昨日、刑務所、じゃなくてK総合病院へまた入ったお母さま。
それでなくても、しばらく手術の後は当然痛い。
痛みがなくなるまで、1~2週間はかかるという。
それに、胃ろうから栄養を摂れるようにするのも、徐々に慣らしていく。
なんだかんだで、う~ん、今月いっぱいは入院かねえ。
あ、抜糸は、手術から1週間後らしい。
見た目は、かなり元気そうなので安心したが、これでもかこれでもかと、苦痛ばかり味わわせて、申し訳ないのう。
まあ、少しでも気分転換になるかと、お花を持って行く。
これまでずっとお花は、ネットで注文か、街のお花屋さんまかせだった。
けど、何度か購入しているうちに、私もちょっとだけ興味が湧いてきた。
母の好みもよくわかっているので、今回は、お花の種類だけ自分で選んでみた。
ウチの母ちゃん、こういうのが好きでねえ。
ほんま派手好き。
ところが、病院の受付に持って行ったら、
「生花はダメです。ほかの患者さんにも良くないので、お断りします」
えーっ?! これまで2回持ってったけど?
受付のヒト「花粉症の患者さんもおられますよ。
匂いで気分が悪くなるひともいます」
まあ、たしかにね。うん、そりゃそうだ。
なので、ココで「前に、なんで言ってくれねーんだよっ?!」ってゴネるのは止めといた。
しゃーないんで、
「もう、母に約束していて……なんとか、今日だけお願いできませんか?」と、ひたすら頼み込む。
そしたら、しぶしぶ受け取ってもらえた。
ふう。
で、今日は母からの手紙を、取り次いでくれた。
あれ、どしたん?
中身を読んでみると、
「昨日、入院したときに、替えのパジャマ、バスタオル、靴下がありません。
春ちゃんの所へ行っています」ってな内容だった。
いやいや、荷物は昨日の時点で、私がおおよそ整理して、枕頭台に入れておいたよ。
ただ、パジャマ・バスタオル・タオル・靴下は、それぞれ4組も持って行っていた。
私は、毎日病院に行って、週1~2回の入浴後に出た洗濯物は、すぐに持ち帰って洗濯している。
なので、再入院のとき、4組→3組に減らした。
全体量は減っているので、それでかな?
あと、「テレビのリモコンもありません」と書いてある。
困っているのはたしかなので、またまた受付のヒトに、
「本人から、コレコレのモノがない、と手紙に書いてあります」と申し出る。
受付さんは、病棟の看護師さんに電話してくれた。
12分後、わざわざひとりの看護師さんが、1階まで降りてきてくれた。
そして、「お荷物は、ぜんぶありました」と言われた。
私「パジャマもバスタオルもありましたか?」
「はい、あります」
「テレビのリモコンも、だいじょうぶですか?」
「それは、もともと詰所にありますので」
「そうですか」
ちょっと、どうしてそうなったのか、よくわからないが、「ぜんぶあります」との回答なので、私はお礼を言って、もう帰ることにした。
もしかしたら、母のカン違いとも考えられる。
てか、いよいよ認知症かね?
「モノがなくなった!」と言い出すのは、そう、まさしく認知症。
だが、リモコンは、詰所で持っていたら、そりゃ困るだろ?
母ちゃん、ココをいったん退院するとき、ちゃんと自分でテレビカードを抜き取っていた。
まだ度数残高があるので、忘れずに抜いていたのだ。
そこまで気が回るのに、急に認知症になるんかね?
いろいろナゾが多いが、ま、そういうこともあるさ、と割り切ることにした。
母は母で、私がムリやり差し入れたお花を見て、ちっとは気分もよくなるだろう。