入院中、リハビリをしていたので、こりゃあチャンス!と思い、退院後は「訪問リハビリテーション」を申し込んでおいた。
んなもん、母に相談することなく、てか、面会制限ありすぎでなんの相談もできないんで、私が勝手にケアマネさんに伝えたのだ。
入院しているときは、胃ろう造設まえなんか、毎日平行棒を使って18メートルも歩けるようになっていた。
ただし、胃ろう手術後は痛みがあるので、ベッド上でのリハビリだったらしい。
母「毎日リハビリはしんどかった。やっぱりリハビリはしんどい、やりたくない」
だのに、自宅トイレへ歩いて行くことには、こだわっている。
もちろん、そうしてもらえれば、私もすごく助かるのだが。
で、退院後の訪問リハビリは、昨日が3回目。
前回のとき、先生にとてもホメられるほど変化があった。
けれども、それから3日たつと、
母「やっぱりリハビリしんどい。座っていたくない。寝ているほうがいい」
ベッドに「3分間腰かける」のが、しんどくてたまらんってこと。
なので、その後は「ベッドに腰かける」という動作も止めた。
まあ、しんどいことをムリしてやらんでもええやん?
結局、後半3日間は放ったらかしで、理学療法士Y先生に、母を丸投げした。
母の身体を子細に調べてから、
Y先生「いえいえ、初回にくらべたら、じゅうぶんしっかりされていますよ」
私「そうですか? 3分座るのもやめちゃったんですけど」
「じゃあ、1分にしましょう。
それと、体操は座ってやるのではなく、寝てできる体操に替えましょう」
ってことで、寝てやれる体操を3つ教えていただく。
2.ヒザを立てて伸ばす 片足ずつ5回
3.両腕を天井に向かって曲げ伸ばし 10回
この体操を、とくに朝イチのトイレ前にやりましょう、とのこと。
私も毎朝やることにした。いきなり起きるよりずっといい。
で、そのあと母を起こしに行ったら、もう目を覚ましていた。
私「昨日、Y先生に教えてもらった体操やった?」
母「少しやったよ」
私は、もうクドクド文句を言うのはやめたので、そのまま支えてトイレへ行く。
このごろ、足取りでよくわかるが、今朝はかなり危なかった。
ヒザ折れ寸前だなあ。
でも、体操をムリ強いしたくない。
ちなみに、昨日Y先生が帰られた直後、トイレに行ったとき、
母「あ! すごくラクに動ける!」と驚いていた。
でしょでしょ~?
けれども、母は「ラクにトイレに行けるから → リハビリをつづけよう」とは思わないのだ。
コレってさ、↑そう思うのは、じつは私なんだよ。
リハビリについては、母とよく話し合うけど、母は一貫して「リハビリ、やりたくない。ずっと寝ていたい」。
で、あくまでも「いまの私」は、リハビリいいじゃん、もっとやろうよ!なのだ。
けどさ、ほんと「61歳の私」がそう思っているだけで、将来「90歳の私」が果たしてそう思えるだろうか?
まあ、年齢にかぎらず、やっぱり「そのヒト本人がやりたいか? そうでないか?」が決め手だよね。
だから母には「Y先生のリハビリ、やめたかったら、いつでもやめていいからね」と言ってある。
「そう言われると、ほっとするわ」と母はニッコリしていた。