていますね。

まったく踏まないほうがいいところもありますよ」

う~ん、そのペダルのヘンな踏みかたは、う~ん、う~ん、むかしのクセだなあ。

子どものころ、「単に音をつなげるため」にすごく踏んでいたように思う。

ほんと、無神経に、いくらでも。

もうはっきり思い出せないけど、そのころの先生のご指導かなあ?

なので、いま現在、「打鍵と同時に踏む」というのがなかなかできないのよ。

それ、むかしやったことないんで。

つまり、「身体に沁みついたクセ」って、すっごいしぶといんだよねえ。

もう46年ぐらい前の動作なのに、いまだその「不必要な回路」が作動してしまう。

しかし、「音がどうなっているか?」というフィードバックを最優先にすれば、そういう踏みかたは避けられるはずだ。

う~ん、「音を聴いてペダル踏む」練習をやらなきゃ。




▼むずかしい、さいしょの3小節。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、1-3小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、1-3小節

お手本演奏は、ゆらゆら、たゆたうように、はかなげにうつくしい。

先生「そうですね。ちょうどいいお湯加減のお風呂に、長いあいだ浸かっているような『身体の状態』にしてみてください。それで弾いてみて」

なるほど。

「そういう身体になってみて弾く」んだ。

風呂、もっと入ろう。(違)




▼9小節以降│もっと素朴に軽やかに。さらっと。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、7-11小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、7-11小節

▼14小節のトリル。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、14-15小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、14-15小節

先生「このトリル、入るようになったんですね」とおっしゃる。

そ、そうですね。練習しましたあ。

といっても、以前に教わったとおり丹念にさらったら、弾けるようになったのだ。

いま使っている楽譜 モーツァルト: ピアノ・ソナタ集 第1巻/ヘンレ社/原典版



ツェルニー40番の22番│3回目のレッスン

ツェルニー40番-22番の楽譜、1-2小節目

ツェルニー40番-22番の楽譜、1-2小節目

ツェルニー、また左手が崩壊した。

これね、♩15から練習してるけどね。メトロノームは十六分音符60で。

「1秒に1音」で、それを10回練習。

そのつぎ、メトロノームは61にして、つまり♩15.25にして、また10回。

♩15.50 → 10回、♩15.75 → 10回、♩16.00 → 10回、♩16.25 → 10回、……、ということで、やっと♩74まで上げたけど、ダメだった。

先生「右手はほぼできているので、両手で弾いて、右手をお手本にして、左右対称に練習してみてください」とのこと。

それに「ラパパパ、ヤパパパみたいではなく、ふふふふ、うふふふみたいに軽く笑うような感じで。軽~くホコリを払うぐらいで

いま使っている楽譜 ツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリー



今日のレッスンを振り返って

あのですね。

「気もちが変わった」というのは、心理で言うところの「エゴから離れられたから」だと思う。

「エゴ」とは、うわ、よう説明せんわ。

ええと、まあ、この場合ならば、

エゴが原動力 → 他人からスゴいと思われたい → ピアノをうまく弾きたい

エゴが主導権をにぎっていると、そうだなあ、「手は道具」になっていると思う。

そうではなく、エゴから離れられると、

(ある程度、純粋に) いい音を出したい、とだけ思う

そうすると、身体のバランスが取れるような感じでもある。

今日先生が、「いま、いい音で弾けるようになると、『もっともっと』という欲が出たりします。そうなると、また痛くなったりということもあるんですが。わかりませんけど」と言われていた。

そう、その「欲」がまさに「エゴ」なんだよね。

そんな「欲」と、どう付き合うか?

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