90歳要介護4「生まれてはじめて味わった極楽気分」がコレ│はじめての訪問入浴介護

日々のあれこれ

本日は、はじめての訪問入浴介護。

ええと、自宅の浴室で、入浴を介助してもらうんじゃない。

デカいバスタブを、部屋のなかに入れて、全身浸かり、洗ってもらうというヤツ。

って、ふつうのヒトはご存じだろうか?

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私は知らなんだ。

ケアマネさんからもらった「高齢者のためのガイドブック」に載っていて、それから検索して、どういうコトなのかおおよそわかった。

さて、定刻になると、看護師さん1名+ヘルパーさん2名(内、1名は男性)が来てくれた。

▼まず、介護ベッドの横に、大きなビニールを敷いてくれる。

▼浴室では、もうお湯を貯めてくれていた。

ウチのバスタブのなかには、浴室介護イス・浴室マット、洗面器などを入れっぱなしだった。

しかし、そういうのをぜんぶ出してくれて、もはや42℃のお湯を貯めつつある。

下部真ん中に見えている「太い緑のパイプ」は、排水用のパイプだ。




▼あっという間に、部屋に運び込まれたバスタブ!

すんげえ、すんげえ! かわいいピンクで、ほんとにちゃんとしたバスタブだ!

シャワーも付いている~!

▼お湯には入浴剤も入れてくれた。今日は「登別の温泉」とのこと。

バス用の枕は、ドライヤーで温めてくれるという手間のかけかたに驚く。

▼これまたあっという間に、お風呂に移動させてもらって、ご満悦のお母さま。






▼足の指も1本ずつていねいに洗い上げてくれる。

▼希望すればシーツ交換もしてくれる。交換しないときは、こんなふうにコロコロで掃除してもらえる。

私は興味津々で見学していたが、う~ん、「入浴介助」(自宅の浴室で、ヘルパーさんひとりで洗ってもらう)より、はるかにていねいに入念に洗ってくれている。

シャンプーも美容院みたいにていねい。顔も、細かく部分にわけて、そうっと洗ってくれる。




背中はといえば、半分ずつ身体を傾けて、こちらは豪快に力を込めてゴシゴシと、

「このぐらいでもいいですか?」

「もっと強くていいです!」

「じゃあ、(ゴシゴシゴシ!)このぐらいですか?」

「それでいいです、気もちいいですっ!」と甲高い声を上げてよろこぶ母ちゃん。

また、胸や下半身を洗うときは、男性ヘルパーさんが、自分の顔のまえにバスタオルを掲げて、

「はい、僕には見えませんから、だいじょうぶですよ~」とまで言ってくれる配慮。

ひゃあ、すんばらしい!

母が以前入っていたサ高住では、若い男性ヘルパーさんも、入浴介助をしていた。

入居者さんのあいだでは、ひっそりと「何歳になっても、男のヒトはイヤだねえ」と言い合っていたらしい。




洗い終わると、バスタブのお湯を排出しつつ、ゆすぎのシャワーを存分にかけてくれる。

シャワーのあとは、業者さんが持ってきた大型バスタオルの上に移動。

他にも、何枚ものバスタオルを使って、全身を拭き上げ、そのあいだにも髪の毛はドライヤー。

下着、パジャマ、靴下も付けてくれて、髪はブラッシング。

最後は、足の爪切りも。私にはむずかしい巻き爪も、看護師さんは難なく切ってくれた。

以上、なにひとつ言うことない、至れり尽くせりのお風呂だった。

これはねえ、やっぱり「マンパワーと場所」だね。

3人が手掛けて、しかもわりと広い場所で動けるからこそ、隅々まで行き届いたサービスをしてもらえる。

ここまでやって、介護保険、だいじょうぶかっ?!と心配になるが、あまりにもみごとなサービスで感動したよ。




そして、母本人は、みなさんが帰ったあと、

「こんなにすごいお風呂は生まれてはじめてっ!」とデカい声を張りあげた。

母「まるで天国よ! 極楽よ!」

私「それは、まだ早い」

「あはは! でも、こーんなに気もちいいお風呂、信じられないっ!

だって、自分でなーんにもしないで、寝ているだけで極楽なんだから。

ああ、つぎのお風呂が待ち遠しいわあ!」

いやいや、見ている私にも、その気もちはよくわかる。

それにしても、90歳であらたに「極楽気分を味わえる体験」って、ああ、そういうこともあるんだな、と感慨深いよ。

延命治療して、なあ、よかったじゃないか。

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