たまたま「変ホ長調祭り」になっている。
いまやっている課題が、ぜんぶ変ホ長調。
スケールはハ短調で、うわっ、ぜんぶ♭3つでそろった!
▼ツェルニー40番の25番
▼バッハ:フランス組曲第4番 ジーグ
▼モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第3楽章
はは、でも変ホ長調は、とても好きだからうれしい。
変ホ長調は、濃い橙色のイメージ。
あったか~い感じで、でも落ち着きがあって、少しおとなびている。
バッハのジーグみたいに、調子のいい曲になると、勇壮な感じも出てきてカッコイイ。
そのジーグだけど、まずまずひととおり弾けるようになってきた。
難所が多くてタイヘンだったが、難所はことごとく部分練習にぶっこんで、といっても、ガシガシ練習じゃくて、なでなで磨いた。
おお、よちよちみたいに、あやしてゴキゲン取りながら、ゆっくりなぞっていくと、ちょっとずつ弾けるようになってくる。
▼前半はわりとマシ。でも、最後のあたりすごくむずかしい。とくに左手。
▼後半。あ、ほとんど難所で埋め尽くされてるか。
↑こんなんじゃ、つまり「ほぼぜんぶむずかしい」わけで。
でも、バッハの練習は、なんぼでもおかわりイケるのよ。
だから、むしろこのぐらいむずかしいほうが、なんだったら楽しいかみたいで。
三声が出てくると、やたら張り切るわあ。
真ん中くっきり!とか、なんでそんなにやりたくなるんだろう? わっはっは。
で、ちょっと要領がよくなってきたみたい。
今日で5日目だけど、三輪車から脱しつつある。
「おばあさんの三輪自転車」ぐらいで、通して弾けるようになった。
まだタラリンタラリンしたテンポだけど、なんの曲か、いちおうわかるていどまでたどりついた。
これは、部分練習のうちで「濃淡」が付けられるようになったからだ。
難度に応じて、さいしょは30~50回やっているけど、適宜10~20回に引き下げたり、または100回に上げたところもある。
そうやって、なるべく均一の仕上がりになるよう微調整していると、通して弾いたとき、デコボコがかなり少なくなってきた。
▼100回かわいがるところはココ、23-24小節
↑ここの左手をサラッと弾けるようにするまで、どのぐらいかかるかねえ。
いまのところ、左手100回なでなでしてるけど、テンポ上げるとなると、100じゃ足りないかもね。
しかし、いまツェルニーが「左手もがっつり系」なので、助かってるのよ。
ツェルニー、即効性ある。
だけど、それ、持続性ゼロ。ほんま。
去年の夏、ツェルニーがんばって、一時指回りがよくなったけど、すぐダメになった。
ソレなあ、その「すぐあかんようになる」ってなあ、要するにババアだからだよなあ。
「すぐ暗譜忘れる」「すぐ指が回らなくなる」「どの曲もすぐ弾けなくなる」
しゃーないけど、「なにかぶっこんで → 変化あり」でも、すぐにデキなくなるわっ!
「いまから100時間練習しなはれ。そしたら、数日は効果がある。けれども、1週間後はゼロになる。それでもやりまっか?」
うん、なんかそんなゲームをやっているような気がする。
どうせゼロになるのに、毎日せっせと石を積み重ねているような。
まるで賽の河原のような。
積んでも積んでも、ばーっと崩されていくような。
それでもやりたくなるのは、バッハが「ととと│ととと」と誘惑してくるからで。
あ、ジーグは8分の6拍子なんすよ。
「ととと│ととと」って言われると、ついその気になって、「ととと│ととと」って練習しちゃう。
ジーグのつぎにねらっているのは、アルマンド。
ふっふっふ。
フランス組曲は、あと第1、2、3番が残っている。
それのどのアルマンドも、猛烈に弾いてみたいので、もうどれが課題になっても大当たり、1等前後賞付き、おめでとう!
そうそう、その大当たりが欲しくてたまらないから、ま、なでなでに励もう。