いやあ、大発見だわさっ!
さっき、発見したのよ。
自分史に残る大発見じゃん?!
これ、いまブログにしっかり書いておかないと。
明日レッスンなのよ。
そしたら、私のことだから、ぜったい先生に「新発見です!」とか言いたくなるのよ。
それでなくても、ヤバい仕上がりなのに、余計なこと言うなよ、おまい。
基本的に、レッスンのときは「貝」になることにしとります。
ええと、その世紀の大発見はね。
それは、私のピアノは「皿回し」だよねってこと。
まんべんなく練習せえへんかったら、どこかの皿が即落ちてくる。
ひゃあ、なんでこんなおもろいこと、発見したんだろっ?!
いやいや、ぜんぜんおもろない。
もっと困らなあかんけど、そっかー、練習してもしても、なんでこないにボロボロなのか、やっと理由がわかったぞ!
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第2番K.282 第1楽章って、ぜんぶで36小節ある。
で、ここしばらく、「出だし3小節」と「終わり1小節」をねちっこく練習していた。
出だしと終わりで「恐怖に駆られる」から、とりあえず消せる火は消しておこうかと。
毎日50~100回練習しとったんですわ。
そしたら、う~ん、36枚目の皿はふらふらしながらも、ちょっと回るようになってきた。
1~3枚目は、まだヤバいねん。
早く回んねーかなーと思いながら、しつこく練習中。
でも、たまには通して弾いておかなきゃ、って、試しに弾いてみたら、わわっ! ほかのとこがめちゃくそヘタになってる!
どうしてっ?!
▼ここのとこなんか、前に合計6時間ぐらいやってるのに、もう弾けない。
左手の和音が、またもやバラバラ。好き勝手にバラけまくり。
えーっ?! なんでっ?! おかしい! 納得でけーん!
って、不審がっていたのだが。
はは、そうなんだ、「皿回し」なんだよ。
9~11枚目の皿をしばらく回してなかったから、落ちちゃってるんだよっ!
なーんだ、皿回しか、そりゃ、回してなかったら落ちるわなあ。
じゃあ、なんなん?!
ぜんぶの皿をさあ、毎日50回ずつ回せっちゅーのっ?!
36枚もある皿、どないしてぜんぶ回すねんっ?!
むかし、勤めていた会社でさ、エラいさんがよう言うとったわ。
「〇〇会社、皿回し」って。
エラいさん「あっちの皿、こっちの皿、ぜんぶ回さないかん。
こっちばっかり回しとったら、あっちの皿がすぐ落ちよる。
あっち回してたら、こんどは向こうが落ちよる」言うて、両手ぶんぶん振っとりました。
まあ、私は雑用のおばはんやったから、皿なんて関係なかったけど、そうか、ピアノは「皿回し」なんや。
おう、エラいさんの苦労がはじめてわかったぜ。
てか、もうじき発表会なのに、どうしよう、36枚の皿。
いちまーい、にまーい、さんまーい、って、怪談「皿屋敷」のお菊じゃあるめえし、9小節目で止まったら、どーすんだよっ?!