「一寸先は闇」だ。
いつなんどき不測の事態が起こってもいいように、ピアノのレッスンだけは、かならず毎週行きたい。
てか、そもそもキャパがちっせえから、ピアノ最優先に据えておかないと、自分がしんどいんだよね。
ピアノ以外のスキマ時間に、ほかのことを組み込む。
そうやってこなせない用事は、あっさり切り捨てておく。
片付けとおんなじで、どこかで線引きして、たいしたことないモノは見限っていく。
レッスン日 | 平均練習時間/日 |
---|---|
2022/2/8(火) | 2時間52分 |
2022/2/15(火) | 3時間56分 |
2022/3/1(火) | 2時間58分 |
2022/3/8(火) | 2時間53分 |
5分減ってる。
なんか「3時間」の前に壁がある?
てか、前々週、どうして「3時間56分」もデキたんだ?
でも、そのときのレッスン、はかばかしくなかったんだよね。
質の悪い練習しても意味なし。
ハノン
ハノン23番│合格(2回レッスン後)

ハノン23番│1-2小節
まずは、ふつうに弾く。
2回目弾くときのイメージは「眺める」というお題だった。
私は「朝露を眺める」ことにした。
山の朝、テントを撤収して、登山道を歩きはじめると、あたり一面の草に朝露がびっしり付いて、キラキラ輝いている。
あのキラキラがいいなあと思って、先生に「『朝露を眺める』にしました」と言って弾きはじめた。
低音部分ではちょっとキラキラのイメージがうまく乗っからなかったが、高音に差しかかると、わりとキラキラコロコロした感じに弾けるようになった。
演奏が終わると、先生がこう言われた。
「さいしょはもうひとつですが、とちゅうから、いろんな景色が見えるようになりましたね。
あのう、以前一度だけキャンプというのに行ったことがあるんです」
「は、はい……」
「たまたま時間があるときに、誘ってもらって、はじめてキャンプ場に行ったんです。
そして、はじめてテントで寝たんです。外で寝るなんてはじめてでした」
「……そ、そうなんですね」
だ、だめだっ!
ぴあののせんせいが、てんとでねるなんて、まったくそうぞうできないっ!
「でも、外で寝ることが、あんなにすてきなことだって、よくわかりました」
「そ、そ、それはよかったですねえ」
「それで、朝起きて、外に出たら、そのあたりの草がぜんぶしっとりしていて、一面朝露がついていて感動しました。
そのときのことを、いま聞きながら思い出しました」
「はぁ~、そぅ~ですかぁ~、そぅ~なんですねぇ~。
……でも、おんなじです。私も草びしゃびしゃを思っていました」
「は? そう?」
「はい、そうです」
そして、合格になった。
ロ短調スケール│合格

ハノン39番│ロ短調スケール│1-4小節
「苦手な調を選んで練習」シリーズ、その9。
嬰ヘ短調、嬰ハ短調、嬰ト短調、変ホ短調、変ロ短調、ヘ短調、ハ短調、ト短調のつぎとしてロ短調。
いま使っている楽譜 ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー
ツェルニー40番の29番│合格(1回レッスン後)

ツェルニー40番-29番│1-3小節
これはとても好きだったので、思い切って暗譜で弾いた。
▼25-31小節│最高音等を、アクセントではなく、ポンッとはじける感じで。

ツェルニー40番-29番│25-31小節
「ポンッ」のはじけ具合がうまくいかなかったが、おしまいだけ4回弾いて合格。
いま使っている楽譜 ツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリー
バッハ:フランス組曲第3番 アルマンド│2回目のレッスン

バッハ:フランス組曲第3番 アルマンド│1-2小節
先生「『語尾』に当たる音が『ある法則にのっとって』ブサイクですね」
ある法則? ブサイク?
「つねにうつくしくしてください」
「はい……?」
「八分音符のうしろの音がドンとなっています。
それも、八分音符のつぎが休符か、または八分音符がつづくときに、そうなっています。
つづきが十六分音符のときは、そうしているヒマがなくて、目立たないのですが」

バッハ:フランス組曲第3番 アルマンド│17-20小節
先生「うしろがドーンとなっていることが、とても気もち悪いと感じるようになってください」
このことについては、今回とくにくわしく解説していただいた。
それに、お手本の演奏がねえ。
私もようやっと、「小さい音」の種類を聞き分けられるようになってきた。
先生が弾かれる、まったく質感のちがう弱音を聴くと、ああ、そんなに「別のもの」として、うしろの音をひっそり鳴らすんだなあとわかる。
いま使っている楽譜 春秋社版 バッハ集 3
モーツァルト:アレグレットによる12の変奏曲 K.500│1回目のレッスン

モーツァルト:アレグレットによる12の変奏曲 K.500│主題
主題は、たった8小節と短いけれど、ほんとモーツァルトらしくて魅力的。
先生「装飾音にとらわれないように。
そして、上るほうは2小節かけて上るのに、下りは1小節しかないということを考えてください。
それに『主題』がなによりも大切です。
『主題』をとびきりうつくしくしてください」
トリルは、「手のひらの中を高くして」弾くこと。手首ではなく、手のひらの中を高くする。
いま使っている楽譜 モーツァルト:ピアノのための変奏曲集 2 │ウィーン原典版
今日のレッスンを振り返って
私が「野宿常習者」だということが、バレなくてよかった。
もう、そういうのからは足洗ったんだよ。
それより「ブサイク」なの、ぜったい直すぞ!

