母が、A病院で胃ろう造設するからといって、私は痛くもカユくもない。
ふふ、でも落ち着かな~い。
いったんK総合病院を、朝9時ごろに退院して、そのまま私のクルマで、A病院に入院するだけ。
けどな、いろいろくわしいことが、わかんねーのよ。
そもそも「手術日」がわからない。
う~ん、入院した当日か、それとも翌日か?
今日の夕方、いつもの定期便で、K総合病院へ手紙を持って行った。
そしたら、受付のヒトが「ご本人からお手紙、預かっています」と渡してくれた。
おう、ひさしぶりの手紙だねえ。
いそいそと中身を取り出すと、一筆箋に1枚だけだが、いつもの母らしい、きれいな字がつづられていた。
わわっ! ほんとに回復してるよっ!
いやあ、たくましいねえ。
ありがとうございます。
楽しみにしています。
ただ一ヵ所分かりません。
1月17日(水)の朝は、絶食でしょうか。
私はそのつもりですが?
春ちゃんが誰かに確かめてもらえませんか。
忙しい所をごめんなさいね。
よろしくお願いします。
いやいやいや、そないていねいに書かんでええけど。
はは、母ちゃんらしい質問っすねえ。
てか、なんでこのヒトは、病院でほとんど寝ていて、しかも「そろそろあの世へどうぞ」とか勧められていたのに、いったいなぜ、認知症にならねーんだろ?
さて私も、当日朝、絶食かどうかは気になっていた。
だが、そこはさすがに、主治医先生が指示されていると思い、病院には確認していなかった。
だいたい病院へ「家族は電話禁止」だしね。
確実に連絡できるのは、病院の地域連携室だけ。
なので、ウチに帰ってから、地域連携室に質問メールを送っておいた。
回答が来たら、またその旨を手紙に書いて、母に届けよう。
そういえば、こないだ私がA病院に行ったとき、担当医の先生が、
「ご本人の意思は、なかなかむずかしいと思いますが」とおっしゃっていた。
もー、みんなさあ、90歳だったら「なんもわからん」って決めつけてさあ、もーっ!
ちゃうちゃう。
ウチの母ちゃんは、みずから好きこのんで、
「まだまだ生きるわよっ!」と、なんでもする気満々なんすけど。
でもさ、いまの時点で、鼻チューブで栄養摂って、ここまでかなり元気なったから、つい期待しちゃうね。
まあ、老いは止められない。
ましてや、「瀬戸際」まで行って、引き返してきた身だ。
そこんとこを、私も母もよく考えて、これからの「ほんとの余生」を過ごさないとね。