「水道なし、便所はボットン」物件を内見する直前、不動産屋が言い放った冷たい言葉│借金を返せなくなった恥ずかしい真相│その25

音楽

えーっ?! いまどき水道のない家ってあるのっ?!

そのとき、ふとアタマをよぎったのは、あるピアニストのことだった。

もう引退したブレンデルは、1931年生まれ。

現在、なんと92歳だ。

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先日ツイッターで、ある人が近況を知らせてくれていて、それによると、「ベートーベンとゲーテを研究中」だそうだ。

で、そのブレンデルが、まだ若き19歳のとき、はじめてウィーンに出てきたとき、ピアノを持っていなかったんだよね!

ブレンデルは対話録で、19才の当時を振り返ってこう言っている。

「でも最初の頃は楽器を置く場所がなく、グランドピアノすらない状態でした。

外の廊下に『水場』があって、バケツで水を汲んでこなくてはなりませんでした。

そして何年もの間、ピアノのある他人の家で練習をさせてもらっていました」

ピアノもない、水道もない!

私はまだ、グランドピアノがある。

水道ないぐらいで、文句言うてどないすんねんっ?!




そしたら、不動産屋さん、こう言った。

「水道はないんですが、井戸はあります

私「井戸っ?! じゃあ、井戸からバケツで水汲んでくるんですかっ?!

「いえいえ、井戸から電動でポンプアップしていて、ふつうの水道みたいに、蛇口をひねったら水は出ます」

そっかー、ブレンデルのマネして「バケツで水汲み」やったら、ちったあ、ピアノがウマくなるかと思ったけど、そうもいかなかった。

不動産屋さん「それと、トイレは汲み取りです」

うむ、だんだんわかってきたぞ。

要するに「山小屋」みてえな按配なんだ。

山小屋も水道なんかなくて、「天水」といって、雨水を貯めて利用している。

トイレは、もちろんボットン。

そりゃそうだよ。

下水道なんてインフラは、税金の採算が取れるところにしか、引かないよな?

不動産屋さん「井戸水を維持するために、毎月自治会費1,000円が必要です。

ゴミは、ふもとの町まで、自分で持って行くことになります」

私「あのう、ネットって使えるんですかね?」

「わかりません」

「携帯は?」

「わかりません」




げっ……なんか、世の中すべてから隔絶されすぎてへん?

でも、別荘ってそもそも「非日常」を楽しむとこだから、それで正解か?

ともかく内見に行く。

当日、またまた楽器店スタッフさんが、防音の必要性判断のため、同行してくれる。

現地のふもとに近いスーパーの駐車場で、一同待ち合わせをした。

すると、不動産屋さんが私に向かって、

「すみません、僕のクルマ、ナビがついていなくて。

ゆるいさんが一番先頭を走ってもらえますか?

ものすごく狭い急坂なので、気を付けてくださいね」

えーっ?!

あ、あたいがみんなを先導すんのかいっ?!

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