今年4月、60歳になる。
さすがに、40歳50歳になるのとワケがちがう。
老年期に入るのだ。
うむ、よかろう。
ならば、そのつもりで「余生の過ごしかた」をデザインしよう。
まず、自力で動けるのは何歳までか?
いま女性の健康寿命は約75歳らしい。
で、平均寿命(女性)は約87歳。
もう、その平均寿命は、よけいなモンというか、それいるの? ハラ立つな。
まあ、87歳-75歳=12年間 → 他人に迷惑かけまくって税金やらなんやら食いつぶす期間ね。
そんなの、どう過ごすかは、周りのかたがたがお考えになることなので、あたしゃ知らん。
で、私が考えるのは、「私が、おそらく自力で動けるであろう75歳まで」だ。
そっかー、あと15年間かあ。
短いのう。
しかたないが、意外と短い。
こんなに短いと、ふだんなんにも考えない私でも、計画を立てようという気になる。
残り15年だから、5年区切りがわかりやすい。
なんの根拠もないけど。
60歳から64歳までの5年間
いちおう「体力は現状維持」と楽観する「黄金老年期」。
この5年間は、ピアノに全エネルギーを注ぐ。
さいしょからあきらめるのもつまんないから、「やるだけやると → 少しはマシになる」と呑気にかまえて、もりもりピアノを弾く。
週1回のレッスンは、かならず通う。
レッスンごとの到達点を考えて、じゅうぶん練習する。
発表会とは心中するつもりで臨む。
と同時に、体力をつけるために、計画的にウォーキングをする。
なにせ「いっぺんにひとつしかデキないタチ」なので、この時期はピアノのみ。
65歳から69歳までの5年間
ピアノは継続するが、そろそろ上達はあきらめる。
老化を受け入れて、折り合いのつくやさしい曲とかでユルめにやる。
このころになれば、月2回レッスンがやっとになるだろう。
練習時間もやや減らす。
浮いた時間を、二上山ハイキングに割り当てる。
まだクルマを運転できるだろうから、二上山に通って、最後の山を楽しむ。
70歳から74歳(75歳直前)までの5年間
ピアノは細々と。
たぶん月1回レッスンに行けるかどうか、ギリギリ。
長距離運転がムリだろうから、そろそろレッスンもあやうい。
二上山はまだ行けると思う。近いし。
できれば、この時期に受け身の趣味を増やしたい。
ネットで映画を見るとか、朗読で小説を聴くとか。
75歳以降
ピアノのレッスンは辞める。
免許証返納。クルマ売却。
ネットで楽しめる趣味を広げる。
動けるうちは、近所をウォーキング。
そのうち、要支援要介護寝たきりお迎え。
献体するつもりなので、通夜葬式不要。
あっという間にお迎え
まあ、「ずっと健康」という前提で考えているのだが、それでもあっちゅーまに「お迎え」だねえ。
しかし、57歳からピアノを再開しておいて、ほんとよかったわ。
いまも指が動かなくて困っているけど、それでもねえ、まったく弾けないまま、人生終わっちゃうより、ずっとよかった。
こうやって再開して、発表会にも出られるようになって、すごくうれしい。
もそもそ山だけ登っているより、うんと世界が広がったよ。
二上山はどっちでもいい。
おまけが欲しければ、というオプション。
残り15年と見立てると計画が立てやすい
短くてがっかりしたが、15年としておくと、わりと便利だ。
まあ、クルマもいまのヤツをたぶん乗れるなとか。
60歳から年金繰り上げ受給するので、生活はギリギリでも、すぐには破綻しないなとか。
発表会、あとせいぜい10回だから、気合入れようとか。
電化製品、あと1回買い替えたら、間に合いそうだな。
パソコンは、あと3回か。
それ以外の買い物は、ほんまいらんな。どうせすぐお迎えやん。
で、いまから5年間が勝負だねえ。
弾きますぜ、ピアノ。