今日は、母のインフルエンザ予防接種。
先月13日は、コロナワクチン予防接種だった。
私はまったく知らなかったが、高齢者はコロナワクチン、めっちゃぎょーさんヤるんですな。
こないだのヤツを入れると、合計7回も打ってやがんの。
予防接種って、サ高住だったら、お医者さんが施設に来て、全員に打ってくれるらしい。
う~ん、悔しい?けれど、これも施設のメリットだなあ。
で、在宅ならば、どんな接種でも、こっちからクリニックに出向かないといけない。
メンドくせー。
さて、今日はインフルだよ。
しかし、昨日の昼食時、すでに「事件」が発生していた。
食べている最中に、母が「うっ!」と妙な声を出した。
しばらくして、口のなかから黒っぽいモノを吐き出す母。
見ると、それは「虫歯の被せ物」だった。
ははあ、奥歯に被せてあった金属が、はずれたんだな、たぶん劣化して。
だが、劣化、いや烈火のごとく、怒り狂ったのは母だった。
「あのヤブ医者めっ! またこんなことにっ!」と憤る。
まあ、つねづね2番目の部分入れ歯が合わないことを、呪っていたんだが。
どういうわけか、呪いが周りめぐって、被せ物に命中したか?
いや、ただ単に劣化だと思う。
その歯科クリニックは、転居前の地域にあり、そこそこ遠い。
もう遠くまで外出したくない母には、おすすめできない。
そもそもヤブなんだし。
私は、訪問歯科診療を提案した。
取れた被せ物をつけるだけなら、訪問歯科でもじゅうぶん対応できるのでは。
けれども、案の定、母は訪問歯科をウサン臭がる。
ウサン臭い訪問か、慣れたヤブか、究極の選択を迫られた母ちゃん、
「しかたないわっ! ハラ立つけど年寄りヤブ医者にするわっ!」
でもなあ、そこのクリニック、自家用車を横づけデキそうもない。
そういう特殊な通りに面したビルに入っている歯科なのだ。
ネットでいろいろ調べたら、タクシーでさえ、客待ち場所や台数が厳格に定められているとわかる。
そんなトコで、自分のクルマ停めてさ、母をビルの3階まで送迎してたら、またまたお巡りさんに「お札」貼られるやん?!
結局、こうすることになった。
1.まず自家用車で、その地域にあるコインパーキングへ行く。
2.コインパーキングからタクシーで、歯科クリニックへ行く。
こうすると、私がゆっくりずっと母に付き添えるので、いちばん安全。
そして、全行程をタクシーにするより安上がりだ。
ただし、「大通りから近いコインパーキング」を探すのが、けっこうむずかしい。
なくはないけど、台数が少ないところがほとんど。
満車の場合を考えて、3ヵ所ぐらいは候補を考えないと。
で、距離は近くても「パーキングから、タクシーを拾える大通りまで」、母が歩くのはムリ。
なので、私がタクシーをつかまえて、パーキングで待つ母を乗せて、それからクリニックに向かう。
ふう。
なにせ、母はタクシーを極力使いたくないので、タイヘンなのだ。
さて、話は今朝に戻る。
母の部屋で、起きる気配がした。
寝起きがよろしくない気配が濃厚である。
だいじょうぶか?
けれども、母がシルバーカーを使って、ようやく歩いているときに、話しかけるのは非常によくない。
話をすると、歩行から注意がそれて、転倒につながる。
私は、母の視界に入らないようにして、無言で母の様子をうかがっていた。
と、そのあとすぐに、ドタンという鈍い音が響いた。
ああっ!!