1軒目のあまりの古さに、正直ガッカリしたが、いや待て。
築59年やったら、自分のほうが古いやんけっ?!
家が古いボロいっちゅーて、おまいのほうがボロボロやんっ?!
と、不動産屋さんのクルマの中で反省しているうちに、2軒目の物件に到着した。
●2軒目│家賃34,000円│2階建て│41㎡│3DK│築45年
広いね~、広くて、余裕でピアノ置けるじゃん!
▼1階の洋室に置ける!
▼2階の和室。
▼でも、台所に湯沸かし器はない。(文句言うな)
▼お風呂も昭和。でも、シャワー付き!
内装はリフォームしていないので、年代を感じるけど、1軒目よりは頑丈そうで、床は抜けないような気がした。
だって、築59年 → 築45年なら14歳も若いんだぜっ?!
ほほう、ええんちゃう?
エアコンはないが、ピアノを弾いていないときに窓を開けたらいいか。
不動産屋のスタッフさんには、引っ越しの理由を、事前にくわしく説明しておいた。
「せっかく『音出し可』に住んでいたのに、苦情が来てしまってピアノを弾けなくなったんです。
なので、必ず『ピアノOK』の物件にしてください」
すると、スタッフさん、
「2ヵ月ほど前に、やっぱり『ピアノの苦情』で引っ越したお客さん、いましたよ」と言う。
「えーっ?!」と身を乗り出す私。
「その方、分譲賃貸のマンション住まいだったんですが、下の階から苦情が来たんです」
「グランドピアノですか?」
「そうです」
ふうん、分譲マンションだったら、賃貸のペラペラじゃないから、音はかなりマシな気がするが、それでも苦情が出るんだなあ。
みんな、タイヘンでごわす。
不動産屋さん「その方、ココからわりと近い一戸建てに引っ越して、弾けるようになりましたよ」
ほほう、ほうほう!
そうかっ! 一戸建て、やっぱりええんやなっ!
しかもすでに、大家さんは「グランドピアノOK」と、キッチリ言っておられるらしい。
よし! 決まりじゃ!
「はい、ではココをお願いします」と私は、高らかに宣言した。
けれども、審査通るんかいな?!
あたくし、年金って月105,907円ですのよ。
34,000円の家賃払えるって、げっ! だれも思わんのちゃう?!