このところ、レッスン記録が「悲報」つづきでして。
▼前回
▼前々回
モーツァルト、むずかしい。
いまさらだけど、去年からもっと真剣にやっておけばよかった。
こんなにゆっくりしたテンポ(アダージョ)なのに、いや、だからこそか、ちっともキレいにならなくて、だのに、今日は発表会直前のレッスン。
レッスン日 | 平均練習時間/日 |
---|---|
2021/12/21(火) | 2時間27分 |
2021/12/28(火) | 3時間05分 |
2022/1/04(火) | 2時間45分 |
2022/1/11(火) | 3時間09分 |
うう、どこか甘えのある練習時間だ。
こんな悠長なことやってると、いまわの際に深く後悔するんだろうよ。
ああ、あのころもっとピアノ弾いときゃよかったって。
出だしがゆっくりした曲のテンポの取りかた│含、自己流
▼モーツァルト:ピアノ・ソナタ第2番K.282 第1楽章
さいしょのテンポを正しく取るには、▼まず、この箇所をアタマのなかで歌ってみる。
この箇所は、いちばんすぐに、きちんとしたテンポを思い出せるところ。
つぎに、その左手の「タタタタ│タタタタ」のリズムだけを、アタマのなかに流しておく。
そして、1小節からスッと弾きはじめる。
というのを、先生から教えてもらっていた。
私は、これにもう少し付け加えており、
「さん、はいっ」があると、弾きやすいのよね。
バッハも、やっぱり「タタタタ│タタタタ│さん、はいっ」ではじめると、怖さがやわらぐ。
あ、バッハ、3拍子だけど、「さん、はいっ」で。
「にい、はいっ」はヘン。ムリ。
発表会に備えて│2曲連続演奏
「2曲連続」は、ウチでもちょっとやったよ。
たとえば、今朝も起きてすぐ、トイレも行かずに弾いてみた。
でも、そういうぼーっとしてるときは、効果ないな。
なんかこう、おもくそ緊張する場を作らないといけないのに、ああ、なにもやっていない。
緊張するのは、いまこのレッスンというわけで。
▼まず、バッハ│19小節│左手の暗譜がわやくちゃになった。
理由 → 17小節の右手を大きく弾きすぎた、しまったと思っていたから。
いちおう止まらずにそのまま無視って、▼つぎへ行く。
↑ここはねえ、毎日50回やってる「皿」のところで、まだ皿回ってたから、すーっと最後までイケた。
さっきの「17-19小節」は、まだ皿回しやってないとこ。う~ん、やっぱり。
▼モーツァルト:ピアノ・ソナタ第2番K.282 第1楽章
最後の一音、右手はまるまる「音抜け」。
ああっ、最後に皿、割ってもうた……
ほかにも音抜けとか、ヘンなとこドッシンとか、いろいろヒビだらけ。
まあもう、なにをやらかしているか、自分でよくわかっているから、弾き終わったあとの、長い沈黙にもヒリヒリしながら、いえいえ、当然でございます。
しかし先生は、まずこうおっしゃった。
「もう少し『お客さんのために』弾いてみましょう。
発表会は、お客さんに聴いていただく場ですからね。
ふわっと、いい包装紙でくるむようにしてください」
「なにか欠けているんですか?」と、よくわからない私。
「いえ、欠けているのではなく、あともう少し」
「ゆとりみたいな?」
「そうです、ゆとりが欲しいんです」
「そ、それはぜんぜんないです」
「なくても、『ゆとりがあるように』振る舞ってください」
ふうん、なるほど。
そのあと、しばらく先生の具体的なお話をうかがっているうちに、そうか、そうなんだとよくわかってきた。
「お客さんに聴いてもらう」ということは、「あからさまにぜんぶ見せない」んだよね。
たとえば、だれかにプレゼントをあげるとする。
そのとき、プレゼントを買うお金がなくて苦労したとか、探すのがタイヘンだったとか、そりゃ言わないよね。
けどさ、たぶんそんな感じなんだよ、私の演奏。
こんなにタイヘンなんでっせ! いろいろやってんの、わかれや!ってのが丸見えで、押しつけがましいんだよ。
ああ、なるほど。
それ、ピアノじゃなくても、よくやってるよ。
ああっ、どうしようっ?!
根っこはいっしょだねえ。
う~ん、だったら「気もち」から変えないとねえ。
ええとねえ、たぶんMちゃん(カウンセラー養成講座のお友だち)みたいに「自然体になる」のがいいと思う。
Mちゃんに憑依してもらおうかな?(違)
いやいや、私が「Mちゃんのよさ」に惹かれるということは、私のなかに「Mちゃん的要素がある」ということだ。
自分のなかには、すでに「自然体」があるはずだから、ソコにつながれるようにしないとね。
先生「発表会も3回目ですからね。そろそろ、お客さんに、曲の魅力を素朴に伝えられるようにしてみてください」
・ピアノの音は、右斜め前方に響く。
このことをよく意識しつつ、いちばん奥の席まで音が届くように。
・遠くのほうに聞こえていく自分の音をよく味わって演奏する。
演奏中のミス
・ギョッとしない。
・パッと切り替えて、つぎに行く。
ハノン
今日は、発表会の曲のあとに、ハノンとツェルニー。
ハノン21番│合格
手に負担がかかるので、ぜんぶではなく、半分の長さで。
変ホ短調スケール│合格
「苦手な調を選んで練習」シリーズ、その4。
嬰ヘ短調、嬰ハ短調、嬰ト短調のつぎとして、今週は変ホ短調。
なんの調をやったのか、ブログに書いておかないとわからなくなる。
いま使っている楽譜 ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー
ツェルニー40番の23番│合格(1回レッスン後)
テンポ、ほんとうはもっと速くして仕上げる曲。
しかし、発表会前にムリしてはいけない、とのことで合格。
この曲、キレいで好きだった。
いま使っている楽譜 ツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリー
発表会直前の練習方法
レッスンのおしまいに、質問する時間を取ってくださった。
なので、「発表会までに、あとなにをしておけばいいでしょうか? 録音とかしたほうがいいですか?」
先生「録音するのなら、もっと早い時期ですね。
いまはもう、しないほうがいいです。
『理想の音』と『録音でわかった音』とのちがいを、なんとかしようとするのは、直前ではあまりよくありません。
それよりも、いままでどおりの練習に加えて、『遠くのひとに聴いてもらえるイメージ』をしてください。
あと、グランドピアノを全開、半開、閉じてみる、譜面台を取ってみるとか、いろいろ試してください」
今日のレッスンを振り返って
なにかにつけ、「見せすぎ」とのご指摘をいただいた。
ああ、なんかイタ~い。
思い当たるよ。
あいたた。
虚心坦懐に皿を回しつつ、練習しよう。