「うふ、他人の不幸は蜜の味」なんて言うとるからバチが当たるのさ│借金を返せなくなった恥ずかしい真相│その22

音楽

けれども、私としては、ちょうど不動産屋さんが居合わせているときに、だれかがモノを投げてくれてラッキー♪と思っちまった。

だってさあ、私が神経質で細けえヤツだと思われたら、ヤだもん。

で、不動産屋さんは大胆にも、ゴミ屋敷の南側にある細っそい通路を、ゴミを踏みつけながら奥まで見に行った。

そんなのは、さすがに男性でないとできないよねえ。

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でも、せっかく行ってくれた不動産屋さんには申し訳ないけど、ああ、その姿をもしも、ゴミ屋敷お母さんが見たら、またきっと私に「男うんぬん」って言うだろうに。

さて、不動産屋さんは、たぶん謎男さんのウチあたりまで行って、また、バリバリガシャガシャ、ゴミを踏みしだきながら戻ってきた。

「だれもいないですね」と声を潜めて言う不動産屋さん。

とりあえずいっしょに私のウチに入る。

私の狭い机で、不動産屋さんと二人で居たら、ものすごくホッとした。

はあ、やっぱりココのウチで一人暮らしはムリだな。

そもそもピアノ弾けない時点でダメだしね。




私「いちばんの目的が『ピアノ』なので、やっぱり引っ越します。

すみませんが、また物件探しをお願いしていいですか?」

すると、不動産屋さんはこう言った。

「それも申し訳ないので、ちょっとお待ちください。

ココの家屋は、以前はある会社が、従業員の寝泊まりに使っていたんですよ。

その従業員はみんな男性だったし、夜間しか使わなかったから、こんなことはわからなかったですね」

ああ、そうか、なるほど。

そういえば、怒鳴り合いのケンカは昼間がほとんどで、夜はウチの周りをウロウロするだけだ。

いったん不動産屋さんは帰って、その翌日、各家の登記簿謄本を写したラインが送られてきた。

登記簿謄本って、なんかワクワクするなあ。

とくに「競売」とか見つけたら、をを! 借金払えんようなって、えらいこっちゃ、「他人の不幸は蜜の味」みたいな。




●「謎の家」:最初の所有者は死亡したらしく、3名が相続している。

謎男さんの名前ではないので、おそらく謎男さんが賃貸かなにかで入居?

●「ゴミ屋敷」:最初の所有者死亡 → 2名が相続 → 売買で他県の人が所有

お母さんが「家賃3万」と言っていたので、賃貸で入居している。

●「倒壊寸前の廃屋」:最初の所有者のとき、根抵当権が設定されていて、その金額が数千万円というバブリーな数字!

昭和63年だから、まさに泡だらけというか。

んで、よろこんだらアカンのやけど、その後「競売による売却」という文字が。

その落札者の住所は、まさにその廃屋の位置なのだが、だれも住んでいない。

新築当時、数千万円の価値とうたわれていた家は、見る影もなくいまにも崩壊しそうだ。

そして、不動産屋さんにも、各所有者の連絡先は不明とのこと。

結局、謄本に載っていることしかわからなかったらしい。

あとで電話をかけてきた不動産屋さん、

「う~ん、困りましたね、どうしましょうか?」

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