母がウチにいたころは「夜9時就寝、朝5時起床」を厳守していた。
母ちゃん、たいそう几帳面で、それはむかしからだけど、いまも変わらない。
私も、以前とちがって、母を客観的に見られるようになり、
そう、わりと「観察できる」ようになったら、いやあ、母ほど規則正しく生活しているヒト、見たことない。
母は野球が大好きで、ひいきの球団は野球中継を必ずテレビで見る。
で、応援しているトコが、9回同点で逆転しそうになっていても、夜8時50分で、テレビを消してしまうのだ。
たまたまいっしょに見ていた私は、さすがにあきれて、
「どうして、あと少しだけなのに見ないの?」と尋ねると、
「試合結果は、明日にはわかるじゃない?
それより、決めた時間に寝たいのよ」
そして、さっさとトイレに行って、パジャマに着替えて、ベッドに入ってしまった。
あ、そうそう、夏ごろはまだひとりでトイレに行っていたねえ。
ごはんもモリモリ食べていたし。
だのに、9月中旬からパッタリ食欲がなくなって、あちこち悪くなり、11月30日に入院。
とうとう胃ろう造設をして、まあでも、たぶん近いうちに退院できるかな。
私はといえば、ダメだ。
とことんダメになっていて、まず「夜11時就寝、朝8時起床」になっちまった。
なんかこのごろ、8時間睡眠じゃまだ眠い。
9時間にすると、ちょうどいいけど、母ちゃんが戻ってきたらヤバいぜ、コレ。
母はたぶん、病院だと「6時起床」ぐらいのはず。
まあ、6時ならなんとか戻せるかのう。
といっても、この私が「夜12時前にいつも寝ている」って奇跡のようだ。
いやあ、やっぱりそういう生活のほうが断然いい。
がんばって、6時起床まで繰り上げよう。
起床時刻はなんとかなるけど、もっとヤバいのは「床可視率の低下」。
とくに、母の部屋がヤバいの。
レンタルの介護ベッドも引き払って、ガラ~ンとしているから、宅配の段ボールとか、雑紙だとか、仮置きのモノがいっぱいでさあ。
あらら、汚部屋ができちゃった。
母ちゃんは、ぜったい床にモノ置きっぱなしとかしないけど、私はついついやっちゃう。
なんで90のばあちゃんのほうが、キチンとしてるんだよう。
てか、自宅に戻ってからは、室内でもいったん「車椅子でいい」と、こないだ面会のとき、了承してくれた。
それは、非常に助かる!
シルバーカーじゃ、つねに転倒の危険があるが、車椅子だと、いまならまったく転倒しない状態。
病院のなかで、母を車椅子で移動させていたら、もう、ラクチンラクチン。
シルバーカーごと抱えていた、これまでの苦労はなんじゃらほい?だった。
だが!
母の部屋で、車椅子を自由に動かせるようにするには、かなり荷物を減らさんといかん。
しかもトイレは「ポータブルはぜったいイヤ!」と言っているので、トイレまでスムーズに行けるようにせんといかん。
私はありがたいけどね。
ふつうのトイレをそのまま使ってくれたら、そりゃ助かる。
母が順調に回復してくれて、とてもうれしいけど、退院日までにやらないかんことが山積み。
ふう。