ピアノレッスン第124回 記録 |発表会直前にやっておく練習方法

「遠くに届く音で」という文字と、「舞台」のイラスト ピアノレッスン記録

このところ、レッスン記録が「悲報」つづきでして。

▼前回

ピアノレッスン第123回 記録 |【また悲報】ペダルが汚すぎるモーツァルト
1日当たりの平均練習時間 レッスン日 平均練習時間/日 2021/12/15(水) 2時間52分 2021/12/21(火) 2時間27分 2021/12/28(火) 3時間05分 ...

▼前々回

ピアノレッスン第122回 記録 |【悲報】けっこう練習したのにズタボロだった
いちおう練習時間は増えたのだ。 しかしねえ、昨日さらっていて、とくにモーツァルトソナタが、あまりにヘタすぎてゲンナリ。 どうヘタなのか? なんかどの音もこの音も「しっくりハマッてくれない」のよね。 弾いていて、ちっと...

モーツァルト、むずかしい。

いまさらだけど、去年からもっと真剣にやっておけばよかった。

こんなにゆっくりしたテンポ(アダージョ)なのに、いや、だからこそか、ちっともキレいにならなくて、だのに、今日は発表会直前のレッスン。

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1日当たりの平均練習時間
レッスン日 平均練習時間/日
2021/12/21(火) 2時間27分
2021/12/28(火) 3時間05分
2022/1/04(火) 2時間45分
2022/1/11(火) 3時間09分

うう、どこか甘えのある練習時間だ。

こんな悠長なことやってると、いまわの際に深く後悔するんだろうよ。

ああ、あのころもっとピアノ弾いときゃよかったって。



出だしがゆっくりした曲のテンポの取りかた│含、自己流

▼モーツァルト:ピアノ・ソナタ第2番K.282 第1楽章

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、1-3小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、1-3小節

さいしょのテンポを正しく取るには、▼まず、この箇所をアタマのなかで歌ってみる。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調、11-12小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調、11-12小節

この箇所は、いちばんすぐに、きちんとしたテンポを思い出せるところ。

つぎに、その左手の「タタタタ│タタタタ」のリズムだけを、アタマのなかに流しておく。

そして、1小節からスッと弾きはじめる。

というのを、先生から教えてもらっていた。

私は、これにもう少し付け加えており、

タタタタ│タタタタ│タタタタ│さん、はいっ│♪弾きはじめる

「さん、はいっ」があると、弾きやすいのよね。

バッハも、やっぱり「タタタタ│タタタタ│さん、はいっ」ではじめると、怖さがやわらぐ。

あ、バッハ、3拍子だけど、「さん、はいっ」で。

「にい、はいっ」はヘン。ムリ。



発表会に備えて│2曲連続演奏

「2曲連続」は、ウチでもちょっとやったよ。

たとえば、今朝も起きてすぐ、トイレも行かずに弾いてみた。

でも、そういうぼーっとしてるときは、効果ないな。

なんかこう、おもくそ緊張する場を作らないといけないのに、ああ、なにもやっていない。

緊張するのは、いまこのレッスンというわけで。

▼まず、バッハ│19小節│左手の暗譜がわやくちゃになった。

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンド、17-20小節

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンド、17-20小節

理由 → 17小節の右手を大きく弾きすぎた、しまったと思っていたから。

いちおう止まらずにそのまま無視って、▼つぎへ行く。

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、21-24小節

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、21-24小節

↑ここはねえ、毎日50回やってる「皿」のところで、まだ皿回ってたから、すーっと最後までイケた。

さっきの「17-19小節」は、まだ皿回しやってないとこ。う~ん、やっぱり。




▼モーツァルト:ピアノ・ソナタ第2番K.282 第1楽章

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第2番K.282 第1楽章│36小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第2番K.282 第1楽章│36小節

最後の一音、右手はまるまる「音抜け」。

ああっ、最後に皿、割ってもうた……

ほかにも音抜けとか、ヘンなとこドッシンとか、いろいろヒビだらけ。

まあもう、なにをやらかしているか、自分でよくわかっているから、弾き終わったあとの、長い沈黙にもヒリヒリしながら、いえいえ、当然でございます。




しかし先生は、まずこうおっしゃった。

「もう少し『お客さんのために』弾いてみましょう。

発表会は、お客さんに聴いていただく場ですからね。

ふわっと、いい包装紙でくるむようにしてください

「なにか欠けているんですか?」と、よくわからない私。

「いえ、欠けているのではなく、あともう少し」

「ゆとりみたいな?」

「そうです、ゆとりが欲しいんです」

「そ、それはぜんぜんないです」

「なくても、『ゆとりがあるように』振る舞ってください」

ふうん、なるほど。




そのあと、しばらく先生の具体的なお話をうかがっているうちに、そうか、そうなんだとよくわかってきた。

「お客さんに聴いてもらう」ということは、「あからさまにぜんぶ見せない」んだよね。

たとえば、だれかにプレゼントをあげるとする。

そのとき、プレゼントを買うお金がなくて苦労したとか、探すのがタイヘンだったとか、そりゃ言わないよね。

けどさ、たぶんそんな感じなんだよ、私の演奏。

こんなにタイヘンなんでっせ! いろいろやってんの、わかれや!ってのが丸見えで、押しつけがましいんだよ。

ああ、なるほど。

それ、ピアノじゃなくても、よくやってるよ。

ああっ、どうしようっ?!

根っこはいっしょだねえ。




う~ん、だったら「気もち」から変えないとねえ。

ええとねえ、たぶんMちゃん(カウンセラー養成講座のお友だち)みたいに「自然体になる」のがいいと思う。

Mちゃんに憑依してもらおうかな?(違)

いやいや、私が「Mちゃんのよさ」に惹かれるということは、私のなかに「Mちゃん的要素がある」ということだ。

自分のなかには、すでに「自然体」があるはずだから、ソコにつながれるようにしないとね。

先生「発表会も3回目ですからね。そろそろ、お客さんに、曲の魅力を素朴に伝えられるようにしてみてください

舞台で演奏するときの音
・ピアノの音は、右斜め前方に響く。
このことをよく意識しつつ、いちばん奥の席まで音が届くように。
・遠くのほうに聞こえていく自分の音をよく味わって演奏する。
演奏中のミス
・ギョッとしない。
・パッと切り替えて、つぎに行く。




ハノン

今日は、発表会の曲のあとに、ハノンとツェルニー。

ハノン21番│合格

ハノン21番│1-2小節

ハノン21番│1-2小節

手に負担がかかるので、ぜんぶではなく、半分の長さで。

変ホ短調スケール│合格

ハノン39番 変ホ短調スケールの楽譜、1-4小節

ハノン39番 変ホ短調スケールの楽譜、1-4小節

「苦手な調を選んで練習」シリーズ、その4。

嬰ヘ短調、嬰ハ短調、嬰ト短調のつぎとして、今週は変ホ短調。

なんの調をやったのか、ブログに書いておかないとわからなくなる。

いま使っている楽譜 ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー



ツェルニー40番の23番│合格(1回レッスン後)

ツェルニー40番-23番の楽譜、1-6小節

ツェルニー40番-23番の楽譜、1-6小節

テンポ、ほんとうはもっと速くして仕上げる曲。

しかし、発表会前にムリしてはいけない、とのことで合格。

この曲、キレいで好きだった。

いま使っている楽譜 ツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリー



発表会直前の練習方法

レッスンのおしまいに、質問する時間を取ってくださった。

なので、「発表会までに、あとなにをしておけばいいでしょうか? 録音とかしたほうがいいですか?」

先生「録音するのなら、もっと早い時期ですね。

いまはもう、しないほうがいいです。

『理想の音』と『録音でわかった音』とのちがいを、なんとかしようとするのは、直前ではあまりよくありません。

それよりも、いままでどおりの練習に加えて、『遠くのひとに聴いてもらえるイメージ』をしてください。

あと、グランドピアノを全開、半開、閉じてみる、譜面台を取ってみるとか、いろいろ試してください」



今日のレッスンを振り返って

なにかにつけ、「見せすぎ」とのご指摘をいただいた。

ああ、なんかイタ~い。

思い当たるよ。

あいたた。

虚心坦懐に皿を回しつつ、練習しよう。

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