母の「転倒」をできるだけ予防したい。
去年すでに、背骨を圧迫骨折してしまっている。
母は約10年前に骨粗鬆症と診断されて、ずっとクスリを飲んでいるが、骨密度測定は踵の超音波検査しか受けていない。
私は、デカい病院でデカい機械で検査(DEXA法)して、骨粗鬆症と診断された。
母はまだ、そういう大きな機械での検査は受けていないそうだ。
クスリも、飲みづらいヤツはやめて、いまは副作用が出ないのを2種類飲んでいる。
私も母も骨粗鬆症だから、近くにいい整形外科を見つけて、いっしょにかかりたいところ。
だから病院探しも早くやらないといけないが、まずとにかく日々の「転倒防止」が最優先。
ところが、やはりトシのせいか、母自身、「こういうときが、とても危ない」と気づきにくいらしい。
「コロびそうで怖い、怖い」とやたら怖がっているが、具体的にどういうときに怖いのか、意外と私は理解していなかった。
じつは、シャワーを浴びたあと、浴室の床がとてもすべりやすく、浴室から洗面所に移動するとき、非常に危険だとわかったのだ。
週3回のシャワーは、都度ヘルパーさんが入浴介助に来てくれる。
そして、問題の「浴室 → 洗面所」移動も、先にヘルパーさんが洗面所に出ており、母の両手を支えて浴室から出してくれる。
けれどねえ、風呂場の床って、アレはリンスのせいかな? ある程度、お湯で流したとしても、たしかにかなりすべりやすいと判明。
「いま、いちばん怖いのが、お風呂場から出るとき」という母。
う~ん、もっと早く言ってくれよう。
だが、ソレがいっちゃんヤバいとわかったので、対策を考える。
もともと洗面所のマットも、すべりにくく吸水性のいいモノ↓に買い替えた。
これが母には大好評。
「いままでのマットのうち、いちばんふわふわで水を吸ってくれるわ!
ヘルパーさんがいなかったら、もっとずっと踏んでいたい」とのこと。
このマットの大判(61cm×91cm)を洗面所いっぱいに敷いていて、洗面所横の廊下には、キャスター付きイスを待機させている。
なので、大判マットから直接イスに座れる体勢にしてあり、ここから部屋へは「簡易車椅子」みたいに移動できる。
じゃあ、浴室の床をどうするか?
この大判マットは、裏面がゴムのように弾性のある素材ですべりにくい。
ならば、このマットの小ぶりなヤツ(43cm×61cm)を、浴室の床にじかに敷いてみたらどうじゃろ?
ということで、本日ヘルパーさんに頼んでみた。
こういうマットを、浴室から出る直前に、わざわざ「浴室のなかに、濡れている床の上に直接置く」というのを、わかってもらえるか?
この点が悩ましかったが、私が説明したら、すぐに理解していただけた。
じっさいそんなふうに母に使ってもらったら、効果バツグンだった。
「ふかふかでぜんぜんすべらないし、これでものすごく安心になった~」と大喜び。
やれやれ、ふう。
母自身が「怖い」と感じていることは、こまめに聞き出して、事前に対応することですな。
ちなみに、浴室床に直接置いたマットは、ウラも水切れがよく、ほとんどビチャビチャにならず、ベランダに干したらすぐ乾いた。