【ピアノの実験】2小節を4時間半練習してみたら、こうなった

「著変なし、以上」という文字と、「3人の男性が顕微鏡を覗く」イラスト 音楽

「効率」とか「要領」とかって、いっちゃん縁遠いですなあ。

自分を野放しにしておくと、「意味もなく、おんなじところを行ったり来たり」とか「おんなじことの繰り返し」とかがデフォルトみたいで。

「北海道車中泊80日間放浪」のときも、おんなじ国道を行ったり来たり、ほんま5往復ぐらいしてたね。

おんなじ道の駅に頻回泊ってさあ。

まあ、そういうのは飽きない。

むしろ、なじみになじんで、知り尽くして堪能したい。

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いつだったか、北アルプスで、中房温泉から入山して、

1泊目│燕山荘
2泊目│大天井ヒュッテ
3泊目│燕山荘
4泊目│大天井ヒュッテ
5日目│中房温泉へ下山

というのをやったことがある。

燕山荘と大天井ヒュッテのあいだが好きだったから、2往復したのだ。

そんなふうに「往復大歓迎」なので、クルマで山へ行っても、ぜんぜん困らなかった。

あ、北アルプスとか南アルプスだと、登山ルートが充実している。

なので、電車・バスで行って、ずーっとぐるーっと縦走し、入山口と下山口を違えるほうが、ふつうは人気。

グループで行くのなら、わざわざクルマ2台を、べつべつに入山口と下山口に駐車しておいたりとか。

しかし、私は「行ったり来たりが好き」なので、まあ、自分のクルマで行っても問題なしだった。




で、そんなに「行ったり来たり」をやりたいんだったら、と気が済むまで、モーツァルトソナタの一部分を練習してみた。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、7-11小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、7-11小節

▲9-11小節│ここがあまりにもヘタクソなので、最大限ねちねち練習。

12月31日 計2時間 片手練習では、とくに左手は2倍練習 テンポは1秒1音から上げる
1月1日 計1時間半
1月2日 計1時間

合計4時間半、この2小節ちょっとを練習してみた。

そしたら、昨日になったら、まあそうだねえ、「1割ぐらい」はマシになったかねえ。

この集中練習の前を「1」としたら、「1.1」にはなったか。

という実験結果だった。




「和音をそろえて『p』で弾く」のが、ひじょうにむずかしい。

で、実験前は「おもくそ練習したら、かなりマシになるんじゃないか?」と期待していた。

だのに、結果は「1.1」

4時間半練習しても「0.1」しか変わらない。

う~ん。

そんなもんですかね?

それとも、私の能力が著しく劣っているのか?
ババアだからなのか?
まだまだ練習が足りないからか?

まあ、この2小節を毎日1時間練習するのは、そんなに手間じゃないけど、そればっかりやっているわけにもいかない。

このソナタのほかの部分や、もひとつのバッハも練習する時間が欲しいし。




それにしても、この2小節だけなら、たぶんだれにでも弾けそうだと思うのに、いくら練習しても私は弾けない。

テンポも♩32だから、すごくゆっくりで、このぐらい弾けてもよさそうなのに。(甘い?)

けれども、なんぼ練習しても、どこかの和音がバラける。音の大きさもそろわない。

先生が以前おっしゃっていた「百発百中」からはほど遠い。

「完成形のイメージ」は出来上がっていても、どの箇所も「たまたま運がいい」ときしか弾けない。

そんな「たまたま運よく、まぐれで」どの小節もきちんと弾けるわけがなくて、いつまでたっても、あっちこっちほころびて、全体がみすぼらしくパッとしない。

だけど、モーツァルトに比べると、バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドのほうが小マシ。

サラバンドも、まだ平気でミスタッチするが、モーツァルトほどボヤ~ッとしていないかもね。




バッハは、いつもそうなのだが、わりと「練習時間に比例して多少マシになっていく」。

対してモーツァルトは、そもそも曲が長いので、1小節あたりの練習時間が不足しがち。

そのせいか、モーツァルトって、どうも「練習(したような気分)をしても、ちっともマシにならない」と感じてしまう。

うわっ、発表会まで2週間を切っている!

ここであきらめてはいけない。

「発表会までにデキること」をなにか考えよう。

漫然と練習していたら、こんなに変化がないのだから、そうだな、「いままでとは、なにかちがうやりかた」を考えるべきだな。

なんかまた「変態チック」な練習方法編み出そうっと。

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