じゃあ、あんた、いっしょに崖から落ちてもええんやね?│借金を返せなくなった恥ずかしい真相│その26

音楽

そもそも私は、クルマの運転が非常にヘタクソである。

40歳のときに免許を取って以来、たぶん10回はぶつけとるわ。

さいわい、コンビニに突っ込んだとか、ヒト様にどーのこーのはない。

だが、バック失敗して後ろに激突は数回、壁にガリガリ数回、サイドミラーぶっちぎり1回とか、そういう経歴でごぜえます。

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むかしは山登りをしていたから、必要に迫られて山道を入っていたけど、アレってほんま細っそい道ばっかり。

そんな山道は、基本的にすれ違い不可能で、たまーに設けてある待避所でしかすれ違いできない。

細っそい道でバッタリ対向車と出くわすのが、熊とバッタリ出くわすより、はるかに恐怖だった。

なので、登山口にたどり着くまでの狭い道が怖すぎて、どうかすると、夜11時ぐらいにわざわざその狭い道をノロノロ走って登山口まで行き、そこで車中泊していた。

夜間ならば、もう登山口からふもとに戻るクルマはまずいない。

それに万一対向車があったとしても、ヘッドライトの灯りで事前にわかるからだ。

なーんてやってたのも、大昔のハナシ。

だから、不動産屋さんに「先頭走ってください」と命じられて、私は青ざめたのだ。




しかも、楽器店スタッフさんが、

「じゃあ、私は、ゆるいさんの助手席に乗りますね。

そんなに狭い道なら、クルマ2台のほうがいいでしょう?」

いやっ、よくねえぞっ!

他人がすぐ横におったら、よけい緊張するじゃん?!

まあ、でも左が崖っぷちだったら、あなたに見ていただこう。

転落するときもごいっしょですわよ、うふ。

こうなったら、ナビのねーちゃんだけが頼りだ。

いやいや、ねーちゃんだって、

「まもなく対向車が来ます」なんて教えてくれんぞっ!

私はハラをくくって走りはじめた。

やや広かった道路は、ふもとの集落に入ると、とたんにエゲツないほど狭くなる。

めったに対向車は来ないが、私はビクビクおびえながら、ゆーっくり走らせる。

じきに急坂がはじまった。

あんまり登り坂がキツすぎて、前方の道路が見えにくく、あはは、空のほうがよく見えるぜ! やっほー!

▼こんなヤツ、ふつーのヒトは平気なのかっ?!






私はダメだ。

てか、私の軽トラもダメになってきて、アクセルめり込むほど踏んでも、ぜいぜい言うて上がらなくなってきた。

ああもう、ずり落ちそうやん?!

それでも、どうにかこうにか別荘地の入り口にたどり着いた、ふう。

しかし、入り口の坂が尋常ではない。

これはもはや、スキーのジャンプ台を下からクルマが登るんかいっ?!みたいな恐ろしい坂だった。

▼こんなにっ! いや、大したことないか、画像で見たら(悲)






でもさあ、あとでこの画像をもとに、どのぐらいの急坂か計算したら「勾配 27.8度」だったよ。

調べてみると、

上り勾配における縦断勾配の限界は32%

普通のクルマは一体どのぐらいの坂道まで上ることが可能なのだろうか?
車両の登坂能力から見た上り勾配における縦断勾配の限界は32%と考えられる。
出典 https://www.webcartop.jp/2021/12/813744/

ほらほらほらぁ~、やっぱし限界に近いじゃん?!

さぁて、あたいの軽トラは、この激坂を登りきることができるのかっ?!

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