「毛」がメンドくせー。
アチコチの毛は、老化とともに、かなり抜け落ちてくれた。
かつては誇りに思っていた猛々しいスネ毛も、いまは1本もなく、ツルツルだ。
同様に、ワキの下もツルツル。
では「ホニャララ」はというと、センターライン付近はツルツルを呈している。
だが、道路の両側あたりは、いまだ雑草がまばらに生えている。
なんの役にも立たないのに、意外としぶとい。
問題は「アタマの毛」。
こいつが多すぎて、むかしから超うっとうしい。
基本的に髪型なんてどうでもいいんで、伸びてきたら、キゲンを悪くして、できるだけ短く刈ってもらう。
とくに前髪がうっとうしくて発狂しそうになるんで、ピンで止めるか、ゴムでひっくくる。
そんな自分だが、むかしむかしは、さすがに男性専用の床屋へ行けなかった。
短くなりゃいいんで、「美容院」なんて行く必要ねーんだが、ま、床屋は敷居が高かった。
しかし、ありがたいことに「カット専門店」てのがデキた。
シャンプーやブローがなく、カットするだけ。
価格も1,000~1,500円ていどで、時間も非常に短い。
なので、いまから十数年前より、そういうカット専門店で、ちゃちゃっと切ってもらうようになる。
それでもまだ、毛が伸びてカット店へ行くのが、おっそろしくメンドくせー。
あまりにも毛がウザすぎて、とうとうスキンヘッドにすることを決意。
といっても「剃る」んじゃなくて、いっちゃん短いカットという意味で。
ちょうど47歳の誕生日に、カット店へ出向き、
「いちばん短いスキンヘッドにしてください」と声高に依頼した。
ちなみに、ちょっとだけドキドキしたよ。
ま、ちょびっとな。
スタッフさん「いちばん短いのは、0.8ミリですが、それでいいですか?」
「はい」
「かなり短いですよ、ほんとうにいいですか?」
「はい」
べつにどうせ生えてくんのに、るせえな、はよ切れやっ!
スタッフさんの念押しは、それでおしまい、あとはジャジャーッと刈り取ってくれた。
▼ウチに帰ってから記念自撮り。
右にぶら下がっているのは、ぱんつ。
このとき住んでいた部屋は、ベランダなかったんでのう。
▼アタマの上からはこんな感じ。
で、スキンヘッドは、非常に快適だった!
ジョリジョリの毛を両手でなでると、アタマの皮がフニフニ動いておもしろい。
シャワーだって、顔を洗う延長で、あっという間にアタマが洗えてしまう。
拭くのも一瞬、ドライヤー捨てようか?
これこれ。
こういう手軽さが理想じゃよ。
ようやく理想の髪型を手に入れたぞ!
だが、現実はキビしかった。
その後、パートの面接に行くと、どこもかしこも「不採用」になってしまった。
え? スキンヘッドってあかんの?
いやいや、坊主があかんくなくて、あたしの人格にモンダイがあって、不採用になったんだよねっ?!
そだよねっ?!