母、90歳。
さすがに90年も使うと、あちこちガタがくるようですな。
なので、持病が「骨粗しょう症(腰椎圧迫骨折)、橋本病、糖尿病、下肢神経障害性疼痛、高血圧、高脂血症」とにぎやかで、あと腎臓も悪いらしい。
私もいい加減ババアですけん、いろいろあるが、いっちゃんヤバいのは骨粗しょう症だ。
思い返すと、たしか30代後半かな、どこかで検査受けて、
「骨密度、ヤバめ。いまの時点で『50代』ぐらいしかねえっすよ」って言われた。
言われたけど、ぜんぜん気にも留めなかった。
そのまま15年放置したら、骨密度が77%(腰椎)になった。
これが53歳のときで、いまから8年前、すでに「骨量減少」というレベルに落ちていた。
で、ちょうど1年前に受けた検査では、骨密度が69%(腰椎)。
骨密度が「若年成人の70%以下」になると「骨粗しょう症」と診断される。
というわけで、順調に下がりつづけた結果、とうとう私も、去年からりっぱな「骨粗しょう症患者」という称号を得た。
処方されたクスリは、エルデカルシトール(活性型ビタミンD3製剤)。
でも、忙しくて病院に行かず、だいぶん前から切らしていた。
やっべーなーと思っていたし、なんせ目の前で、骨粗しょう症で圧迫骨折したばあちゃんがうごめいているし、ついに私も、整形外科を受診することにした。
ネットで見つけた個人クリニックで、ウチからクルマで30分。
「病院は、すべからく番号札1番を取るべし」というのが、母ちゃんの信念。
あたしゃ、ひとり暮らしだったときは、どこの病院も午前11時半とかに、もそもそ出向いていた。
けどさ、母ちゃんと同居してからは、起床が午前5時。
どこへ出かけるにしても、余裕のよっちゃんで出発できる。
今回は、ウチを午前7:00に出て、クリニックへは7:30到着、入り口で立って待つ。
8:00開院で番号札1番をゲット、あとはのんびりキンドル(電子書籍リーダー)でマンガを読んで待つ。
もうね、キンドルさえあれば何時間でもヒマつぶしOK。
9:00診察開始だが、初診なので、9:20に診察。
先生「1年前で69%ですか。カルシウムはじゅうぶん取っていますか?
検査結果を見て、治療方針を考えましょう」と穏やかな印象の方。
今日はまず検査のみで、採血、採尿、骨密度検査(DEXA(デキサ)法)。
スタッフの方々も、みなさん、いいヒトばかりで、ふうん、なんか居心地のいいクリニックだなあ。
次回検査結果がわかるのだが、朝イチの予約でないと、母ちゃんの昼食に間に合わない。
だもんで、8:45予約が空いている10月末に、再診となった。
それまでのあいだは、またエルデカルシトールを処方。
赤くて丸い透明なおクスリで、母が「イクラちゃん」と呼んでいるヤツ。
母は、イクラちゃんと、あと女性ホルモン様の働きをするクスリを飲んでいる。
その処方しているのは内科のお医者さん。
母が去年、背骨を圧迫骨折したときは、べつの整形外科にかかっていたが、ほらぁ、こないだ「手のシビレ」で診てもらいにいったら、むちゃくそ怒られたっしょ?
で、これからはそのコワい先生とこに、母はもう行けない。
今回私が行った整形外科は、しろうと判断だけど、よさげに思えたので、母におすすめしてみた。
けどさ、母ちゃん「クルマで片道30分は遠すぎて疲れる」とのこと。
「ウチから近くて、待たないでいいクリニック」を希望しているんで、母が行く整形外科は、またべつに探すことにした。