去年2回引っ越したせいか、ちょっと「引っ越し慣れ」したみたいだ。
今日も午前中に6箱詰めて、合計21箱出来上がる。
あと、5~6箱ぐらいでおしまいかな?
ちなみに、サ高住の母ちゃんの荷物は、ぜんぶ引っ越し屋さんに荷造りをおまかせ。
荷解きも引っ越し屋さんがやってくれる。
けど、じつは「見積もり」するのに、引っ越し屋さんが、母の部屋に入れなくてけっこう苦労した。
私は、テレビを持っていないため、世間でいう「コロナ禍」をまったく知らない。
そしたらさ、コロちゃんのおかげで、高齢者施設は「立ち入り禁止」なんだってね!
いやあ、不便だね。
そもそも、見積もり無しでは引っ越しできない。
しょうがないので、私が施設に「荷物量を確認するために、10分だけ入らせてくれ」と頼んでも、許可が下りない。
てか、そもそも「家族が入所者に面会するのも禁止」だ。
その対応は、施設によって違いはあるみたいだが、母ちゃんのとこは、いまだ「面会禁止」。
ただし、入所者が病院に通うとき、家族が付き添うのは、かろうじてOK。
しかし、病院の往復のみで、外食や喫茶店に寄るなどは、もちろんご法度で、病院到着時と、病院出発時には、付き添い者が施設に電話で報告し、寄り道していないことを知らせないといけない。
で、引っ越し屋さんが見積もりのため、施設に立ち入るのも禁止。
そしたらさ、引っ越しそのものはどうなるんっ?!
「部外者を一切入れない」という対応は、しかたないけど、そしたら永遠に引っ越しもでけへんのっ?!
あと、どういうわけか、「私が、施設に電話で連絡を取る」のも禁止。
え? 電話でも感染するんでっか?
理由はまったくわからないが、「私が、施設に対して質問したいこと」があれば、すべて「私 → 母 → 施設」という順番。
質問に対する回答も、「施設 → 母 → 私」。
かわいそうなのは「仲介者の母」で、「引っ越し見積もり禁止」の押し問答も、ぜんぶ母がやりとりしないといけなかった。
さいわい、母は電話は苦にならないタチで、メモを取るのも、復唱するのも、一字一句きちんとこなしてくれた。ほんと、ご苦労さん。
で、当初、引っ越しそのものも、施設が「ウン」と言わないので、非常に困っていた。
だが、6月18日に入所者全員がワクチン接種をするので、「そのあとなら、家族が一瞬部屋に入っていい」とようやく許可される。
一瞬ってなんやねんっ?! 一瞬って?!
おまい、部屋中の荷物、一瞬で把握できるんかっ?!
まあ、そこんとこは「この私」であるからして、6月19日に施設を訪れ、
私「このたびは、特別にご許可くださり、ありがとうございます。
ほんの『一瞬』、部屋に入らせていただきます」とにこやかに告げて、はじめて母の部屋に入った。
おう、部屋の中のどデカい介護ベッドに、母ちゃんが座っておるやないかっ!
いやいや、母ちゃんの寸法は関係ねえ。
いま私は、荷物の寸法を測るために、ココにいる。
で、すべての家具類やモノの寸法、「幅、奥行き、高さ」を測り、用意していた一覧表につぎつぎと書き入れていく。
ぜんぶで31個の物品で、んなもん、「一瞬」で終わるわけねーじゃん?!
てめえ、自分でやってみやがれっ!
と悪態をつきながら、とはいえ、悠々のんびり採寸して、ちょっと母ちゃんともしゃべって、1時間半後に退出した。
まあね、すいません。
そこまで厳重に管理してくれているから、母だって、いま無事でいられるんだよね。
施設ってありがたいと思う。
とくに家族にとっては。
しかし、母はこう話していた。
「お友だちとも、よく言うのよ。
これじゃ、まるで監獄みたいねって」
う~ん、コロナのせいで、高齢者施設は、こんなことになっていたのか!