母が退院して、今日で十日目。
入院が3ヵ月もつづいたので、相当ストレスも溜まっていたようだ。
病院では、看護師さんがとても忙しくしていて、ナースコールを押してもなかなか来てもらえない。
大部屋だったので、しょっちゅうだれかが出入りしているし、大きな声や物音がいつも響く。
そりゃもう、落ち着かないし、話し相手もいないし、ほんと悲惨な状況だった。
でも、ウチに帰ったら、のんびりゆっくり休めるようになった。
ウチでのコールチャイム、以前は送信ボタン1個のヤツだった。
これもいいんだけど、母が持っておく送信ボタンが1個だけ。
トイレに行くとき、そのボタンをパジャマのポケットに入れて、トイレまで連れて行く。
用足しが終わって、母がそのボタンを押すと → 私の受信機がピンポンと鳴って、下着を上げに迎えに行く。
で、ベッドまで戻ったら、忘れずに、パジャマのポケットから送信ボタンを出して、枕元に置かないといけない。
そういうのが、やっぱりメンドー。
あと、母の部屋にふたりでいるとき、玄関インターホンが鳴っても、ぜんぜん聞こえないのよね。
だもんで、たとえば、訪問ナントカのヒトが来る時間帯に、私は母のそばを離れて、インターホンが聞こえるところで待っていた。
これもメンドー。
訪問診療、訪問歯科、訪問看護、訪問リハビリ、ケアマネさん、介護用品会社さん、って、来ていただけるのはありがたいけど、訪問に備えてインターホンにへばりつくのを止めたい。
なので、送信ボタンを追加できる機種に変更。
使ってみたら、コイツはきわめて優秀だった。
送信ボタンは、つぎの4ヵ所に設置。
1.母の枕元
2.トイレ
3.母のイス付近
4.玄関ドア
受信機は、私がいつもポケットに入れておく。
チャイム音は64種類から選べて、しかも場所ごとに設定できる。ヒトの音声も選べるのがすごく便利。
1.母の枕元 → 「ちょっと来てください」
2.トイレ → 「トイレで呼んでいます」
3.母のイス付近 → 「呼んでいます」
4.玄関ドア → 「玄関で呼んでいます」
若い女性の声なので、とてもいい感じ。
母ちゃん「そのコ、かわいいわあ~
かわいい声でおしゃべりするわあ~」と大喜び。
いっちゃん助かるのが「玄関で呼んでいます」。
いやあ、チャイムじゃなくて、コトバで伝えてもらうと、めっちゃよくわかる!
意外と「音だけ」というのは、一瞬なんのことか、脳ミソで処理するのが負担だとわかった。
それに「音」で呼び出されると、その音を聞いた瞬間、イヤな気がするけど、
女性がやさしくソフトに呼んでくれると、あれ? イヤじゃないなあ。
ほんと、それはぜんぜんちがっていて、「やわらかいしゃべり口調」だけで、こんなに気分が変わるとは!
んで、「玄関で呼んでいます」が聞こえて、宅配を受け取ったりすると、
あとで、母ちゃんとふたりで、
「いい世の中になったねえ」といまだに感激しっぱなし。
こういうワイヤレスチャイムも、アマゾンのレビュー数とかを参考にして、ポチポチッと買った。
母ちゃん「やっぱりアマゾンはすごい! 倉庫もすごいよ!」と興奮。
いま、介護度が重くなったので、つぎつぎ買いまくっているけど、なにか届くたびに喜んでいる要介護4の90歳。
「アマゾンとヨドバシと楽天、いいねえ」と言っているが、なんかヘンなばあちゃんだ。