さて私は、まるで勝ち誇ったかのように、エラそうに「解約通知書」を「内容証明」で送りつけてやった。
と同時に、不動産屋さんにも、コトの次第をラインで報告した。
私が大家さんに「退去します」言うたら、
大家さん「47万6千円払え」って、めっちゃ怒ってはります。
そしたら、不動産屋さんから、ラインじゃなくて、即電話がかかってきた。
不動産屋さん「なにがどうなってるんですか?」
いや、そのセリフ、私が言いたいとこなんだが。
私「いえね、大家さんは『1年は住んで当たり前やから、その分の家賃払わんと、退去させへん』言うんです」
不動産屋さん「はああっ?! そんなこと言うてるんですかっ?!」と、声がうわずっている。
私「はい。で、違約金は、もうすでに、大家さんの口座に振り込みましたよ。
ふつうは違約金払えば、退去できますよね?」
不動産屋さん「そうですよっ!
オカしいな、あの大家さん、同業だからもちろん知っているはずで」
「ふうん、そうなんですね。
あのう、いちおう書面でハッキリさせるために『解約通知書』を内容証明で送っておきました」
「あ、それでいいですよ。
また、なんか言って来たら、僕にすぐ知らせてください」
ふう、助かった。
大家さんには「不動産屋に言うな!」と口止めされとったけど、ま、タレコミしちまった。
数日すぎて、その「嫌みたっぷりの解約通知書」は、とっくに大家さんに届いているはずだ。
けどね、あのエキサイト大家さん、べつに電話かけてこんのよ。
あらら、ウマいこと、逃げられるかな、私。
とりあえず、夜逃げしよう。
●2022年6月1日 音出し可賃貸マンションから、一戸建てへ引っ越し
●2022年7月11日 一戸建てから、賃貸マンションへ引っ越し
さすがに、これほど短期間で引っ越したのははじめて。
まあ、私の妹は「引っ越しの女帝」でして、もうじき「24回目の引っ越し」を控えていらっしゃる。
だもんで、私も引っ越しがタイヘンだなんて、口が裂けても言われへんのよね。
いやまあ、引っ越しのダンボール、ほとんどそのまんまだったから、そんなに手間はかからなかった。
引っ越しの当日、荷物を運び出していたら、ゴミ屋敷お母さんがやってきた。
お母さん「ごめんなあ」と言う。
私「え?」
「うちら、うるさかったやろ? ごめんな」
お母さんは、しょんぼりした様子であやまる。
「いやいや、そんなことないですよ」
なんかねえ、このヒト、ほんといいヒトなんだよね。
いろいろあるけど、憎めないというか。
またまた失礼なんだけど、いいクスリ飲んだら、治るんじゃないかとか、ついそんなことを思ってしまう。
私「おねえさんと、ちょっとだけだったけど、楽しかったよ。
元気でがんばってね。息子さんもね」
「うん、あんたもな、元気でな」
そう言って、ゴミ屋敷お母さんと別れた。
そして、あの「謎男」さんの姿は、ついに見ることなく、私はこの一戸建てをあとにした。
さて、つぎの新居ですな。
まず、第1日目に、流しの水を流すと、下の部分から盛大に水があふれて、部屋が水びたしになった。
うん、つまり下水管が詰まっているんだね。
まあ、なんせ家賃18,000円のアパートだから、文句言えねえ。
「下水の詰まり」もコミコミで、この家賃でございます。